自己満足の殿堂

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【MattyIce通信2019】シーズンまとめ

 あけましておめでとうございます.2020年もマイペースに投稿していきたいと思いますので何卒よろしくお願いいたします.

 さて,今年は定期的にライアンの活躍をまとめる記事「MattyIce通信」を投稿してきましたが,今回はその総まとめになります.

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2019シーズンのスタッツ

主要スタッツ

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*()はリーグ内順位

 まず,CompとAttはともにリーグトップ3に入りました.これはレシーバーが充実しているのもそうですが,そしてラン攻撃の展開に苦戦した結果と言えるため,必ずしも前向きな数字ではありません.実際,パスプレー率が67.0%でリーグトップで,加えてオフェンスのプレー数がリーグ2位なので,いかにパスに偏っているかがわかります.

 Pct,Yds,Avgも全て同様の理由.前の2つはパサーとしては申し分ない数字ですが,AvgはO#全体としての苦戦を如実に表しています.

 TDは15試合ということを考慮すれば例年並み,INTは最近ではやや多めです.しかし,INTは開幕3試合で6つだったのでそれ以降ではそこまで荒れていた印象はありません.また,3TD以上の試合は前半が4,後半は0であり,TDのペースも後半になるにつれて落ちています.

 レーティングは投げまくったせいで去年より15以上悪化しています.サック数は15試合なのにリーグ1位でキャリアハイ.来年頑張りましょう. 

 

 まとめると,個人としても不調,しかし何よりO#としての不調が現れているスタッツでした.

 

 続いてパスチャートを見ていきます.

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*左が2018シーズン(Week17除く),右が2019年

  今年は去年と比べて総じて悪化していますが,気になるのはディープゾーン.2018は20+Ydsのパスが56本で7位でしたが2019年は47本で14位,40+Ydsのパスは9本(9位T)→5本(27位T)と大きく減少しています.特に今年は前半戦1勝7敗の中で40+Ydsのパスは僅か1本で,その1本が出た試合だけ勝利とモロに結果に直結してしまいました.元々ロングパスをバンバン投げるスタイルではありませんが,この数字は来年以降もチームのO#を測るバロメーターの一つになってくるでしょう.

 

私的2019シーズントップ3パフォーマンス

 今シーズンのパフォーマンスは総じて良くありませんでしたが,印象に残る試合も多かったと思います.その中で「今シーズンとりあえず見ておけ」という3試合を選んでみました.

3位 Week2 PHI

 3TD3INTと大荒れの試合でしたが,TDの形が本当によかったゲーム.消極的なパスO#になることが多かった中でこの試合は積極的でアグレッシブな内容でした.唯一ホームで盛り上がった試合でしょう.

2位 Week10 @NO 

 Bye明けの試合で一番変化を感じた試合でした.ライアン個人のスタッツはシーズンワースト級ですが,それでも要所での勝負強さが光りました.1stDownを自分の足で更新する場面も見られ,当時1-7という現状ゆえの勝利への執念を感じた一戦.

1位 Week15 @SF

 文句なしの1位.危険なスローも多かったですが,SFと終始互角に渡り合いました.特にフリオとのホットラインは強烈なインパクトを残し,ラストドライブでのパフォーマンスは私のNFL観戦歴でも間違いなく上位です.

 

2019シーズンに達成した主な個人記録

通算300TDパス

 Week2のPHI戦で史上12人目の通算300TDパスに到達.最終的には321まで伸ばしエルウェイを抜いて歴代11位に.10位が342なので来シーズン中にトップ10に入れる可能性が高いです.

通算パス50,000Yds

 恐ろしいほど話題になりませんでしたが,これも史上10人目の偉大な記録.Week14のCAR戦で達成しました.186試合での達成は史上2番目のスピードです.現在は51,186Ydsですが,一つ上の順位が51,475Ydsなのでこれも来シーズン中に抜くことができるでしょう.

9年連続パス4,000Yds

 今年は怪我で1試合欠場がありましたが,ライアンとしては9年連続のパス4,000Ydsを達成.この記録は歴代2位の数字で1位はブリーズの12年.ただ,ブリーズの記録はもうすでに途切れており,現在進行形ではライアンがトップ.今後,大きな怪我や戦略級RBの台頭などがない限りは超えるでしょう.超えると信じたい!

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開幕から6試合連続パス300Yds

 これはNFL記録タイでした.他にはスティーブ・ヤング,カート・ワーナーといったレジェンドたちが達成していますが,彼らはその6試合で5勝1敗と6勝0敗,一方でライアンは1勝5敗.ワロタ

 ちなみに15試合中11試合で300Yds以上投げており,これもキャリアハイでした.

スタッツ予想答え合わせ

 シーズン前にひっそりとポジティブ,ネガティブ2通りの予想をしていたのでここで答え合わせ.サヌーは移籍してしまったのでパス.

majoranafalcon.hatenablog.com

QBマット・ライアン

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 欠場は完全に予想外でしたが,ネガティブ予想はかなり良い線いきましたね.

WRフリオ・ジョーンズ

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 ポジティブとネガティブを足して2で割ったような結果でした.リドリーの怪我による離脱以降レシーブ数が増えたのでそこが誤算でしたね.6年連続1,400Ydsにギリギリ届かなかったのは残念です.

WRカルヴィン・リドリー

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 Week14でシーズンエンドだったのが大誤算でしたが,それがなければかなり近い予想になっていたかも.来シーズンは最低1,000Ydsで.

TEオースティン・フーパ

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 これは良い意味で完全に誤算でした.新コーチのムラーキーの元で大きく成長し,一時は1,000Yds狙えるという位置につけていました.リドリー同様,怪我での離脱が残念でしたが,その間出場した控えの選手の成長に期待したいところです.

RBデボンタ・フリーマン

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 文句なしの大戦犯.開幕から10試合ラッシングTDなしと散々なシーズン.全盛期のキレのあるカットバックや力強さは失われ,ヒットを受けると瞬間的にダウンする.好きな選手ですが,恐らくカットでしょう.

2020シーズンへ向けて

 結局ドラフト順位も16位まで下がり,モックもチェックしていない選手が増えてきました.私個人としてはずっと上位でのRB指名を推しています.特にOSUのJ.K.ドビンズとアラバマ大のナジー・ハリスをマークしています.彼らが1巡相当かはまだわかりませんが,2巡までにRBは絶対に指名してほしいです.

 

 2019シーズンは本当にいろいろありました.前半は絶望的でしたが,後半はCB陣やリンドストロム復帰など,なんとか希望の見えた部分もあったと思います.途中まで100%解任ムードだったGM,HCも結局続投となり,来シーズンは少なくともプレーオフがマスト.

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://nextgenstats.nfl.com/