自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2020】Week14 vsチャージャース

It was just a poor throw.

 

 Week14はチャージャース(3勝9敗)のホームに乗り込みました.成績だけ見れば互角以上の戦いができそうですが,スタッツ自体はチャージャースが上.加えてファルコンズはWRフリオ・ジョーンズ,RTカレブ・マクゲイリーが欠場.元々低調なO#にとっては大きな痛手です.D#で粘って20点前後の試合にするしか勝ち筋はなさそうという戦前の気持ちでした.

 

試合の感想

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 3Qまでの内容が全て吹き飛ぶくらいの4Qの濃さ.お互いにミスを連発し合った中で最後にミスをしたファルコンズが負けました.

 この敗戦でファルコンズプレーオフの可能性が消滅.私自身のシーズン前の希望は「貯金を作る」と「プレーオフ争いに終盤まで絡む」の2つでしたが,貯金はおろか開幕5連敗で実質シーズン終了と見事に裏切られる形になりました.

 

オフェンス

 これがコエッターの限界という感じ.フリオがいない中で壊滅しているランO#中心でいくのかどうか気になっていましたが,序盤からパス中心.しかし,今までのような単調なパスO#ではなく,スペシャルプレーを絡めたり,積極的に奥を狙ったり変化を加えようとしているのは伝わってきました.また,元ドラ1で今年はPS暮らしの長かったラクオン・トレッドウェルにもTDが飛び出すなど,"前半は"まずまずの内容でした. 

 しかし,問題は後半.4回のドライブ全てで敵陣まで進んだものの,パント1回と残りは全てINT.まず最初のINTの場面.私自身はロングのアテンプト自体は奨励している側の人間なのですが,このプレーに関しては無理する必要の展開にもかかわらず,何故タブルカバーのところに投げたのかがイマイチ理解できません.

実は同じようなプレーが前半にもありましたが,これもあまりにも武が悪い.

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4つのドライブのうちパントが1回と述べましたが,そのきっかけとなるプレーが下の映像.正直これが一番酷いかもしれない.恐らくガーリーへのハンドオフからのPAだったと思いますが,ガーリーはライアンの背中側に回ってしまいボールを渡せず,そのまま投げ捨てましたがインテンショナルとなりました.

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このプレーで誰に問題があるのかは諸説あると思いますが,強いチームではまずあり得ないミスです.

 

2つ目のINTですが,これに関してはチャージャースのD#が素晴らしかったと思います.このパスが良い悪いというより,前のプレーでホールディングで10Yds罰退の方が問題.

 

3つ目のINT.これはいうまでもなくライアンのやらかし.本人も「もっと高く,遠くに放らなければいけなかった」と言っていた通り,INTしやすいボールになってしまいました.

 

 スタッツに関してはパスではカルビン・リドリー(8rec, 124Yds, 1TD)とラッセル・ゲイジ(5rec, 82Yds)と奮闘するもそれ以外は沈黙.リドリーはこの試合でキャリア初のシーズン1,000Ydsを達成.8TDは優秀ですが,エンドゾーンでもっと上手く使える方法はあると思っています.

 

 ランは完全に壊滅.ガーリーもヒルも明らかにパワー,スピードが足りておらず,ヒットを受けると一瞬でダウン.どんどん去年のフリーマンに近づいています.現状一番良いRBはイトー・スミスであることは間違いありません.

 

 そしてRBと同じくらい深刻なのがTE.ヘイデン・ハーストはByeまでの9試合で411Yds, 3TDながらBye明けの4試合は64Yds, 0TDと元気がありません.また,Ydsだけではなく,54Tgtで37recだったのが,17Tgtで6recとパス自体が通らなくなっているのに問題があります.2番手のストッカーは論外.3番手のグラムは最近ようやく顔を出すようになりましたが,ポジション全体としてはかなり厳しいものがあります.

  

ディフェンス

 失点は20ですが良く守れていたとは言い難い内容でした.パス,ラン共にビッグプレーを許す場面は少なかったですが,ランやスクリーン,ショートパスがなかなかとまらず.それにより,ポゼッションをコントロールされ,本来こちらがやりたいO#を相手に展開されてしまいました.これはスタッツにも明確に現れており,QBハーバートはYPAは5.5Ydsながら成功率は81.8%,RBオースティン・エクラーはラン79Yds(平均5.3),パス67Yds(9Tgt, 9rec)と暴れさせたとまではいかないものの,なかなか止められませんでした.

 注目のルーキーA.J. テレルも相手のエースWRキーナン・アレンを止められず,タックル数がどんどん増えていくというもどかしい状況でした.オリバーは論外.パスD#自体はシーズン序盤に比べればだいぶ良くなったと思いますが,パス成功率の高さ(69.6%はジェッツ,ジャガースについでワースト3位)が一向に改善されません.

 

 今日の唯一のビッグプレーは4QでのCBブリーディ・レ・ウィルソンのINT.勝負を決めるプレーになるはずでしたが......

 

スペシャルチーム

 クーちゃんは1/1.ホフリッチャーのパントは普段より良かった気がする(当社比).ようやくNFLに順応してきたのかもしれない.

 

ライアンのパフォーマンス

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 スタッツは相変わらず酷く,この試合は戦犯は間違いなくライアンですが,それでも,試合全体で見ればものすごく悪いパフォーマンスだったとは思っていません.パス成功率も回復しましたし,3rdDownでのリドリーやゲイジとの呼吸は見事でした.

 ロングのアテンプトは増えていますが,全く通っていません.なまじ精度が良いので,タイトなところへ投げると大体INTされている印象です.ロングパスが欲しいのは事実ですが,現状のO#ではPA中心で10-20Ydsのゾーンを広く使うのが一番良さそう.

 ここ4試合かなり酷いスタッツですが,シーズン成績もだいぶ不味くなっています.

 まず,パスYdsは3,660Yds(5位)とだいぶ落ちてきており,4,500Ydsまで残り3試合平均300Yds以上とだいぶ厳しくなってきました.パスTDはたったの19,最低でも25は欲しいところでしたが,これも難しそう.INTもキャリア4度目の一桁とはならず,成功率63.7%は2011年以来最低.レーティングも89.3と2015年以来の90以下が現実的です.

 良いOCと出会えればトップレベルの成績を残せる選手なので来年こそは...!

 

 あと,忘れていましたが,地味にプロ13年でのパスヤードがペイトン・マニングを抜いて歴代1位に.来年は通算60,000Ydsが待っています.

 

同地区の様子

ニューオーリンズ・セインツ(10-3) @PHI L 21-24

ヨシッ

タンパベイ・バッカニアーズ(8-5) MIN W 26-14
カロライナ・パンサーズ(4-9) DEN L 27-32

 

次戦への期待

 来週はついについにTB12との決戦.どうやらライアンはおろか,ファルコンズ自体がブレイディに勝ったことがないとのこと.

 現在4勝9敗のチームが多いかつスケジュール強度の関係で勝利数が並ぶと不利になるため,こちらとしてはドラフトのために負けた方が良い,逆にタンパ側からすればプレーオフ争いのためになんとしても勝ちたいと利害が完全に一致していますがそんなことは関係ありません.1度もブレイディに土を付けずに終わるわけにはいかない!

戦力差はフリオがいればなんとかなるはず !!!いれば......ね?

 

画像出典元

https://nextgenstats.nfl.com/