自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2020】Week2 vsカウボーイズ

 Week2です.起こってはいけないことが起こってしまいました.

試合の感想

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 SB51に匹敵するレベルの絶望的な敗戦.攻守に故障者が続出しているカウボーイズ相手に前半は支配的な内容でしたが,試合の中でファルコンズもDEタック・マッキンリー,LBフォイ・オロウクン,FSリカルド・アレンといった主力が離脱し相手の追い上げを止められる気配が見えず.一方で,O#は終始勝負強さを見せ,文句なしの内容だっただけに,オンライドのルールを知らないというこの上なくしょうもない理由で負けたのが本当に不快.

 今シーズンのファルコンズの勝ち筋は撃ち合いを制することのみだと思っていました.この試合は最後までどちらに転ぶかわからない展開ではありましたが,現状のD#事情を考慮すれば絶対に勝たなければいけない試合でした.さよならダン・クイン.

 39得点かつターンオーバーなしのチームは1933年以来440勝無敗らしく,この敗戦がいかに起こり得ないことかよくわかります.

 

 20点差の逆転負けはスーパーボウルに次ぐ点差だそうです.後味の悪さだけならこの試合の方が個人的には上.

 

 また,カウボーイズのダック・プレスコットはパス400Yds以上,ラッシングTD3つを記録した史上初のQBとなりました.まあ,週間MVPでしょう.

 

オフェンス

 素晴らしかった.前回の記事で勝負勘,勝負強さが欲しいということを述べましたが,今日のO#はそれができていました.まず,1QにはD#のファンブルで得たチャンスが3回ありましたが,全て得点に(2TD, 1FG)つなげることができました.

↑ターンオーバー直後のO#は少ないプレーでTDまでつなげ,序盤で畳み掛けることに成功.

↑ここまでレシーバーがオープンになるのは久しぶりな気がします.見たかったハーストのTD,見事でした.

 OLに関しては,昨年のドラ1RTカレブ・マクゲイリーの離脱のショックは大きかったですが,マット・ゴノが代わりをしっかり務め,特にパスプロテクションは前の試合同様かなり安定していました.

 またWR陣はフリオ・ジョーンズは24Ydsに終わったものの,カルビン・リドリーは今日も絶好調.球際に強くなりましたし,3rdダウンやレッドゾーンでの信頼感も申し分ありません.怪我なくシーズンを乗り切れば確実にプロボウルが狙えます.

↑WRカルビン・リドリーのカバーを外す動き,OLのプロテクションともに素晴らしいプレーでした.

 ランは平均3.3Ydsと数字上は物足りませんが,ビッグゲインが少なかっただけでラン自体はそこそこ出ていたと思います(前年比).

 

 O#全体としては,6ドライブ連続得点などコンスタントに攻め続けられましたし,ATL29-24と1ポゼ差まで追い上げられたときに相手に流れを渡さなかったりと希望は感じました.正直負ける原因が見つかりません.

 

ディフェンス

 1Qに4FF(ファンブルフォース)3リカバーと大爆発.タレント揃いのカウボーイズO#を止めるのは難しいと予想していたので,素晴らしい立ち上がりだったと思います.しかし,先に述べたとおり,DEタック・マッキンリー,LBフォイ・オロウクン,FSリカルド・アレンの離脱の影響で後半は6回のドライブで4回のTD,1FGと完全崩壊.特に,タックの離脱でQBへのプレッシャーがかからなくなったものありますが,CBアイゼア・オリバーが悪目立ちしすぎている気がします.先に,勝ち筋は撃ち合いを制することのみと書きましたが,パスD#が貧弱すぎて短時間でTDまで持っていかれるので,O#がどれだけ頑張ってもこういうギリギリの展開になってしまいます.ただ,それを考慮しても今日は逃げ切れる点差でした.さよならダン・クイン.

スペシャルチーム

PとKは安定していました.

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 これ,パントじゃないですよ,オンサイドです.このボールをとればファルコンズの勝ちだったのですが,なぜかお見合いが発生.キッキングチームは10Yds越えないとボールには触れられないのですが,レシービングチームはいつでも取りにいってOKです.一応,触った時点でフリーボールになるので,そこでファンブルロストという可能性は有りますが,このキックとボールに集まった人数では間違いなくファルコンズボールでした.私自身観戦歴はそこまで長くありませんが,これはチーム史に残るやらかしになるのではないでしょうか.さよならダン・クイン.

 

ライアンのパフォーマンス

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 パスプロが安定すればエリートQBであるということを証明しました.危なっかしいパスも2,3本ありましたし,ハラハラさせるドライブ続きでしたが,さすがのパフォーマンスでした.前回0/4だった4thダウンも今日は2/2と改善.また,ヤードが少ないのは敗戦処理をしていないという点で良い兆候です.

 特に良かった点は主に2つ.

1つ目はATL26-10で迎えた前半の2ミニッツO#.後半がカウボーイズの攻撃からということで,そこでTDを取られると下手すれば1ポゼ差になるという場面だったので,FGまで持っていけたことは本当に大きかったと思います.

2つ目はATL29-24と追い上げられた直後のドライブ.そこに至る流れが「フリオ・ジョーンズのドロップでTDを逃す→ペナルティで4thダウンギャンブルできず→返しの攻撃でビッグプレーからTDを取られる」という最悪の状況でした.先週のO#なら,ここから完全にモメンタムを失う流れですが,今日は抜群に勝負強く,再びTDを奪って主導権をキープ.後半唯一カウボーイズO#を止めたドライブはこの直後でした.完全に勝てるムーブでした.負けたけど.

 今日の負けでライアンはキャリア初の開幕2連敗.プレーオフの可能性もかなり下がりました.せめて14週くらいまでは耐えて欲しいな!

 

同地区の様子

ニューオーリンズ・セインツ(1-0)  LV 
タンパベイ・バッカニアーズ(1-1) CAR W 31-17 

 堅実な強さを感じますが,ブレイディのスタッツはそこまで.完全にライアンと真逆.フォーネットも爆発.

カロライナ・パンサーズ(0-2)  @TB L17-31  

 プライムタイムで馬鹿試合しましょう.  

次戦への期待

 来週はホームでのベアーズ(2-0)戦です.ベアーズは昨年期待を大きく裏切り,今年が正念場のシーズンとなった(マホームズやワトソンより先に指名された)QBミッチ・トゥルビスキーが開幕2連勝.元々D#は素晴らしいだけにO#が機能すればプレーオフ争いに返り咲けるチーム力はありそうです.ライアンはD#の良いチームに滅法弱いデータがありますが(去年か一昨年の記事に多分書いてあります),ここ2試合と同等のO#を展開できればある程度は抗えると思います.不安な点はカウボーイズ戦を落としたことによるチームの雰囲気とフリオのハムストリングの状態.故障者も出ていますし,このままずるずる負けが込む可能性は十分あります.そうはならないで欲しいですが,今は敗戦のショックがあまりにも大きく,期待はあまりしないでおこうと思います.

 

画像出典元

https://nextgenstats.nfl.com/