【MattyIce通信2021】Week4 vs フットボールチーム
ダン・クインがいた
Week4はファルコンズと同じく1勝2敗のワシントンをホームに迎えました.
決して無理な戦いではないためしっかり勝って数年ぶりの勝率5割に復帰したいところ.
試合の感想
先週までとは打って変わってO#の頑張りがザルD#で台無しに.コンスタントにスコアしながらもモメンタムを掴めず,ダンクイン時代の懐かしさを感じる敗戦.言い換えれば,勝てるゲーム,勝ち切らないといけないゲームを落としてしまったということ.
チームとして良くなかった点はありますが,この試合は審判が酷すぎた.3Qのライアンのラフィンザパサー(こちらに有利)の判定から狂ったかのように誤審を連発.その後は,リドリーに対する明らかなDPIを取り消し(フラッグは出てた),最後の相手のファンブルはパス失敗に.試合結果にモロに影響するジャッジだったので後味が非常に悪いです.
オフェンス
WR
リドリーはもう期待できなさそう.この日は後でも述べますが,リドリーをターゲットに幾度もディープパスを投げました.DPIを2度とったのは偉いのですが,他のチームのエースWRならレシーブにしていたと思います.毎週のようにファンブルロスト未遂していますし,着地の衝撃でボールを落とすことが多いのも気になります.ぶっちゃけフリオならこの試合180Ydsレシーブくらいしてたと思う.
ザキーエスはワイドオープンでドロップ,論外.
一方で,シャープはタイトウィンドウで頼りになっています.
全体的にWR陣は内容が良くないです.現状はパターソンがエース.WR2のゲイジが戻ってきてどうなるかというところ.
RB/FB
パターソンはトータル116Yds,3TDsでキャリアハイのパフォーマンス.シンプルにアメフトが上手い.PFFグレードはWeek4終了時点(MNF除く)で83.9で全体2位らしい.しかし,先週も書きましたが彼の個人技頼みのO#はチームの未来を考えるとどうなの?という気はする.
デービスはTDのシーンは素晴らしかったですが,13car14Ydsと爆死.
ゴールマンは待望の3人目として十分使えそうなパフォーマンス.
TE
ピッツはターゲットは増えましたが,大きな戦果は残せず.ただ,ピッツに釣られてパターソンへのディープパスが通るという場面もあったので,相手の脅威にはなっていると思います.あとは,TDレシーブでwelcome to the NFL を聴きたい.
OL
OLは可もなく不可も無くというかこんなもんだろうという内容でした.Week1で(悪い意味で)鮮烈なデビューを果たしたドラ3ルーキーのメイフィールドはWeek2,3と鰻登りにパフォーマンスが改善されていったものの,今週は逆戻り.嫌な場面でのペナルティもあり,まだまだ試練は続きそうです.
K/P
問題児Pナイザレクはハムストリングの怪我で途中で退場.代役はKのクーが務めましたが流石に厳しい.まあナイザレクが再びファルコンズのユニフィームを着ることはないでしょう.
O#総評
ここまで読んでいればなんとなく察すると思いますが,まじでパターソンゲー.彼なしなら平均10点くらいなんじゃないかと思う.
この試合で一番不味かったのはWFTが終盤に30-28まで追い上げてきてからのO#.D#の出来を踏まえると最低でも時間を使ってFGまでは必須というドライブでしたが,ランでロスト→ラン→スクリーンでのショートゲインで3&outというこれ以下のないくらい最悪の内容.しかもボールをキャリーしたのはこの日全く活躍していないデービスという始末.これに関してはプレーヤーではなく,首脳陣の判断に問題があると思います.同じようなやらかしをダンクイン時代に死ぬほど見ているので非常に残念です.
もう一つ,逆転を許した後の最後のドライブですが,時計を止めながら進む意識が足りてなかったと思います.ブレイディやロジャースなら後+3プレーくらいは出来た.
ディフェンス
DT&EDGE
パスラッシュはやはりかからない.
LB
オルオクンもディオン・ジョーンズも健在.前者の方が活躍している印象だが,PFFではあまり評価されてないらしい.
DB
今シーズン好調のCBオリバーが怪我で離脱.正直かなり痛い.
CBモローはNFLレベルとは思えない.ペナルティをしてもパスを通される男.
Sハリスはこの試合のD#のPFFグレードリーダー.マクローリンにTDを許した場面(モローもやらかし)は良くありませんでしたが,パスへの反応が非常に良い.ただ,彼も怪我での離脱.
そこそこやれる1番手2番手クラスが離脱した結果,層の薄さが露呈してしまいました.というか去年今年とドラフト上位でS指名してなかった???
D#総評
けが人の影響もありますが,かなり悪い内容でした.まず,コンスタントにランを出されてしまった上で,普通ならば絶対に通るはずのない無茶なスローが通ってしまう,4Qの1stDownまで10+Ydsの場面でなぜかレシーバーがワイドオープンになる等の伝統のファルコニングが戻ってきてしまいました.
DLではパスラッシュが厳しい中でのブリッツもほとんど決まりませんでしたし,課題であるQBのスクランブルもゲインされすぎです.
来週以降かなり不安の残る内容となってしまいました.
ライアンのパフォーマンス
文句なしで今シーズン1のパフォーマンスでした.目を背け続けてきたPFFグレードも今週は(MNF以外で)リーグトップと普通なら勝てるというか週間MVPもワンチャンあるくらいのスタッツです.
Matt Ryan is PFF’s top graded QB currently for Week 4 with a 92.5. Enough said.
— Evan Birchfield (@EvanBirchfield) 2021年10月4日
先週まで無限に言い続けてきたディープボールもWeek1-3でアテンプト1だったのが,この試合だけでも5本くらい(2つほどDPI)ありました.実際O#の効率も良くなりましたし,パスの精度も良かったので来週以降も続いてくれると嬉しいです.
YPAは相変わらず低く絶好調には程遠いですが,毎週少しずつ確実に良くなっています.
次戦への期待
来週はロンドンゲームでジェッツ(1勝3敗)と対戦.全米そして試合時間的に多くの日本のファンが見ると思うのでライアンにはマジで良いパフォーマンスをしてほしい.
ジェッツはWeek4でタイタンズから今シーズン初勝利を挙げました.イケメン全体2位QBザック・ウィルソンも覚醒の予兆を見せており,18年メイフィールド19年マレー20年ハーバートを覚醒させてきた実績のあるファルコンズにとっては非常に非常に怖い相手です.モビリティ+強肩は本当にキツい.
とはいえ,普通にやればやれば互角以上に戦える相手だと思うのでシーズンを終わらせないためにも絶対に勝って欲しいです.というか勝ち試合のレビューをしたい.
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