自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week1 vs セインツ

今年一発目のファルコニング

 

 新シーズンあけましておめでとうございます!

 ライアンはコルツへ移籍となってしまいましたが,今シーズンも変わらず「MattyIce通信」をよろしくお願いいたします.

 

 今シーズンは選手が揃ってない中でライアンで勝利を目指すここ数年と異なり,肩の力を抜いて観戦ができそうです.(代わりにコルツの結果に一喜一憂することになるわけですが)

 とはいえ,ライバル戦は別.セインツは「他全部負けでいいから勝ちたい」くらいの相手です.名将ショーン・ペイトンが引退し,QBウィンストンは未知数ですが,POを狙えるだけのチーム力はあります.開幕&同地区補正でしぶとく戦って欲しいところ.ホームフィールド補正はありません.

 

試合の感想

 結果にこだわる年ではないと分かっていながらもやはり「ファルコニング」は応えますね.3Qまでは攻守ともに完全にセインツの上を行っていました.しかし,4Qに入った途端,すでに結果が決まっていたかのようにセインツの勝利へ収束.

 昨年の4Qのスタッツはズタボロだったので,残り約3分でATL 26-24となってからのAスミスのゲームマネジメントは試金石でした.プレーコール自体は別段悪い印象はなかったのですが (良くはないけど),1:40, 3rd&1でのマリオタとダルマンのエクスチェンジミス→パントはチーム全体での勝負勘のなさが露呈する形に.

 正直この試合を取れなかったらいつ勝てるんだろうというゲームでした.開幕前は「意外と勝つのでは」という淡い期待も多少ありましたが,今日の結果で全体1位が見えたような気がします.

 

オフェンス

良かったところ
  • ラインの改善

 去年のように悪目立ちする選手がいなかったのは非常に前向きな要素.LGのメイフィールドがいなくなった影響は想像以上に大きかったですね.QBがモビリティのあるマリオタに変わったこともありますが,ポケットが瞬間的に崩壊してヒットを受けるという場面はほとんど見られませんでした.セインツ相手に被サック0は立派です.特に"#76 RT  マクゲイリー"は毎年キャメロン・ジョーダンにやられていたので,今日の試合では成長を感じました.

  • ランゲームを展開できた

 "#84 パターソン"は22carry/120Yds/1TDとエース級の活躍.圧倒的なスピードあるわけではありませんが,ボティバランスとカットバックで安定したゲインができます.この試合は完全にパターソン頼みでしたが,これが続いたときにシーズン中盤以降でガス欠を起こさないかは懸念です.

 マリオタも地味に72Yds/1TDの成績を残しました.想像通りデザインランは多め.

 RB2の"#6 デイミアン・ウィリアムス"は故障で一旦離脱.リターナー兼RB4の"#35 エイブリー・ウィリアムス"がキャリーする場面がありましたが,仮にウィリアムスが出れない場合は,今日inactiveだったルーキー"#25 アルジアー"が出てくる可能性もありそうです.

 この試合のランはトータル201Ydsと昨シーズンの平均の倍以上でした.今日は上振れ気味ですが,今日のようにランでコンスタントにゲインできたのは非常に前向きな要素と思います.

  • ドラ1ルーキーの活躍

  "#5 WR ロンドン"はチームトップの5rec/74Ydsでした.TDがなかったのはファルコンズらしいですが,体の強さとスピードは流石でした.1000Yds越えも期待できそうです.

 

良くなかったところ
  • ピッツを活かしきれなかった

 空中戦のエース"#8 TEピッツ"ですが,この日はかなりマークがキツかったです.7Tgt/2rec/19Ydsはちょっと物足りません.消されていたわけではありませんが,特にレッドゾーンでのターゲットも見られなかったのは少し残念です.

  • マリオタ

 "#1 QB マリオタ"はパスは20/33 215Yds 0TD 0INTと何ともいえない成績でした.ピッツへのパスも通りそうにありませんでしたし,ディープへのスローも消極的でした.3Qでエンドゾーン手前でファンブルロストもかなり勝敗に影響してしまいました.あの場面でTDを取れていれば30-10となっていたので流石のファルコンズでも逃げきれたと思います.また,勝ち越された後の最後のドライブも全くパスが通るビジョンが見えず,マリオタの限界を感じました.

 彼が覚醒してフランチャイズQBにというシナリオは薄いかなと思います.それでも試合は作れていたと思うのでこれはこれで良いかという感じ.

 

総評

 期待値が低かったので,それは超えたと思います.OLの改善とランゲームができたのは好材料です.しかし,今までのファルコンズでもこういう試合はたまにありました.これを続けられるかが何よりも重要です.

 得点力に関してはやはり不満が残ります.レッドゾーンでミスが出る,TDを取りきれないというのはチーム力の無さの現れだと思います.

 

ディフェンス

良かったところ
  • "3Qまで"はパスラッシュがかかったこと

 開幕前で一番不安な部分でしたが,ファルコンズとは思えないパスラッシュでした,3Qまでは.昨シーズンはQBまで届かないことの多かったブリッツもしっかり決まり,スペシャルなエッジがいない中で,うまくプレッシャーをかけることができていました.チームとしては4サック.特にドラ2"EDGE #47エビケティ"に一つ出たのは嬉しいです.

  • "3Qまで"はパスカバーが良かったこと

 開幕前で最も明るい部分のパスD#も素晴らしかったです,3Qまでは.ウィンストンも10/18, 56Ydsとほぼ完封していました,3Qまでは.

  • "3Qまで"の若手の躍動

 "#27 S グラント"はタックルリーダー,"#32 S ホーキンス"はINT未遂を含むパスカバーで存在感を発揮.また,"#3 LB ウォーカー"もブリッツからのサックを記録.全員初の開幕先発ということで不安な部分はありましたが,この調子で行けば問題はなさそうです.

  • グレイディ・ジャレット

 "#97 DT ジャレット"は1.5サック/1TFL/2QB hitsと流石のパフォーマンスでした.サック数はすでに昨シーズンを超えました.元々素晴らしい選手ですが,昨年はダブルカバーに苦しみました.この試合のように数字がついてきたのはパスラッシュ全体として前向きに捉えられる部分だと思います.

 

良くなかったところ
  • テイサム・ヒルにやられ続けていること

 毎年2回ずつ対戦しているにもかかわらず,未だに対応できません.この日も4car/81Yds/1TDと守備をかき乱されました.ラン守備自体も19car/151Ydsとボロボロです.圧倒的にランストッパーが足りていません.

  • 4Qの守備

 3Qまでの守備は本当に素晴らしかったです.終始パスD#が引き締まっており,ターンオーバーも出る,これがピーズの実力かと感動していました. そしてこの転落ぶり.途中でフロントから勝つなと電話でもかかってきたのではと疑うレベル.

 「短時間で点差を詰められるのを避けるために深めに守る」というのは理解できます.しかし,振り返ると4Qのドライブは①6プレー/1:29/TD②8プレー/3:27/TD③5プレー/0:29/FGと約5分半17点取られており,「守備を緩めた結果高速で追い上げられる」という本末転倒な結果になっています.3Qまでのような攻撃的な守備も見られませんでした.

総評

 ポテンシャルは見せてくれました.「1on1でOLを圧倒できるスペシャルパスラッシャーが加われば楽しみだな」と感じさせる守備陣です.逆転負けですが,この戦力で中盤まで完封できたのはピーズの手腕もあると思います.それでも4QのガバガバD#がずっと改善されないのはフランチャイズに取り憑いた呪いか何かでしょうか?

 昨シーズンTDを1本も献上しなかったエース"#24 CB テレル"も2020年以来の出場となるマイケル・トーマスに2TDを献上.ルーキーイヤーにやられたときからの成長を見せたかったですが......

スペシャルチーム

 "#7 K クー"は実質4/5ですが.失敗の1は最後の無茶FGなので信頼は変わりません.50+Ydsも安心して見ていられます.今週は他のチームでキッカーが試合を壊す場面が多々あったので改めてありがたみを感じました.

 "#13 P ピニオン"はかもなく不可もなくという成績.

 "#35 R エイブリー・ウィリアムス"のリターンもまずまずでした.

総評

 クーの安定感は流石です.それ以外は別段悪目立ちした部分も少なく,特に言うことはないと思います.

 

次戦への期待

 次戦はアウェーのラムズ(0-1)戦です.スタフォードがまさかの大乱調とかでない限りは勝てる可能性は限りなく低いでしょう.とにかく,この試合で想像以上に良かった「OL」「ランゲーム」「パスラッシュ」がまぐれでなかったことを証明して欲しいです.