自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week4 vs ブラウンズ

 全体1位の夢,終わるかも

 

 Week4はホームでのブラウンズ戦.

 ブラウンズはDEギャレット,DEクラウニー,DTブライアンというDLのスターター3人がアウトということで,OLが改善傾向にあるファルコンズならある程度スコアは期待できそうです.

 一方のD#ですが,ブラウンズにはチャブ&ハントの最高峰のRBデュオに加え,今年はWRにアマリ・クーパーがいます.QBは出場停止のワトソンに代わりブリセットが務めますが,Week3までは堅実なプレーができている印象.ファルコンズのD#的にはランを止まらないのは前提として,パスが気持ちよく通されるとだいぶ苦しい展開になりそうです.

 

試合振り返り

1Q

 ブラウンズのオープニングドライブ,サクサク進まれますが自陣1Ydsでの4th&1をストップ.さらに次のドライブでもファンブルでターンオーバー.D#のビッグプレーによって無失点に凌ぎます.その間に,O#はランパスバランス良く,生産性の高いプレーで10得点.

2Q

 予想通りブラウンズに地上戦で主導権を奪われます.こちらのO#はたったの4プレー,1分11秒何もさせてもらえず.同点に追いつかれはしたものの前半最後のドライブをFGで凌いだのは結果的に大きかったです.ペナルティにも助けられました.

3Q

 こちらのO#はパスが通らない一方で,D#はランがある程度止められるようになりました.4シリーズ連続でパントが続き試合が膠着していましたが,マリオタからロンドンへのパスがウォードにINTされFGで勝ち越しを許します.

4Q

 最後は再び地上戦.お互いランでのビッグゲインが飛び出し点の取り合いに.20-20で迎えた3:35でのシリーズでFGまで持っていきファルコンズが3点リード.結局最後はD#に託す形になりましたが,ジャレットのサック→INTで勝ちという先週と全く同じ流れで勝利.

 

感想

 競り負けると思っていたので正直びっくりしています.

 前半で3度レッドゾーンまで進まれましたが,相手のペナルティなどもあって10失点に抑えられたのが非常に大きかったです.また,相手のO#がラン中心ということもあって,時間をじっくり使ってのO#でしたが.ファルコンズとしてはO#で20点は取れると踏んでいたので,点差をつけられない展開はむしろ有り難かったです.

 後半は,パスを完全に捨てたファルコンズとパスが思うように決まらなかったブラウンズにわずかな差がありましたが,内容はほぼ互角でした.どちらが勝ってもおかしくない展開でしたが,最後の最後でうちにツキがあったかなと.

 

オフェンス

パスO#

 

 マリオタは前半は5/10 90Yds,後半は2/9 49Ydsでした.

 1Qはある程度良い形でパスを通す場面がありましたが,それ以降のドライブではパスが雑になり,3Q以降はほぼランオンリーでのO#となりました.

 "#17 オラミデ・ザキーエス"は先週も書きましたが,おそらくマリオタと一番相性が良い.4Qの決勝FGのドライブでは42Ydsレシーブの大仕事.

 ピッツとロンドンはこの試合は目立った活躍なし.

 

ランO#

 ほぼランのみで勝ちを拾える日が来るとは思っていませんでした.これは数年前ではできなかったことなので,間違いなくHCアーサー・スミスの大きな功績です.

 "#84 コーダレル・パターソン"は膝の故障があったため,後半はルーキーの"#25 タイラー・アルジアー"とPSから昇格した"#42 ケイレブ・ハントリー"が中心となりました.パターソンに比べれば現時点でのタレントレベルは落ちますが,ランブロックが気持ちよく決まったこともありその影響はほとんどありませんでした.

 試合後にパターソンがIR入りし,次戦以降しばらくはアルジアーとハントリーが中心になります.この試合は相手DLの主力が欠場していた影響を考えるとまだ参考記録なので,次戦以降が重要です.

 

気になったポイント
  • "#63 RG クリス・リンドストロム",オールプロへ一歩前進

 2019年のドラ1のリンドストロムは年々成長を見せていますが,今年はいよいよオールプロに手が届きそうです.PFFグレードもガード内で1位.今年は特にランブロックが良く,彼のいる右側でのランはファルコンズO#の大きな強みになっています.

  • スナップが上手くなれば"#67 C ドリュー・ダルマン"はエリートになれるかも

  先週は全体的にスナップが低いということを書きましたが,この試合は高すぎて取れないスナップミスが2つ.マリオタがすぐに投げ捨てたおかげで大惨事にはなりませんでしたが,こういうのってすぐ治るものではないんだなあと.

 しかし,それを差し引いても,パスプロ,ランブロックともに比較的安定しています.まだ先発1年目ということを考慮すれば,この先期待できそうです.スナップさえ上手くなれば.

  • ピッツよりスナップ数の多い男,"#46 TE パーカー・ヘッシー"

 "#8 TE カイル・ピッツ"の影に完全に隠れてますが,この試合はヘッシーの方がスナップ%も高く,ランブロッカーとして勝利に大きく貢献.元々はタイタンズのドラ外,2021年にPSを経てファルコンズと契約しました.NFLでは特に目立った実績はなく,経験のある"#86 TE アンソニー・ファークサー"を差し置いてTE2に名前が載っていることに初めは疑問を抱いていましたが,今では納得.レシーブも決して悪くないですが,今のチーム状況的にはランブロ特化になりそうです.TE2以降は不安な部分でしたが,このままヘッシーが定着してくれそうで一安心です.

 

総括

 ピッツやロンドンがいる中でパスは使わず,さらにはエースRBのパターソンが故障したという状況で,ほぼランのみで勝ちを引き寄せました.これは間違いなく「OLで勝った試合」だと思います.ホールディングなどのペナルティがほとんどないのもgood.

 昨年と今年は,まともに補強もできないチーム状況ということでHCの評価は見送るつもりでしたが,今年のチームでQBに全く依存せずに戦えている点を見るにアーサー・スミスはめちゃくちゃ優秀なのではないかと思うようになってきました.

 まだWeek4なので,結論は出せませんが,今までできなかったことができるようになる過程を見るのはすごく楽しいです.

 

ディフェンス

パスD#

 レシービングYdsリーダーはTEのヌジョクでした.先週もありましたが,今のファルコンズD#ではTEとのミスマッチを作られるとかなり厳しいです.それでも"#24 CB A.J. テレル"が相手エースレシーバーのアマリ・クーパーを完封してくれたので,なんだかんだで粘り強く守れたと思います.

 この試合も基本ゼロ・パスラッシュでしたが,最後の最後で"#97 DT グレイディ・ジャレット"が値千金のサック.こういう点はやはり役者だなと.

 

ランD#

 止まらないのは知っていましたが,存外悪くなかったなという印象.コンスタントにゲインはされたものの,ビッグプレーは最小限に抑えられたと思います.後半は前半と比べればアジャストできていましたし,ランD#は少しだけですが改善傾向です.

 ジャレットの隣の"#95 DE テイクアン・グラム"が伸びてくると大きいと先週の記事で書きましたが,この日もOGを吹き飛ばしてタックルに行く場面があったりと,先発レベルの働きはできていたと思います.この調子で頑張ってください.

 リーグトップレベルのランO#相手ということを考えれば,及第点でしょう.

 

気になったポイント
  • "#3 LB マイカル・ウォーカー",タックル下手説

 この試合のタックルリーダー(11)ではありますが,派手にかわされる場面が目立ちます.昨年の賞味期限切れの"#45 LB ディオン・ジョーンズ"を見ている気分です.

  • ドラ外ルーキー"#37 CB ディー・アルフォード",試合を決めるINT

 ロースター紹介の記事でも紹介したドラ外のアルフォードが大仕事.この試合のスナップ数は17と少ないですが,PFFグレードはD#でトップ.

majoranafalcon.hatenablog.com

 

総括

 相手のO#を止められているわけではありませんが,相手のペナルティやビッグプレーに助けられて大量失点にはなっていない状況です.テレルやジャレット以外で,先週の"#27 S リッチー・グラント"であったり今週のアルフォードなど,週替わりヒーローが出てきているのは大きな希望.ルーキーの"#51 LB ディアンジェロ・マローン"にも一つ良いプレーが見られました.しかし,この状況が長く続くとも思えないので,真のエリートQBと対戦して現実を把握しておきたいというのが正直な気持ち.

 

スペシャルチーム

"#7 K ヤンウェイ・クー"は3/3.

"#13 P ブラッドリー・ピニオン"は3回のパントで平均51Ydsとまずまず.

 

次戦への期待

 勝ってうっかり地区首位タイになってしまったファルコンズですが,来週は同じく首位で並ぶバッカニアーズの本拠地に乗り込みます.詰まるところ天王山.実力的にはボロ負け覚悟ですが,万が一ここで良い勝負ができるようであればウィル・アンダーソンとはお別れです.

 バッカニアーズのDLは今のファルコンズOLの実力を試すには絶好の相手です.ランに関してはパターソンのIR入りは大きな痛手ですが,アルジアーとハントリーでも戦えると信じたいところ.仮にランが出なくても,マリオタが頑張ればピッツとロンドン(とザキーエス)で戦えるはずです.24点くらい取れたら文句なし.

 D#はテレル&ヘイワードvsエバンス&ゴドウィンというDBの実力が試されるマッチアップになりそうです.ちなみに何故かフリオとゲイジもいます.ゼロパスラッシュの分,かなり苦しいとは思いますが,ターンオーバーも絡んで31失点くらいに抑えられたら満足.(抑えるとは)

 

画像とか

https://www.espn.com/nfl/boxscore/_/gameId/401437749