自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【ファルコンズのFAまとめ】オフェンス編

 かなり久しぶりの投稿です.

 私生活の方が少し忙しかったということもあり,ファルコンズのオフの細かい動き等,追えていない部分が多いので,私自身の勉強も兼ねてまとめていきたいと思います.

 一気にまとめると長くなりそうだったので今回はO#編です.

予習

 まず,前提として2021シーズン終了直後のロースターを整理しましょう.赤で囲っているのがUFA(無制限FA:普通FAといったらこれを指します)の選手です.

 キャップスペースは-6.6Mからのスタートです.

 

画像はESPNより

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ポイント

1. WR問題

 昨シーズン770Yds,4TDとWR陣で唯一活躍したラッセル・ゲイジがFA.また,本来のエースであるカルビン・リドリーがメンタルの不調により出場できるか怪しい状態に.彼ら以外にNFLの先発のWRが存在しない状況をどうするのか?

 

2. パターソン問題

 昨シーズンのファルコンズを支えた大黒柱であるCPことコーダレル・パターソンもFA.NFLでは数少ないオフェンシブウェポンであるため,ぜひ残したいところであるが,サラリー事情的にどうか?

 

3. そもそも全体的に層薄すぎ問題

 RB,TE,OL含めた全てのポジションで層の厚みが必要な状況.上の2つの優先事項をまとめた上でこの部分にも着手できるかはGMの腕の見せ所.

 

結果

 今オフのハイライトは何よりもQBマット・ライアンをコルツへトレードしたことでしょう.その結果,ドラフト3巡を手にしましたが,代償として約40Mのデッドマネーを抱えることに.

 そして,ライアンに代わる新たなQBとしてかつてのドラフト全体2位マーカス・マリオタを速やかに獲得.契約は2年$18.75Mとバックアップ並み.最低でも次のQBまでの橋渡し,あわよくば元タイタンズのアーサー・スミスのもとでの復活に期待したいところです.

 また,ライアンを手放したことによって補強の方向性が来年よりも数年先の勝利を追い求めるものになったと言えるでしょう.その辺りを踏まえて,上で述べたポイントに対するチームの答えを見ていきたいと思います.

 

1. WR問題 

 まず,カルビン・リドリーさんはご存知の方も多いでしょうが,休養中にNFL,しかもファルコンズに関する賭博を行っていたことが発覚し,1年間の出場停止に.リドリーさんは完全にチームから離れた状態であり,賭博に関してチームが関与していたわけではありませんでしたが,チームやファンを裏切る最悪の形に.少なくともファルコンズの選手としてのキャリアは終了でしょう.

 結果的に約11Mのキャップスペースを創出してリドリーさんは消滅しましたが,もしトレードした場合を考えると潜在的な指名権を失ったとも言えるので,普通に大迷惑です.

 一方で,ゲイジは3年30Mで同地区のバッカニアーズへ.この契約を出されたら引き留めは不可能です.

 

 彼らの代わりではないでしょうが,WRはバード,テイト,ホッジという3人の選手を単年契約で獲得.枚数は増えましたが,全体としては大きくパワーダウン.バードは2020年にペイトリオッツで14試合に先発し604Yds,1TD,テイトも2019年に10試合先発して575Yds,1TDとまずまずの成績を残した実績あり.(その1年だけだけど)ホッジに関してはNFLでの実績はほぼなく未知数.

 

2. パターソン問題 

 パターソンはなんと2年10.5Mという破格の安さで残留.31歳という年齢からくる劣化のリスクも考えると,この内容で纏まったのは非常にチームにとって大きいです.Spotracではマーケットバリューが約9Mだったので,年棒よりもチームを選んでくれたパターソンには本当に感謝です.しかし,今後2年はプレーオフとは無縁になりそうなのでそこだけが無念.

 

3. そもそも全体的に層薄すぎ問題

 キャップスペースの問題もあり,やはり大きな補強はできませんでした.一応,2019年チーフスでスーパーボウル制覇に貢献したRBデイミアン・ウィリアムス,アーサースミスと馴染みのあるタイタンズTEアンソニー・ファークサー,先発経験豊富なRTジャーメイン・イフェディらを補強.3人とも1番手クラスではありませんが,層の拡充という点では最低限の補強はできたと思います.

 

以下,主な動きをまとめます.

トレード

QB マット・ライアン(to コルツ)←→ドラフト3巡指名権(from コルツ)

罪人

WR カルビン・リドリー→1年間の出場停止

FAで去った選手

WR ラッセル・ゲイジ→ to バッカニアーズ,3年30M

TE ヘイデン・ハースト→ to ベンガルズ 1年3.5M

 

再契約

RB コーダレル・パターソン→2年10.5M

RB クアドリ・オリソン→1年1M

G コルビー・ゴーセット→1年0.965M

新加入

QB マーカス・マリオタ→ from タイタンズ 2年18.75M

RB デイミアン・ウィリアムス→ from ベアーズ 1年 1.62M

WR デミアー・バード→ from ベアーズ 1年1.1875M

WR オーデン・テイト→ from ベンガルズ 1年1.12M

WR カダレル・ホッジ→from ライオンズ 1年1.07M

TE アンソニー・ファークサー→ from タイタンズ 1年1.1875M

RT ジャーメイン・イフェディ→ from ベアーズ 1年1.1875M

 

O#総括

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 キャップに余裕のない状況の中,安い単年契約で頭数を揃えてギリッッッッッギリでチームとしての形を保っているような状態.その中でもWR陣のレベルの低さ,層の薄さは圧倒的で,ドラフト上位で2人指名しても驚きません.

 来年勝ちに行くわけではないので,ピッツの個人スタッツのためにマリオタとOL陣が頑張ってくれればそれでいいかなと思っています.特にOLにはあまり期待できないですが......