自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2019】Week5-8

MattyIce通信2019 ファンになってから一番ショッキングだった1ヶ月を振り返っていきましょう.いずれも試合の日に書いたものです.

Week5 @HOU「破滅の3rd QuarterL 32-53

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 Week5は昨年のA南の覇者HOUが相手.QBのワトソンは昔ファルコンズのボールボーイをやっていたそうで,彼にとっては思い入れのある一戦かもしれませんが,うちにとってはそれどころではありません.

 

 この日は全くランが出ず,序盤からパス頼みという敗戦臭漂う展開.しかし,2回目のドライブ,今シーズン厳しくなったRTPのおかげでゴール前まで進み,WRサヌーへ14YdsTDパス.HOUのルーキーCBのところを見事に突きました.その後,互いに点を取り合い,迎えた2Q4:00からの攻撃.時間を上手く使いながら順調に進みRBフリーマンへの9YdsTDパス.相手のペナルティもあり,特筆して良いプレーがあった訳ではありませんが,TOなくしっかりと点を重ねられているのは好材料です.勝利したWeek2以来,17-16まさかの1点リードで前半を終えます

 

 ほんの少しだけ期待して臨んだ後半でしたが,3Q開始直後からD#が大炎上し,モメンタムをあっさりと相手に渡してしまいます.3Q3ドライブ,HOUO#が全て得点を挙げる中,ファルコンズは全てパント.ランが全く出ずO#が常に3rd&ロングを強いられるという状態に限界がきた様子. 4QHOUがパントをファンブルしそれを敵陣ゴール前でリカバー.そして,もらったチャンスをしっかり活かし,ライアンが執念のラッシングTD . 2ptも決め,気づけば1ポゼッション差.しかし,毎度のごとくD#が粘れず,すぐに2ポゼ差に.O#TEフーパー多用で敗戦処理ムードになったと思いきや,リドリーがスーパーキャッチで29YdsTD . 再び1ポゼ差に戻します.しかし,以下略.

 

 ライアンは今日も投げまくりました.最後のピック6はいただけませんが,どうせなくても負けていたので別に気にしません.ちょっと危ないパスも2, 3本あり,状態は相変わらず微妙です.また,ディープのアテンプトは僅か1回,そもそも奥が全く空いていません.これもランが出ず,パスに頼らざるを得ない状況では,相手も守りやすいのでまあ当然でしょう.今はレシーバー陣の個の能力でなんとかなっている状態です.一方で,心配していたWRリドリーは存在感を取り戻し,TEストッカーは完全にブロッキングに専念しています.ランが全然出ない,厳しい状況になるとWRサヌーやTEフーパー頼みになる傾向が若干ある等の課題はありますが,O#全体としては状態は上向きです.問題はD#ですが,それについて書くとこの記事の本筋からそれるので控えます.とりあえずハイライトを見ればよくわかります.

 

Week6 @ARI「最弱の鳥」L 33-34

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 ARIには去年40得点で快勝しています.当然,シーズン前は勝ちを計算するカードでしたが,今のチーム事情では五分五分といったところ.むしろWeek5終了時点ではARIの方が成績は上.

 

 この日も最初のドライブは好調.相手のペナルティも絡んでエンドゾーン手前まで順調に進んでいきます.そして敵陣9Yds地点でWRリドリーへの9YdsTDパス.一瞬内側へのモーションを絡めてカバーを外したリドリーの動きは素晴らしかったです.しかし,リードを広げるということができないのが今シーズンのファルコンズ.ペナルティ,OL崩壊のお家芸を披露し,2度のパントを挟んでいるうちに気づけば10点ビハインドに.結局FGまでは漕ぎ着けますが,相手も同様にFGを決めて10-20で前半終了.

 

 後半は順調に点差を離され,いつもの敗戦処理モードに突入.こういう展開で今シーズン輝くのがTEフーパー.10+Ydsのパスが面白いように通り始め,そのままRBフリーマンへの7YdsTDパス.続くドライブでフーパー自身が6YdsTDレシーブ.気づけば同点!さらに,D#も続く相手のO#をパントに抑え,勝ち越しの大チャンスが巡ってきます.しかし,こういう展開になると全く機能しなくなるファルコンズO#.まるで貯金が作れないシーズンを象徴しているかのようです.再び1ポゼ差のリードを許し,おそらく最後のドライブへ.そして案の定追いかける展開になって再びO#が機能し,相手エンドゾーン手前まで.スクリーンでワイドになったフリーマンへ12YdsTDパス.再び同点かと思ったのですがブライアントがまさかのPATミス.終戦.合掌.

 

 ライアン個人では素晴らしいスタッツ.また,ワイドオープンになるレシーバーが多く,TEフーパー,WRフリオの2人が100Ydsレシーブを達成し,リドリーも効果的な場面でのレシーブが見られました.特にフーパーはTEではKCのケルシーに次ぐ2位のレシービングヤードで,ブレイクとまではいかないものの成長を見せています.また,相手のD#のレベルも関係していますが,ランも良かったです(当社比).フリーマンはWeek5終了時点で3.2YPAだったのが,この日は4.6YPAと改善.O#自体はとても15敗のチームのものではありません.

 

 9月号の最後でポイントに挙げた,試合の出だしのドライブはここ2試合で改善されており,リドリーも存在感が蘇りつつあります.しかし,同点やリードの場面で忽ち機能不全に陥るため相手からすればさほどの脅威はないでしょう.そこが今のファルコンズのモメンタムを引き寄せきれないムードにつながっています.次の課題はとにかくコンスタントに点を取ること.せっかく先制してもD#がすぐに同点,逆転を許すのでなんとかしがみつく必要があります.D#についてはもう目も当てられません.ノーコメント.

 

 ちなみにこの試合の300ヤード以上,成功率80%以上,4TDs, 0INTでの敗戦は史上初めて.(Twitterの方で教えていただきました.ありがとうございます.)またやっちまった.

 

Week7 LARファルコンズ,始まる」10-37

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 マクベイ体制となって初の3連敗を喫したLARをホームに迎えるパワーランキング28ファルコンズこの試合はライアンの開幕から7試合連続パス300+Yds獲得というNFL記録がかかっています.しかし,ラムズは数日前にCBラムジーを大型トレードで補強してDB陣をてこ入れ.とにかく投げまくれライアン!

 

 前半はD#は粘っていたものの,O#がそれに全く応えられませんラムジーvsフリオという注目のマッチアップはありましたが,それ以外盛り上がるところは全くなし.前半終了間際D#3&outで抑え,残り1TO3つという状況にも関わらずあっさり3&out.当然のブーイング

 

 後半になるとD#は普段の調子を取り戻し大量失点.ライアンも自陣深くでINTを喫しもうめちゃくちゃ.さらにRBフリーマンは相手を殴って退場,2番手のスミスも怪我で試合を後にしており,ランO#が本当の意味で死にます.OLも完全崩壊し,毎スナップQBヒットじゃないかと思うほど

 

 ホームゲームなのに観客席はガラガラ,クラウドノイズなし,時折ブーイングも見られもうただただ悲しい.ライアンの記録も途切れ,スタッツも今シーズンワースト.さらに4QにはLARDTドナルドとの接触で足首を負傷し途中退場.一時はサイドラインに戻ってきましたが,すぐにロッカールームへ.結局,試合も惨敗.

  

Week8 SEA「勝負になった」20-27

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 前の試合で足首を捻挫したライアン.先週ロッカールームに下がったときは今シーズンのNFL観戦のモチベーションを左右するくらいの不安でしたが,次戦で戻って来れるかどうかという程度の怪我で済んでよかったです.今3勝していたら恐らく出場すると思いますが,こんな悲惨な状況では無理しないほうが良いに決まっています.来週はByeですし,ゆっくり休んでWeek10ニューオーリンズに乗り込んで欲しいです.

 

 また,この欠場によってレギュラーシーズンの連続先発出場記録が154でストップ.現役ではリバースに次いで2位,歴代でも5位とライアンのタフネスを象徴する数字だったので残念です.恐らく来シーズン中にスタフォードに抜かれるでしょう.

 

 試合の方はバックアップのベテラン,マット・ショーブが先発.完膚なきまでに叩きのめされる覚悟はしていましたが,意外にも善戦.前半はFGを2本外したこともあって0-24といつも通りの展開でしたが,後半は20-3と完全にこちらがゲームを支配していました.結局負けはしたものの,先週とは異なり内容のあるゲームでした. 

 

 問題のD#もWeek3以来のサックが飛び出し,相手WRメトカーフの2TDのところ以外はパスカバーも頑張っていました(当社比).

 

 ショーブは39/52,460Yds, 1TD,1INTと上出来.インターセプトに加えて危険なスローも1本ありましたが,終始落ち着いたクォーターバッキングでNFLレベルの実力があることを証明しました.(フリーマンのファンブルがなかったらなぁ)

 

 そして,今までHCクインを支持するスタンスだったブランクオーナーですが,この試合の後,この先の数週間でクインの立場を評価するとのコメント.ここまで,1勝7敗と酷いシーズンですが,後半立て直すゲームも多いというのが判断を難しくしているところかもしれません.

 

 私個人としては,この試合の前まではシーズン中の解任もありという考えでしたが,この試合の後はもうどっちでも良いかなという気持ちです.実際,今日のサイドラインのライアンを見てチームの雰囲気は悪くなさそうに見えましたし,何より全体1位が見えてきたので,シーズン中に無理に立て直しを図る必要もそこまでないかなと思います.

 

10月のライアンまとめ

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 Week7時点ではパス成功数1位,成功率3位,ヤード2位,TD1位Tと本来のスタッツを取り戻しつつあります.しかし,危険なパスは減ったものの,ターゲットを探すのに苦戦している状況に大きな変化はありません.成功率が良いのも,所謂敗戦処理のときに荒稼ぎしている部分が大きく,スタッツが良いだけのQBになっています.正直ARI戦よりWeek2のPHIのような,荒れてるけど互いに対等に殴り合った跡のあるスタッツの方が魅力的ではあります.

 

 また,チームはD#が崩壊.Week5,6では相手QBに週間MVPを取られ,何点取れば勝てるのかという状態.パワーランキングもボトム5で定着し始め,いよいよ全体1位が見えてきました.

 

 また,Week7でボコボコにされたことによって開幕から連続パス300+Yds獲得という記録とWeek8の欠場による連続先発出場記録が途絶えてしまったのは非常に残念です.まあそれでも前者はNFL記録に並んだということで,おめでとうございます!

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11月の展望

 先月号はまだ今シーズンを完全には諦めていなかったため,期待も込めて来月の展望を書きましたが,10月はもはや書くことがありません.とりあえず,O#の個人スタッツが見れるものになれば良いなと思います.特にTEフーパーは飛躍の年になりつつあるのでこの調子を維持して欲しいです.そして,WRサヌーのトレードによって出番がさらに増えるであろうリドリーにも注目.恐らくBye明けに戻ってくるであろうライアンは9年連続パス4000Yds獲得に向けて頑張って欲しいです.

 

 10月はファルコンズにとっての転換期の訪れを感じさせる1ヶ月でした.HCダン・クインの解任が決定的になったこと,2016年からチームを支えてきたベテランWRサヌーのトレード,そしてライアンの連続先発出場記録のストップとシーズン前は想像もできなかったことが次々と起こっています.このまま再建モードに突入しそうな雰囲気ですが,それもアメリカンスポーツの醍醐味,ドラフトに胸を躍らせながら残りの試合を(できるだけ)楽しみたいと思います.

 

 そして最後に,NEでも頑張れ,サヌー!

 

(コメント設定が"ログインユーザーのみ"許可になっていたで"ゲスト"に修正しました.これで誰でもコメントを書けるようになったはずなので,感想やチームへの思いなど書き込んでいただけると嬉しいです.)

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://www.therams.com/photos/