【MattyIce通信2023】Week5 vs テキサンズ
4Qから本気出す
ドラフトモードかプレーオフ戦線かの分岐点になりそうなWeek5のレビューです.
試合結果・感想
期待しないときほど勝つアレ.O#は3Q途中まで相変わらずグッダグダでしたが,D#が3Qまで0TDと粘り強く抑えてくれたので終盤まで勝ち筋を残せました.D#はサックもターンオーバーも0でしたが,3rd Down Conv.を効果的に抑えられた(4/13)のが大きかったですね.一方のO#は1Qこそトリックプレーを絡めてTDをとったものの,そこから3Qまではパントx4とファンブルロストx2.4Qの逆転劇ということで界隈は大いに盛り上がっていますが,再現性を確認できるまではこれまで通り期待せずに様子見したいところ.
注目ポイント
- 皆んな手のひらクルクルしすぎでは?
QB #9 デズモンド・リダー
28/37 329Yds 1TD || 4car 10Yds 1TD
文句なしでキャリアベストのスタッツ.これでカレッジ時代からホーム負けなしの31連勝.前半は投げミスも多く,「今日も厳しいかなあ」というパフォーマンスでしたが,後半は18/21 201Ydsと見事に修正.ランが昨年より苦しんでいる中で,パッシングゲームで勝利をもぎ取ったのは高評価.ハードカウントも4回くらい成功してましたw
Desmond Ridder in the 3rd & 4th quarter vs the Texans:
— PFF ATL Falcons (@PFF_Falcons) 2023年10月9日
🔺 18/21
🔺 201 yards
🔺 1 TD
🔺 123.8 passer rating pic.twitter.com/37jTALiFlJ
現状の課題は試合の入りが悪すぎる(5試合で3凡x4と1INT)ことと,ディープの精度が悪いこと.他にも色々ありますが,この2つが改善されれば自然と数字もついてくるのではと思います.
ここ2週の壊滅的なパフォーマンスから立ち直りの兆しを見せたわけですが,結論を出すにはまだ早いです.個人的な感想としてはO#に関してはリダーよりプレーコールとロンドンのおかげで勝てたと感じています(後述).しかし,これは決してネガティブな意味ではありません.当ブログの開幕直前の記事で述べたように「前半は周りのメンツでキャリーして,勝つことで自信をつけながら徐々にスタッツも伴ってくるという展開が理想的」と私は考えています.つまるところ,こういう試合の後のパフォーマンスがより重要になってくるわけです.まあ上げてから落とすはファルコンズの常套手段なので,油断を怠るなという話ですw
- 【定例】OL
OLはシーズン初の被サック0.対戦相手を考慮すれば「これでOL復活!ヨシッ!」とはなりませんが,「クリーンポケットでのリダー」というサンプルを取れたのは大きい.
一方で,ファルコンズOLの最大の武器と思われていたランブロッキングの強さが失われている説が浮上しています.RBの布陣がパワーアップしている中で,チームランの数字は昨シーズンと比べて
ランYds/G:159.9→121.6
Yds/Att:4.9→4.1
ラン 1st Down %:46.1%→39.4%
と軒並み減少.PFFやESPNのランブロの評価も昨年と比べるとかなり悪化している模様.ここ何試合かは相手D#が明らかにランを全力で全力で止めにきている雰囲気でしたが,その上でまだラグビー部を続けるのかは一つ見所になりそう.
また,試合途中にRTマクゲイリーが膝の怪我で離脱し,#77 ストーム・ノートンが代わりに出場.良い意味でも悪い意味でもマクゲイリーと大きな差を感じませんでした(ランブロは流石に劣るが).マクゲイリーの情報更新待ちですが,出場できないとなるとなんだかんだ苦しい.
- ツインタワー,見つかる
WR #5 ドレイク・ロンドン
9tgts 6rec 78yds
TE #8 カイル・ピッツ
11tgts 7rec 87yds
ファルコンズが誇る若手プレーメーカーが躍動.ロンドン&ピッツともに今シーズンベストのスタッツ.
ロンドンは前半はぶっちゃけ空気でしたが,4Qでクラッチなプレーを連発.4Qのスーパーキャッチは気持ちがこもっていて痺れましたねえ
FIRE US UP, @DrakeLondon_
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年10月8日
📺 FOX | NFL+ pic.twitter.com/xStrXucftz
ピッツはショート-ミドルでリダーのメインターゲットとしてやっとこさ機能.このまま完全復活を期待したいところですが,RACがないのが気になるのと動きにいまいちキレがないように見えます.こっちももうちょい様子見.
- 「俺もいるぞ」な伏兵軍団
TE #85 マイコール・プルイット 1rec 22yds
WR #16 スコッティ・ミラー 2rec 10yds
FB#40 キース・スミス 1rec 28yds
今シーズンここまで目立った活躍のなかった伏兵軍団が躍動.出番こそ少なかったものの,いずれも価値のあるシーンでのレシーブでしたね.後半は彼らをうまく使えたおかげでO#に幅が出た印象.プレーコールも少しずつ上向きか.
- その他活躍選手
CB #20 ディー・アルフォード
UDFAの2年目.NBとしてパスカバーもタックルもキレッキレの動き.
CB #1 ジェフ・オクーダ
先発復帰2試合目でフルスナップ.まだ判断には早いが,目立ったやらかしもありませんしキャリアベストのシーズンを送れるのでは?
次戦への期待
Week6はホームでコマンダーズ(2勝3敗)戦.3年連続の対戦となりますが過去2戦は負けています.実力的には互角以上なのでプを目指すなら勝っておきたいところ.
注目はリダー(3巡)vsハウエル(5巡)の同期QB対決.リダーにとってはこの試合の後半の内容がまぐれでないことを証明したいところです.(同期かつリダーより下位で指名されたQBに負けるとファンの心象的にもキツイので)まあパス能力そのものはハウエルの方が高そうですが......
そして忘れてはならないのがCBSの解説がライアンだということ.リダーがダメなら再びユニフォームを着てもらいましょう.