自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week6 vs 49ers

 ランザボール!

 

 Week6は赤ヘル&スローバックジャージに身を包み,49ersをホームに迎え撃ちます.

 49ersは先週まででリーグNo.1のD#を誇っていましたが,今週はDLアームステッド,DLボサ,Sウォード,DTキンロウ,CBモウズリー,LBアルシャイアとスターターの大半が怪我でアウト.ランO#が絶好調のファルコンズ的には,ある程度スコアして1ポゼッション差くらいの勝負に持ち込みたいところ.

 D#の方は"#3 LB マイカル・ウォーカー"と"#92 OLB アデトクンボ・オグンデジ"がアウト.彼らの代役は"#44 LB トロイ・アンダーセン"と"#47 OLB アーノルド・エビケティ"の2巡ルーキーコンビが務めます.ウォーカーもオグンデジも現状ポジション1番手ではありますが,そこまで高い壁でもないのでアンダーセンとエビケティには何かしらインパクトを残してほしいところ.

 また,"#26 CB アイゼア・オリバー"がIRから復帰.昨年は怪我で出場はわずかでしたが,良いパフォーマンスを見せていたので,"#37 CB ディー・アルフォード"とNBの枠を競争することになりそうです.

 

試合振り返り

1Q

 ファルコンズのレシーブでキックオフ.O#はこれまで通りラン中心で展開しますが,"#1 QB マーカス・マリオタ"から"#17 WR オラミデ・ザキーエス"のパスでロングゲインが飛び出し一気に敵陣へ.レッドゾーンではPSから昇格した“#85 TE マイコール・プルイット”がTDレシーブ.

 その後1回ずつパントを蹴り合って,49ersのO#."#54 LB ラシャーン・エバンス"のファンブルフォースを"#24 CB A.J. テレル"がリカバー.テレルはエンドゾーンファンブルしてしまいますが,それを"#32 S ジェイリン・ホーキンス"がリカバーして結局TDに.ドン引きするほど良い立ち上がりで14-0とリード.

2Q

 1Q終盤からの49ersのO#.予想通りショートパスからのランアフターキャッチ(RAC)を全く止められず息をするようにTDを献上.返しのO#も3&outでパント,さらにそのパントで"#12 WR カダレル・ホッジ"のミスタックルから35Ydsのビッグリターンを許してしまいます.そして再び息をするようにTDをとられて14点差が一瞬にして消滅.

 モメンタムを手放さないためにもなんとかスコアしたい直後のO#,"#76 RT カレブ・マクゲイリー"のお漏らしでサック献上.パスが弱いファルコンズにとって3nd&13という苦しい状況でしたが,マリオタが脚で魅せてフレッシュ.ここから"#5 WR ドレイク・ロンドン"へのパスやら"#42 RB ケイレブ・ハントリー" のナイスランやらでレッドゾーンまで進み,最後はマリオタ自らの脚でTD.再びリードを奪います.

 前半最後の49ersのO#では復帰したオリバーがインターセプト.まさかのリードした状況で折り返します.21-14 

3Q

 49ersはキャッチアップの展開でミドル-ロングのパスをぶん投げてきましたが,レシーバーのドロップに救われてなんとかパントで凌ぎます.一方,ファルコンズO#は相変わらずのラン偏重で時間を使いながらじわりじわりと敵陣へ. そして残り8:49,敵陣7Yds,3rd&3の場面で"#8 TE カイル・ピッツ"に全人類待望のTD!アメリカでは初!

再びリードを2ポゼ差に広げます.

4Q

 セーフティリードという概念が存在しないのがファルコンズですが,この日は14点差は十分なものでした.4Q開始早々49ersのQBガロッポロのやや上に逸れたパスをホーキンスがインターセプト

 

その後はO#がランで効果的に時間を潰し,"#13 P ブラッドリー・ピニオン"の1Ydsに落とす神パントにも助けられ,D#が最後の最後で要所を締めて勝利.

 

感想

 31-14くらいで負けると思っていたのでビックリです.49ersD#の故障者の影響が大きいのは勿論ですが,その中で点の取り合いを制したのも事実です.

 戦前はラン(RAC)をしっかり出せる49ersにポゼッションされ,ずるずる点差を離されていく負けパターンを想定していました.しかし,運良くターンオーバーが絡んだことでファルコンズが先行する展開になったため,49ers側にキャッチアップを押し付けることができました.ランに強みのあるこちらにとってこの展開は有り難かったです(特に後半).また,49ersのレシーバーのドロップにもかなり助けられました.

 総じて,ファルコンズ側はすべきことを実行できていたのに対し,49ersはそれができなかった差がそのまま勝負を分けました.今のファルコンズは「ミスして勝てるほど優しいチーム」では決してないようです.

 

オフェンス

パスO#

 マリオタは文句なしでシーズンベストのパフォーマンス.ラッシングTD込みでトータル3TD.直近2試合は「パス精度が不安定だったこと」と「ランがよく出たこと」でパスを投げる場面が激減していました.その中で「試合を壊さず最低限のパスを通す」という今のO#における彼の役割をしっかり理解し遂行できたと思います.

 レシーバー陣もスタッツは伸びていませんが,1つ1つのレシーブは非常に貢献度の高いものだったと思います.ピッツにもようやくTDが飛び出したので,ここからレッドゾーンO#での爆発に期待したいです."#89 WR ブライアン・エドワーズ"や"#12 WR カダレル・ホッジ"は特に何もしていませんが,ランヘビーなO#なので今シーズンはピッツ,ロンドン,ザキーエスの3枚にたまにブロッキングTEを添えるくらいでパスO#は回せそう.

 PS上がりのプルイットはTDレシーブ抜きでも良い感じです.今日はTE3のファークサーがインアクティブだったので,ここの序列は入れ替わるかも. 

 

ランO#

 今年のランO#は本物です.ランブロックが良いので,RBのレベルへの依存度は比較的低いですが,"#25 RB タイラー・アルジアー"と"#42 RB ケイレブ・ハントリー"は倒れ方が上手いのか,スクリメージライン上あるいはその手前でコンタクトを受けてもネガティブヤードやノーゲインになることが少ないのが素晴らしい.去年までのようにノーゲインランx2から3rd&ロングで苦しむことがないのでO#にテンポが生まれていますし,たまに投げるパスも非常に生産性が高いです.

 マリオタのランもシーズンでベスト.スクランブルの判断も絶妙でしたね.

 

総括

 これまで通りランを出せましたし,この試合は特にマリオタが落ち着いてパスを通せていたのでしっかり得点することができました.3rd Downコンバージョンは9/14も優秀な数字です.ここ何試合かのパフォーマンスを受けてマリオタのパスへの依存度を極限まで減らした上で,それでも回るO#を構築している辺りはアーサー・スミスの有能さが伺えます.

 

ディフェンス

パスD#

  繰り返しになりますが,ファルコンズが先行する展開だったので49ersはパス多め.ガロッポロの296Ydsは今シーズン最多です.レシーバーが長いのを2本ドロップしていたので,それがなければ350Ydsくらいはいってたかも.

 エースCBのテレルはこの試合も苦戦.今年はTDを献上する場面が去年と比べて圧倒的に多く,Above averageくらいのCBになってしまった感じ.さらに試合の途中ではハムストリングを痛めてサイドラインに.代わりに出場した"#34 CB ダレン・ホール"はアイユークへのロングボムのパスブレークアップがあり,4QのINTの際のカバーも良かったです.ただ,それだけ投げられているということは穴と見られているということですし,他の試合では基本やられているので,テレルの故障が長引けばパスD#はちょっと危険かもしれません.

 また,この試合で復帰したオリバーも試合途中で負傷,"#29 CB ケイシー・ヘイワード"を傷んでサイドラインに下がる場面(途中で戻った)があり,CB陣の健康状態が怪しくなってきています.

 サックは勿論ゼロ,ガロッポロのパス成功率も70%越え.

 

ランD#

 止まっていた印象がないのでスタッツを見て驚きました.スタッツは良いですが,大体RACでゲインされまくっているので先週に比べて改善された!と判断するのは早いでしょう.ただ,試合を通してランでのロングゲインを出されなかったことは高評価.

 残念なのが"#95 DE テイクアン・グラム"が膝を負傷したこと.今シーズンは先発定着が期待できそうなパフォーマンスだったので,とりあえず大事にならないことを祈ります.

 

気になったポイント
  • 2巡ルーキーコンビの結果は?

 記事冒頭で述べたアンダーセンとエビケティはそれぞれ100%,82%のスナップ率でした.アンダーセンはこの試合のタックル数(トータル13,ソロ7)はチームトップでしたが,ボールキャリアへの反応の遅さ,タックルの精度はまだまだ伸び代です.この試合欠場したウォーカーも別段活躍しているわけではありませんが,個人的にはまだウォーカーが先発かなと思います.ちなみにスペシャルチームでの貢献が素晴らしいです.

 エビケティはPFFではD#ではチーム2番目の評価.スナップ数もそこそこなので参考記録ではなさそうです.シーズンのQBプレッシャーはルーキーの中で3位とのこと.この試合もパスラッシュで惜しい場面は何度かありました.サック数のようなわかりやすいスタッツは伴っていませんが,この調子でオグンデジから先発を奪って欲しい.

 

総括

 この試合も数字のトリック有り.14失点はD#の頑張りというよりはむしろ試合展開に起因するものです.3度(有効なのは2つ)ターンオーバーは素晴らしかったですが,毎試合出るものでもないので,これでポジるのは厳禁.持ち上げられてから落とされるのは辛いので,早いところ大量失点して現実に向き合いたいという気持ちです笑.

 

スペシャルチーム

 STは文句なし.ピニオンは1Ydsに落とす神パントあり.

 "#35 RB エイブリー・ウィリアムス"はリターンTDのような派手なプレーはまだありませんが,パントリターンの平均Ydsがなんとリーグ1位!ファルコンズということもあり,地味目な選手ですが,この調子ならプロボウル選出も射程圏内です.

 

【余談】ライアン,通算パス獲得Ydsでダンマリーノを抜き歴代7位に!!!

 ライアンはWeek2で完封負けを喫したジャガース相手に42/58, 389Yds, 3TD, 0INTと会心のパフォーマンス.テイラーとハインズという主力RB2人を欠く中でパスを投げまくり,パス成功数42はなんとキャリアハイかつフランチャイズ記録!

 試合の方も4Q終盤でルーキーWRピアースにTDパスを決めてGame Winning Drive(GWD)を完遂.今シーズン3勝目をあげ本人にとって久しぶりの貯金生活です.

 今シーズンずっと苦戦していたパスプロもこの試合は比較的安定していましたし,ライアンもプレッシャーに慣れてきたように見えます.

 この調子でコルツも地区優勝に向けて頑張って欲しいです!

 

次戦への期待

 次戦はアウェーのベンガルズ(3勝3敗)です.ベンガルズについてあまり詳しくはありませんが,攻守にプレイメイカーが揃っており戦力は充実している印象です.しかし,今シーズンは格上相手でも格下相手でも良い勝負をしているっぽいのでファルコンズも(ベストメンバーならば)20-27くらいの試合はできると思っています.個人的にはカレッジ時代にボロ負けしたWRチェイス相手にテレルがリベンジできるかに注目しています.

 可能性は低いと思いますが,この試合に勝ってしまうようだと本格的なプレーオフ争いの始まりです.個人的には実力以上の結果が出ていると思っているので,そろそろファンの目を覚ます試合をして欲しいところ.それが「これまで運が良かっただけ」に転んでも「今年は本当に強い」に転んでもどっちもOKです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リダー「あれ、俺の出番は?」

 

 

 

画像とか

www.espn.com