【MattyIce通信2019】Week14-15
シーズンも4Qに入りプレーオフ争いがますます激しくなっていますが,ファルコンズWeek13でNOに敗れ正式に終戦.残りは上位指名をかけた壮絶な譲り合いになるのか,注目していきたいと思います!
Week14 CAR「史上10人目の快挙へ」W 40-20
本日の相手は同地区のCAR.CARは先週HCロン・リベラを解任しており,こちらも来年以降を見据えていく形になりそうです.一方,ファルコンズはWRフリオ・ジョーンズ,TEフーパーという主力組の復帰に加え,1巡ルーキーRGリンドストロムも待望の復帰.久しぶりに勝てる気が()
試合はお互いパントから入る静かな立ち上がり.そして,2度目のドライブでついにライアンがWRゲイジにパスを通し史上10人目の通算50,000Yds達成!186試合目での達成はブリーズに次いで2番目の速さです.
50,000!#MattyIce❄️ is the 10th player in NFL history to throw for 50,000 yards.
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年12月8日
📝 - https://t.co/iy4LSG6KUP pic.twitter.com/ESpKn5HUSu
結局このドライブはFGで終わりますが,ランブロックが安定しているのは好材料でした.
3-3で迎える2Q2回目のドライブ,復帰組のTEフーパーへ18Yds,WRジョーンズへ38Ydsのパスを通し一気に前進.そして,1,000Ydsレシーブがワンチャンあるリドリーへ15YdsのTDパス.
#MattyIce❄️ to @CalvinRidley1 for the TD!
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年12月8日
Ridley has now scored a touchdown in every game he's played against the Panthers. #ProBowlVote pic.twitter.com/XQ0PihkUZT
さらに,10-10からの2ミニッツ(実際は1ミニッツ)オフェンスでは効率よくパスを通し,FGまで漕ぎ着けました.
3QはCARの攻撃でしたが,この日はD#が好調でいきなりファンブルリカバー.敵陣からのドライブでWRジョーンズへのパスとRBフリーマンのランを中心に前進.そして,フリーマンが今シーズン最初のラッシングTD.←これ
続くドライブではなんとUDFAのWRザキーエスへ93YdsのTDパス!ちなみにザキーエスにとってはキャリア初レシーブですが,それが93Ydsというのは最長だそうです.さらに,ライアンにとってもキャリア最長のパスとのこと.
What day is today? It's @LlamaDay 😏
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年12月8日
First career TD for Olamide Zaccheaus! pic.twitter.com/ZUkk2UHupV
これで勝負ありという感じですが,ファルコンズはこの後も地味に得点を重ね,今シーズン最多となる40得点で快勝.課題は未だに山積していますが,今のファルコンズからすればかなり良い出来のゲームだったと思います.でもドラフトは?
この日はザキーエスのTDパスを除けば,19/33, 220Yds, 平均6.7Yds, レーティングは87.9と微妙ですが,ここ2試合と比べれば間違いなく良かったと思います.ジョーンズ,フーパー復帰は劇的な変化はないもののやはり大きく,パスプロも安定していました.しかしそれ以上にランブロックが決まる場面が多く,シーズン平均大体86,7Ydsに対してこの試合は159Ydsと爆発.パスしかない状況ではスタッツの見栄えは良くなりがちですが,今シーズンそういう試合は大抵負けています.そのため,この試合はライアンのスタッツとランゲームが両立したレアケースです.
また,復帰したRGリンドストロムはRGゴノとの併用.この試合は彼ら含めOLは安定していましたが,まだ1試合.特に来週は超ド級DLを誇るSF相手にどこまで通用するのか見ものです.5サックくらいで頼む......
さらに試合後,WRリドリーが腹部損傷でシーズンエンド.ここまで13試合で866Ydsと1000Ydsも見えていたので残念です.フリオ依存に拍車がかからないかも心配です.
Week15 @SF「最高のホットライン」W 29-22
前振り長めです.シーズン前から私が一番楽しみにしていたカードでした(過去形).というのもSFのHCカイル・シャナハンは2015-16年の2シーズンでファルコンズOCを務めていたからです.特に2016年はSB進出,ライアンMVPの立役者となり,このシーズンの序盤から私はファンになったので,ある意味で私がファルコンズファンになったきっかけの一人でもあります.そんなシャナハンも2017年からSFのHCとなり,役者の揃った今年ついに覚醒.(実は今シーズンのSFの試合はほぼ全てフルで見ています)
シャナハン率いるO#が強力なのはもちろんのこと,D#も硬いのが今年のSF.総喪失ヤードは2位,失点も3位で,特にパス喪失ヤードが1位とファルコンズにとっては非常に武が悪い相手です.正直勝てるとは微塵も思っていませんが,SFの故障者の影響がどれほどあるかという戦前予想です.
ファルコンズO#は開幕ドライブから2連続パント.危うくINTというパスもあり,SFのD#に押し込まれてしまいます.その後,うちの怪しいペナルティも絡み10分超え21プレーの超ロングドライブでTDを許す苦しい展開.しかし,その返しのドライブ,3rd&4自陣34Yds地点からWRジョーンズへの28Ydsのパス.そこからはジョーンズ,フーパーでゴリ押し.最後はジョーンズへ5YdsのTDパスを通して同点.
Making it look easy. TOUCHDOWN JULIO. pic.twitter.com/lxmWrWXGtG
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年12月15日
お手本のようなキャッチを披露したフリオ・ジョーンズはWeek3以来のTD.
続くドライブでは前のシリーズと打って変わってパス,ランバランスよく攻めていきます.そして,ジョーンズへ再び精確なスローでTD......と思いきや,これは相手のホールディング.かと思えば審判がホールディングを見逃し.ホールディングに対するチャレンジはできないのでDPIでチャレンジしますが,DPIというわけではないので失敗.ルールの盲点をつくような不運な展開で結局FG止まり.
その後,D#が元ファルコンズのRBコールマンにビッグゲインを許し,戦略級TEキトゥルへのパスでエンドゾーン手前まで進まれますが,意外な粘りを見せてFGで踏みとどまります.結局前半は10-10と思いのほか善戦.
後半,ファルコンズはいきなりオンサイドキックで奇襲を仕掛けます.一時は成功したように見えましたが,ファルコンズのSTが10人しかおらず,ペナルティで取り消し.(10人でオンサイド成功って......)
流れは悪くありませんでしたが,3Q最初の攻撃はこの日最初のサックを受けてパント.返しのO#でFGを決められ,流れを掴みきれません.3Q終了間際にはファンブルでターンオーバーを奪いますが,これも得点につなげられず.
↑TO後の超危険なスロー.これがINTだったらこの時点がゲームオーバーだったかもしれません.
4Qに入ってもD#は粘り強く守っていましたが,SFのパントをリターナーのバーナーがファンブルロスト.それをあっさりTDにつなげられて流れは完全にSFに......と思いきやPATを外して10-19.残り時間と点差的にもSFにとっては痛いミスだったでしょう.
流れは最悪ですが,実はファルコンズは4Qでの得点がNFL最多.返しのドライブはフリオ・ジョーンズで進み,フリオ・ジョーンズでDPIをもらい,RBオリソンで押し込むという非常に効率の良いドライブですぐさま2点差に.DPIははじめキャッチミスにも見えましたが,ライアンのパスが精確だったのが効いたと思います.
シーズン序盤は2ミニッツO#に持ち込めればという展開で粘れませんでしたが,後半になってそれが改善.SFのラストドライブをFGに抑えて残り1:42,TO1つ,ファルコンズO#の勝負強さを試す絶好の機会が訪れます.
ライアンは落ち着いてパスを通していきます.特にポケットが崩れた時の動きが抜群で,モビリティはありませんが自身の足で着実に前進.そして,要所でフリオ・ジョーンズとのリーグ最高峰のホットラインが開通し,気づけばエンドゾーン手前まで進みます.そして,3rd&Goal残り5秒,フリオ・ジョーンズのレシーブしたパスはわずかにエンドゾーンを超え,歓喜のタッチダウン!!
今後間違いなく記憶に残り続けるであろう最高の逆転ドライブでSFにまさかの勝利.やっぱりライアン&フリオのホットラインは最高です.
ここからは真面目にライアンのパフォーマンスを振り返ります.スタッツ自体は平凡ですが,相手がSFということを考えれば,危険なスローが2つほどあったのを考慮しても良いパフォーマンスだったと思います.パスは精確で3rdダウンでも落ち着いたプレーを披露し,要所ではフリオ・ジョーンズとのホットラインが安定していました.そして,ラストドライブで見せたポケット内外での落ち着きと勝負強さは間違いなく一流QBのそれでした.
ライアンは4Q/OTでのゲームウィニングドライブがこれで通算38度目(PO除く)となり,これは歴代8位の数字です.さらに,2008年からの数えればなんとブリーズと並んでリーグ1位!さらにさらに,4Qでの逆転勝利が通算30回(PO含む)に到達するまでの試合数(PO含む)が197試合でこれは歴代3位.
まとめ
2連敗の後の2連勝で後半戦は4勝2敗となりました.ドラフト順位は12位となり,残りの相手がJAX, @TBということを考えるとさらに最終的にトップ10で終われない可能性もあります.O#はOLが改善されつつあり,D#も少し粘り強さが出てきているので,残り2試合,一つでも前向きな要素が増えれば良いなと思います.
画像出典元
【MattyIce通信2019】Week12-13
今シーズンファンの心を弄び続けているファルコンズですが,レギュラーシーズンも終わりに差し掛かってきました.ここ2週で見せた強さは幻か否かが問われるホームでの同地区戦です.
Week12 TB「泡沫の夢」L 22-35
アウェーNO,CARに連勝し,今度は3-7で並んでいるTBをホームに迎えます.TBはDLが強く,O#もパワーがあるので先週よりも苦戦する可能性ありです.ちなみにスタジアムは今日もガラッガラ.
この日もファルコンズは先攻を選択します.ちなみに連勝した2試合ではいずれもオープニングドライブでFGを決めています.まず,最初のドライブはいきなりTEグラムへの53Ydsパスが決まり.さらにこの後リドリーのジェットスウィープで一気に敵陣エンドゾーン前へ.しかし,課題だったRZO#は平常運転.ここから3連続パス失敗で結局FG止まり.TBのプレッシャー,カバーも素晴らしかったのも事実ですが,一瞬にして勢いが消えるO#が恐ろしい.
.@YaleFootball is having a great weekend...
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月24日
Yale alum Jaeden Graham with the 53-yard gain! pic.twitter.com/64S9p0zsyE
D#は今シーズン大荒れのQBウィンストンからいきなりインターセプト.良いポジションからの攻撃で,一旦は(良いKなら)蹴れる位置まで進みましたが,結局4th&3でフォルススタートを決めてパント.結局ここが勝負の分かれ目になったと思います.
その後,再びウィンストンからインターセプトし,今度はRBオリソンが押し込みTD.しかし,前半残りのドライブ4つは全てパント.その間に3つのサックを受け,27Ydsロスしています.さらに,D#もTBのパスO#に対してなす術がありません.
10-25で迎えた後半最初のドライブ,リドリーを狙ったロングパスはほぼ完璧な位置に...と思いきやインターセプト.不利な体勢ではあったものの取って欲しかったなあ.
See 🏈. Take 🏈.
— Tampa Bay Buccaneers (@Buccaneers) 2019年11月24日
Carlton brings in his first career INT! pic.twitter.com/ztSaErkWBl
結局終盤まで2ポゼ差で進むものの,こちらのO#が全く機能せず,FG2本止まり.残り3分の場面ではライアンがファンブルし,そのままTDを許してゲームオーバー.残り時間はQBショーブが敗戦処理をして試合終了です.
結局前回の記事であげたRZO#,ラン,OLはいずれも改善の兆しが見えませんでした.攻め込んでもサックやペナルティで戻り,結局FGやパントで終わっている状況だけは(去年はそうでなかった分)シーズン中になんとかなれば良いのですが.D#はシーズン前半に逆戻りしつつある状況です.
ライアンのスタッツはシーズンワースト.今までなら負けてもなんだかんだで300Yds, 67%くらいは記録していたものの今回はかなり悲惨です.気になるのは5Yds前後のパスの成功率が悪い点.
ファルコンズO#はライアンのパスと優秀なレシーバー陣がウリですが,これもランがほぼノーゲイン,OLが完全崩壊している状況ではどうにもなりません.この日は特に両TのLTマシューズ,RTマクゲイリーがボコボコにされており,モビリティのないライアンはどうしようもありませんでした.オフに一番力を入れて補強したOLがここまでひどいのは流石に辛いです.とはいえライアンも危うくインターセプトというパスも見られ,隔年QB説が私の中で濃厚になっています.
Week13 NO「サックスギビングデー」L 18-26
今シーズン2度目のプライムタイムは去年と同じNOとの感謝祭ゲーム.Week10ではまさかの勝利を収めましたが,NFLはそこまで甘くありません.先週のTB戦で魔法が完全に解け,O#は怪我人もあり,以前より悪化している状態です.また,今日はTEフーパーに加え絶対的エースWRジョーンズも欠場.オワタ
ファルコンズはこの日も先攻.しかし最初のプレーでいきなりサック.そして,3&outからのパントブロック.何としても先制したい状況でNOにタッチダウンを許す展開,実はこれ,Week1のMIN戦と全く同じ展開.2回目のドライブはフィールド中央付近からでしたが,あっさりパント.3度目のドライブは相手のペナルティに助けられながらエンドゾーン手前まで進みますが,4th&Goalでパス失敗してTO. 恐らくNOのDEジョーダンに当たってディフラクトしたのだと思います.
2Qの最初のドライブも,DPIで一気に前進.そして,TEグラムへ18YdsのTDパス.しかし,この後のキックを外して同点に追いつくことができません.
FIRST CAREER TOUCHDOWN for Jaeden Graham! pic.twitter.com/wqCnFGSdai
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月29日
この後も押し込む展開が続きますが,結局FG失敗も含めて3点止まり.前半は9-17とキックが成功していればなあと嘆きたくなるようなスコアで折り返します.
後半,最初のNOの攻撃をパントに抑えた直後のドライブ.なんとしてもモメンタムをつかみたい場面でしたが,サックを食らって3&out.もう完全に慣れた(白目).ここからゲームが崩れ始めます.まずは,NOのD#選手に弾かれたパスをそのまま奪われインターセプト.この後ライアンが吹き飛ばされたのがネタにされていますが,これ普通にペナルティですからね?
BIG MAN INTERCEPTION!
— NFL (@NFL) 2019年11月29日
The undrafted rookie Shy Tuttle with the pick! #Saints @KingTut_90
📺: #NOvsATL on NBC
📱: NFL app // Yahoo Sports app
Watch free on mobile: https://t.co/iIfZOz55HO pic.twitter.com/BiGF1Nvw4h
続くドライブではWRゲイジを狙ったのかハーディを狙ったのかよくわからない中途半端なパスがインターセプト.
C.J. Gardner-Johnson with his first career INT! #Saints @CGJXXIII
— NFL (@NFL) 2019年11月29日
📺: #NOvsATL on NBC
📱: NFL app // Yahoo Sports app
Watch free on mobile: https://t.co/iIfZOz55HO pic.twitter.com/Y8McvZD9Xs
4Qに入るとライアンのスクランブルからファンブル.初めは8点差だったのが,3ドライブ連続のTOで気づけば17点差に.この時点でほぼ終戦ですが,最後に謎の2連続オンサイド成功もあり,ラストドライブでTD→2ptなら同点という展開まで漕ぎ着けます.しかし,3サックを食らってあっさり終戦.合掌.
D#はそれなりに粘り強く守っていたと思います.しかし,OLが本当にヤバイ.今日はシーズン最多の9サックを献上し,ライアンの被サックはこれでトータル38に.去年は16試合で42だったので確実に超えてきそうですし,キャリア最多の44も更新する勢いです.両Gはペナルティが多く,両Tは基本フルボッコ.Cマックも今までのような安定感はなく,オフの補強は完全に爆死に終わりました.
また,フリオもフーパーもいない状況でそれを求めるのは酷かもしれませんが,今日はセカンドエフォートの物足りなさが気になりました.1stダウン更新まで1Yd残すレシーブ,ランが目立ち,3rdダウンコンバージョンが連続する場面が多いです.チームの調子よくないからこそ,こういった1Ydの重さがのしかかっているように感じます.
ライアンは今日も敗戦処理スタッツ.先週のTB戦ということは特に変わりません.毎試合,堅いOLに守られてプレーする姿を見たいという思いが強くなる一方です.
まとめ
日曜日から木曜日までの5日間でライアンは15サックを食らいました.もはや可哀想という感想以外出てきません.来週はCAR,そして@SFと続きます.特にSFのHCがあのカイル・シャナハンということもあり,シーズン前は一番楽しみにしていたのですが,今は10サックくらいされるのではないかと不安しかありません.とにかく,怪我だけはしないことを祈ります.
画像出典元
https://www.atlantafalcons.com/photos/
【MattyIce通信2019】Week10-11
月1で投稿していた当シリーズですが,4試合分まとめてだと長すぎたのでもう少し短いペースで書くことにしました.後半戦は基本的に2試合毎でいくつもりですが,あまりにも淡白な試合内容であった場合は月1に戻ると思います.そのため,凄まじくどうででも良いのですが,タイトルを「月刊MattyIce」から「MattyIce通信」に変更しています.
Week10 @NO「セインツ戦は別」W 26-9
Bye明けでライアンも無事復帰.今週は戦力だけ見れば今までで一番勝ち目のない試合.正直ドラフト順位が下がってもアレなので下手に勝って欲しくないのですが,NO戦だけはやはり別.レギュラーシーズン通算100試合目,伝統のライバル対決,シーズン残り勝つならここよ!
まず,序盤はコイントスで勝つも先攻を選びます.リーグ最低クラスのD#が先制を許す展開を避けたかったという意図を感じます.最初のドライブはこの日のためにとっておいたようなラン攻勢.これがハマり一気にエンドゾーン付近まで進みますが,ここでフォルススタート2連発.これがアトランタクオリティ.2回目のドライブからはパスを増やし始めますが,NOのCBラティモアにWRジョーンズが抑え込まれてしまいます.このドライブも結局ラン中心で進みますが,最後はTEフーパーへ8YdsのTDパス.フーパーのキャッチ力が輝きました.
#MattyIce❄️ with a perfect throw to @AustinHooper18 for the TD! pic.twitter.com/WMP6yJRl9j
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月10日
2Q,今日4度目のドライブではラティモアがサイドラインに,その隙をついたのかフリオへ54Ydsのパスを通し一気に前進.(40ヤード以上のパスはこれで2度目.1度目はWeek2の最後のジョーンズのTD)しかし,最後はサックを食らってFG止まり.
前半の得点は13点ですが,長くボールをポゼッションし,NOのオフェンスの時間を減らすというある種究極のD#により,13-6とリードして前半を終えます.ただD#の内容自体はそこまで良くありませんでした.
3Q,13-9として迎える2回目のドライブ,ランでフィールド中央まで,その後はパスでエンドゾーン手前まで進みます.そして最後はRBヒルへ10YdsのTDパス.NOのLBクラインがつまずいたことによってヒルがオープンになったところを見逃しませんでした.
His Birthday was Saturday... but a gift from #MattyIce❄️ to @Heezy2Liv5! pic.twitter.com/VcOAl9NorN
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月10日
ただ,ここからの主役は完全にD#でした.4QはNOの攻撃を無失点に抑え,トータルで6サック!ここまでの8試合で7サックだったのでほぼ倍増.一方,ライアンは最後ちゃっかりインターセプトを喫しています.悪くないパスでしたが相手のD#が一枚上手でした.結局,26-9と試合前は誰も想像していなかったスコアで約2ヶ月ぶりの勝利.
試合平均68.5Ydsだったランはこの日は143Yds. 後半RBフリーマンは怪我で試合を離れますが,今のフリーマンはスピード,パワーともにエースRBと呼べるものではなく,RBヒルでも十分代役は務まるでしょう. ここまで7割近くがパスプレーのO#もこの日はパス,ランほぼ半々で普段とは毛色の違うO#でした.しかし,こういうときこそ3rdダウンやエンドゾーン手前でのライアンのパスが光ったと思います.
ライアンはフルで出た試合ではシーズンワーストのスタッツ.Week2のPHI戦といい,勝つ試合はスタッツが荒れるが呪いにかかっているようです.パスに関しては精彩を欠きましたが,4th&4と3rd&8を自分の足で1stダウン獲得など勝利への執念は見せたと思います.
また,獲得ヤードからも分かる様にこの日は10Yds以上のパスが僅か3本とNOのD#に抑えられてしまいました.奥を狙ったパスも何本か見られましたが全てインコンプリート.今シーズンは総じて長いパスがほぼ通っていない状態が続いています.(フリオへのロングボムが出るとムードがガラッと変わるのですが)
Week11 @CAR「遅すぎた目覚め」W 29-3
先週見せた強さは本物だったのか問われる同地区5連戦第2ラウンド.”戦略級RBマキャフリー”要するCARのホームに乗り込みました.
この日もコイントスで先攻を選択.ライアンは3rdダウンでしっかりパスを通し,先週と同じくFGで先制します.D#は先週に引き続き絶好調で,相手の最初のドライブでいきなりインターセプト(Week2以来).また,最近では滅多にお目にかかれなかったパントリターンTDが飛び出すなど,D#とSTが流れを引き寄せます.4度目のドライブでは,初めのプレーから19,12,26Ydsとパスを通し一気に前進します.最後はWRゲイジへのTDパスか,と思いましたがレビューで判定が覆り結局インコンプリート.先週からO#が攻めきれていません.
勝利を大きく引き寄せたのは13-0で迎えた2Q2回目のドライブ,ライアン→フリオへの49Ydsのロングボム!Week10のレビューでも述べましたが,これが見たかった. 続く1st&GoalでルーキーRBオリソンが押し込みTD.ここで勝利を決定づけました.
We've seen Julio do this before against the Panthers... pic.twitter.com/hdjla0wE3p
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月17日
3QもD#が4thダウンを止め,良いフィールドポジションからの攻撃.スニークで4th&1を更新して以降は10+Ydsのパスをテンポよく通し,最後はリドリーへ6YdsのTDパス.その後,2ptを狙いますがこれは正直謎です.このドライブは3rd,4thダウンが1回ずつ.シーズンここまでは基本的に3rd&longで綱渡りをしてきた場面が多いので非常に良いドライブだったと思います.
4Qの最初のドライブもリドリーへの36Ydsのパスが飛び出し一気に敵陣へ.しかし,RZでRGブラウンが2連続ホールディング.結局FGに終わり,チャンスでのお粗末なO#は変わりません.他方,D#は最後まで集中を切らさず,29-3で完勝.
Could you imagine having to cover BOTH Julio Jones and @CalvinRidley1? 😳 pic.twitter.com/fsCeBXkv0q
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2019年11月17日
Bye明けから(実際はSEA戦の後半からかも)改善されつつあるD#は5サック4インターセプトと大暴れ.RBマキャフリーには完璧ではないものの大きな仕事をさせませんでした.
レシーブ数チームトップのTEフーパーがいない中,WRリドリーが8rec,143Yds,1TD,ジョーンズが6rec,91YdsとO#を支えました.また,サヌートレード後に3番手に定着したゲイジはキャッチングがうまく,フーパーの代役のTEグラムも良い働きを見せていたと思います.前回は良かった(当社比)OL,ランはこの日はズタボロ.特に(この試合だけでなく)RGブラウンのペナルティが目立ち,ルーキーリンドストロムの1日でも早い復帰が待たれます.
ライアンはYPAが今シーズン初めて10に乗りました.敗戦処理スタッツではないという証です!また,30+Ydsのパスが3本通ったのももちろん今シーズン初めて.うち2本が3rdダウンであり,3rdダウントータルで5/7,107Ydsと勝負強さも光りました.一方で1st,2ndダウンでテンポよく進んでいくドライブも見られ,内容のあるクォーターバッキングだったと思います.
また,ライアンは通算パス獲得ヤードが49,383Ydsとなり歴代10位に.さらに通算50,000Ydsも近づいています.
まとめ
Bye明けでまさかの2連勝.特に@NOでの勝利は1勝以上の価値があります.ライアンもスタッツが悪いゲーム,良いゲームでそれぞれ勝てたのは非常に大きいと思います.D#に関してはコーチシャッフル&プレーコーラー変更でここまで変わるものなのか,はたまた別の理由があるのかわかりませんが,HCダン・クインの理想とする形にはなっているでしょう.INTもサックもこの2試合でそれまでのトータルを超えてますからね笑
O#もOL,ラン,RZでのTDなど課題は多いです.シーズン中に全て解決する可能性はほぼ0ですがOL,RZO#のいずれかはどうにかなって欲しいです.リンドストロム,早く復帰してくれ!
次はホームでTB,NOとの連戦.特にNO戦はプライムタイムなので意地でも勝って欲しいですが,TBも蟹の出来次第では侮れない相手です.
画像出典元
【MattyIce通信2019】Week5-8
MattyIce通信2019 ファンになってから一番ショッキングだった1ヶ月を振り返っていきましょう.いずれも試合の日に書いたものです.
- Week5 @HOU「破滅の3rd Quarter」L 32-53
- Week6 @ARI「最弱の鳥」L 33-34
- Week7 LAR「ファルコンズ,始まる」L 10-37
- Week8 SEA「勝負になった」L 20-27
- 10月のライアンまとめ
- 11月の展望
Week5 @HOU「破滅の3rd Quarter」L 32-53
Week5は昨年のA南の覇者HOUが相手.QBのワトソンは昔ファルコンズのボールボーイをやっていたそうで,彼にとっては思い入れのある一戦かもしれませんが,うちにとってはそれどころではありません.
この日は全くランが出ず,序盤からパス頼みという敗戦臭漂う展開.しかし,2回目のドライブ,今シーズン厳しくなったRTPのおかげでゴール前まで進み,WRサヌーへ14YdsのTDパス.HOUのルーキーCBのところを見事に突きました.その後,互いに点を取り合い,迎えた2Q4:00からの攻撃.時間を上手く使いながら順調に進みRBフリーマンへの9YdsのTDパス.相手のペナルティもあり,特筆して良いプレーがあった訳ではありませんが,TOなくしっかりと点を重ねられているのは好材料です.勝利したWeek2以来,17-16とまさかの1点リードで前半を終えます.
ほんの少しだけ期待して臨んだ後半でしたが,3Q開始直後からD#が大炎上し,モメンタムをあっさりと相手に渡してしまいます.3Qの3ドライブ,HOUO#が全て得点を挙げる中,ファルコンズは全てパント.ランが全く出ずO#が常に3rd&ロングを強いられるという状態に限界がきた様子. 4QはHOUがパントをファンブルしそれを敵陣ゴール前でリカバー.そして,もらったチャンスをしっかり活かし,ライアンが執念のラッシングTD . 2ptも決め,気づけば1ポゼッション差.しかし,毎度のごとくD#が粘れず,すぐに2ポゼ差に.O#はTEフーパー多用で敗戦処理ムードになったと思いきや,リドリーがスーパーキャッチで29YdsのTD . 再び1ポゼ差に戻します.しかし,以下略.
ライアンは今日も投げまくりました.最後のピック6はいただけませんが,どうせなくても負けていたので別に気にしません.ちょっと危ないパスも2, 3本あり,状態は相変わらず微妙です.また,ディープのアテンプトは僅か1回,そもそも奥が全く空いていません.これもランが出ず,パスに頼らざるを得ない状況では,相手も守りやすいのでまあ当然でしょう.今はレシーバー陣の個の能力でなんとかなっている状態です.一方で,心配していたWRリドリーは存在感を取り戻し,TEストッカーは完全にブロッキングに専念しています.ランが全然出ない,厳しい状況になるとWRサヌーやTEフーパー頼みになる傾向が若干ある等の課題はありますが,O#全体としては状態は上向きです.問題はD#ですが,それについて書くとこの記事の本筋からそれるので控えます.とりあえずハイライトを見ればよくわかります.
Week6 @ARI「最弱の鳥」L 33-34
ARIには去年40得点で快勝しています.当然,シーズン前は勝ちを計算するカードでしたが,今のチーム事情では五分五分といったところ.むしろWeek5終了時点ではARIの方が成績は上.
この日も最初のドライブは好調.相手のペナルティも絡んでエンドゾーン手前まで順調に進んでいきます.そして敵陣9Yds地点でWRリドリーへの9YdsのTDパス.一瞬内側へのモーションを絡めてカバーを外したリドリーの動きは素晴らしかったです.しかし,リードを広げるということができないのが今シーズンのファルコンズ.ペナルティ,OL崩壊のお家芸を披露し,2度のパントを挟んでいるうちに気づけば10点ビハインドに.結局FGまでは漕ぎ着けますが,相手も同様にFGを決めて10-20で前半終了.
後半は順調に点差を離され,いつもの敗戦処理モードに突入.こういう展開で今シーズン輝くのがTEフーパー.10+Ydsのパスが面白いように通り始め,そのままRBフリーマンへの7YdsのTDパス.続くドライブでフーパー自身が6YdsのTDレシーブ.気づけば同点!さらに,D#も続く相手のO#をパントに抑え,勝ち越しの大チャンスが巡ってきます.しかし,こういう展開になると全く機能しなくなるファルコンズO#.まるで貯金が作れないシーズンを象徴しているかのようです.再び1ポゼ差のリードを許し,おそらく最後のドライブへ.そして案の定追いかける展開になって再びO#が機能し,相手エンドゾーン手前まで.スクリーンでワイドになったフリーマンへ12YdsのTDパス.再び同点か…と思ったのですがブライアントがまさかのPATミス.終戦.合掌.
ライアン個人では素晴らしいスタッツ.また,ワイドオープンになるレシーバーが多く,TEフーパー,WRフリオの2人が100Ydsレシーブを達成し,リドリーも効果的な場面でのレシーブが見られました.特にフーパーはTEではKCのケルシーに次ぐ2位のレシービングヤードで,ブレイクとまではいかないものの成長を見せています.また,相手のD#のレベルも関係していますが,ランも良かったです(当社比).フリーマンはWeek5終了時点で3.2YPAだったのが,この日は4.6YPAと改善.O#自体はとても1勝5敗のチームのものではありません.
9月号の最後でポイントに挙げた,試合の出だしのドライブはここ2試合で改善されており,リドリーも存在感が蘇りつつあります.しかし,同点やリードの場面で忽ち機能不全に陥るため相手からすればさほどの脅威はないでしょう.そこが今のファルコンズのモメンタムを引き寄せきれないムードにつながっています.次の課題はとにかくコンスタントに点を取ること.せっかく先制してもD#がすぐに同点,逆転を許すのでなんとかしがみつく必要があります.D#についてはもう目も当てられません.ノーコメント.
ちなみにこの試合の300ヤード以上,成功率80%以上,4TDs, 0INTでの敗戦は史上初めて.(Twitterの方で教えていただきました.ありがとうございます.)またやっちまった.
Week7 LAR「ファルコンズ,始まる」L 10-37
マクベイ体制となって初の3連敗を喫したLARをホームに迎えるパワーランキング28位のファルコンズ.この試合はライアンの開幕から7試合連続パス300+Yds獲得というNFL記録がかかっています.しかし,ラムズは数日前にCBラムジーを大型トレードで補強してDB陣をてこ入れ.とにかく投げまくれライアン!
前半はD#は粘っていたものの,O#がそれに全く応えられません.ラムジーvsフリオという注目のマッチアップはありましたが,それ以外盛り上がるところは全くなし.前半終了間際D#が3&outで抑え,残り1分TO3つという状況にも関わらずあっさり3&out.当然のブーイング.
後半になるとD#は普段の調子を取り戻し大量失点.ライアンも自陣深くでINTを喫しもうめちゃくちゃ.さらにRBフリーマンは相手を殴って退場,2番手のスミスも怪我で試合を後にしており,ランO#が本当の意味で死にます.OLも完全崩壊し,毎スナップQBヒットじゃないかと思うほど.
ホームゲームなのに観客席はガラガラ,クラウドノイズなし,時折ブーイングも見られもうただただ悲しい.ライアンの記録も途切れ,スタッツも今シーズンワースト.さらに4QにはLARのDTドナルドとの接触で足首を負傷し途中退場.一時はサイドラインに戻ってきましたが,すぐにロッカールームへ.結局,試合も惨敗.
Week8 SEA「勝負になった」L 20-27
前の試合で足首を捻挫したライアン.先週ロッカールームに下がったときは今シーズンのNFL観戦のモチベーションを左右するくらいの不安でしたが,次戦で戻って来れるかどうかという程度の怪我で済んでよかったです.今3勝していたら恐らく出場すると思いますが,こんな悲惨な状況では無理しないほうが良いに決まっています.来週はByeですし,ゆっくり休んでWeek10ニューオーリンズに乗り込んで欲しいです.
また,この欠場によってレギュラーシーズンの連続先発出場記録が154でストップ.現役ではリバースに次いで2位,歴代でも5位とライアンのタフネスを象徴する数字だったので残念です.恐らく来シーズン中にスタフォードに抜かれるでしょう.
試合の方はバックアップのベテラン,マット・ショーブが先発.完膚なきまでに叩きのめされる覚悟はしていましたが,意外にも善戦.前半はFGを2本外したこともあって0-24といつも通りの展開でしたが,後半は20-3と完全にこちらがゲームを支配していました.結局負けはしたものの,先週とは異なり内容のあるゲームでした.
問題のD#もWeek3以来のサックが飛び出し,相手WRメトカーフの2TDのところ以外はパスカバーも頑張っていました(当社比).
ショーブは39/52,460Yds, 1TD,1INTと上出来.インターセプトに加えて危険なスローも1本ありましたが,終始落ち着いたクォーターバッキングでNFLレベルの実力があることを証明しました.(フリーマンのファンブルがなかったらなぁ)
そして,今までHCクインを支持するスタンスだったブランクオーナーですが,この試合の後,この先の数週間でクインの立場を評価するとのコメント.ここまで,1勝7敗と酷いシーズンですが,後半立て直すゲームも多いというのが判断を難しくしているところかもしれません.
私個人としては,この試合の前まではシーズン中の解任もありという考えでしたが,この試合の後はもうどっちでも良いかなという気持ちです.実際,今日のサイドラインのライアンを見てチームの雰囲気は悪くなさそうに見えましたし,何より全体1位が見えてきたので,シーズン中に無理に立て直しを図る必要もそこまでないかなと思います.
10月のライアンまとめ
Week7時点ではパス成功数1位,成功率3位,ヤード2位,TD1位Tと本来のスタッツを取り戻しつつあります.しかし,危険なパスは減ったものの,ターゲットを探すのに苦戦している状況に大きな変化はありません.成功率が良いのも,所謂敗戦処理のときに荒稼ぎしている部分が大きく,スタッツが良いだけのQBになっています.正直ARI戦よりWeek2のPHIのような,荒れてるけど互いに対等に殴り合った跡のあるスタッツの方が魅力的ではあります.
また,チームはD#が崩壊.Week5,6では相手QBに週間MVPを取られ,何点取れば勝てるのかという状態.パワーランキングもボトム5で定着し始め,いよいよ全体1位が見えてきました.
また,Week7でボコボコにされたことによって開幕から連続パス300+Yds獲得という記録とWeek8の欠場による連続先発出場記録が途絶えてしまったのは非常に残念です.まあそれでも前者はNFL記録に並んだということで,おめでとうございます!
11月の展望
先月号はまだ今シーズンを完全には諦めていなかったため,期待も込めて来月の展望を書きましたが,10月はもはや書くことがありません.とりあえず,O#の個人スタッツが見れるものになれば良いなと思います.特にTEフーパーは飛躍の年になりつつあるのでこの調子を維持して欲しいです.そして,WRサヌーのトレードによって出番がさらに増えるであろうリドリーにも注目.恐らくBye明けに戻ってくるであろうライアンは9年連続パス4000Yds獲得に向けて頑張って欲しいです.
10月はファルコンズにとっての転換期の訪れを感じさせる1ヶ月でした.HCダン・クインの解任が決定的になったこと,2016年からチームを支えてきたベテランWRサヌーのトレード,そしてライアンの連続先発出場記録のストップとシーズン前は想像もできなかったことが次々と起こっています.このまま再建モードに突入しそうな雰囲気ですが,それもアメリカンスポーツの醍醐味,ドラフトに胸を躍らせながら残りの試合を(できるだけ)楽しみたいと思います.
そして最後に,NEでも頑張れ,サヌー!
(コメント設定が"ログインユーザーのみ"許可になっていたで"ゲスト"に修正しました.これで誰でもコメントを書けるようになったはずなので,感想やチームへの思いなど書き込んでいただけると嬉しいです.)
画像出典元
【MattyIce通信2019】Week1-4
昨シーズン終了後に「2018シーズンのマット・ライアンを振り返る」という記事を書きました.
マット・ライアンにフォーカスしながらシーズンをサクッと振り返ったこの記事は,多くの方(当社比)に読んでいただきましたが,終了後にまとめて書いたので,若干内容にライブ感がありませんでした.ということで,今回は毎試合終了後に眠気に耐えながら書いた,ライアンのパフォーマンスに対する所感をだいたい1ヶ月すなわち,4試合毎にまとめて見ようと思いました.今回はその第1弾です.
- Week1 @MIN 「新生OL vs 強力DL」L 12-28
- Week2 PHI「宿敵との死闘」W 24-20
- Week3 @IND「消えたリドリー」L 24-27
- Week4 TEN「うわっ…今年のファルコンズ、弱すぎ…?」L 10-24
- 9月のライアンまとめと10月の展望
Week1 @MIN 「新生OL vs 強力DL」L 12-28
去年からOL3人を入れ替えて臨む開幕戦.RTでの先発が予想されていたゴノがインアクティブのため,ドラ1ルーキーの一人,マクゲイリーが先発を務めることに.プレシーズンWeek4にしか出場していない彼にとってはなかなかの大役です.
序盤はMINのEDGEハンター,グリフィンらのプレッシャーを抑えきれず,ライアンがターゲットを探す時間が作れません.さらに,2017年Week14以来の複数INTを喫し,それらを得点につなげられるという,まだプレシーズンだと信じたくなるような展開.パス自体は2Qあたりから通り始めていましたが,敵陣でのファンブルやエンドゾーンでのインターセプトなどヤバいミスを連発.4Qになってようやく得点.当然,このような展開ではロングパスは出にくいので,このような典型的な敗戦スタッツが見事に誕生.
結局4サックを食らい,OLも機能していたとは言えません.(ランO#もかなり酷い)とはいえ,まだWeek1ですし,ここから尻上がりに良くなるケースもあるので,まだ悲観するときではないと思っていたところにドラ1RGリンドストロムの骨折のニュースが. オワタ.
Week2 PHI「宿敵との死闘」W 24-20
SNFでのホーム開幕戦は恐らくNFCで一番対戦したくないであろうPHIが相手.過去3年連続で敗れており,うち2試合は今回と同じくプライムタイム.
序盤の入りはまずまずだったものの,レッドゾーンでTDに繋げることができません.3-3という歯痒い展開の中,ライアンは2Q中盤からWeek1で全く通らなかったロングを狙っていきます.そして3発目にしてついにリドリーのタッチダウン.しかし,2Q残り1分を切ったところで,サヌーへのパスが逸れてインターセプト.自陣でのターンオーバーで後攻めのPHIにFGを決められ前半終了.Week1から失点につながるミスが多いのが非常に気になります.
後半はいきなりD#のTOから得たチャンスにフリオへのTDパス.素晴らしかったのは,フリオがマークを外すまで投げるのを我慢したこと.サークO#ならスナップ後すぐに投げて弾かれていたところでした笑.しかし,その後のドライブでまたも自陣でインターセプト.これもTDに繋げられてしまいます.さらに次のドライブでもエンドゾーンでこの日3つ目のインターセプト.自らの手でモメンタムを相手に渡してしまいます.結局D#が逆転を許しますが,迎えた4Q残り2:20,昨シーズンのWAS戦でも見られた,ショートを獲ったフリオがマシューズとサヌーが開けたコースを爆走し54ヤードの逆転タッチダウン!これが決勝点となり天敵イーグルスをついに撃破.
Week1で0/1だった30+のパスはこの日は1/4.通ったのは1本のみですが,全て紙一重のパスでこのアテンプトはとても良かったと思います.気になるのは,直接失点につながったり,エンドゾーンでだったりとスコアに割と大きな影響を与えるインターセプトが多いこと.特に,フーパーを狙ったのかストッカーを狙ったのか中途半端なインターセプトが2試合続いています.とりあえずフーパー狙お.
懸念だったOLはリンドストロムを失ったもののパスプロテクションに関しては頑張っていました.しかし,去年からの慢性的な悩みであるランO#もといランブロックはこの日もうまく機能せず.去年からライアンと優秀なレシーバー陣のおかげでなんとかそれなりの試合にはなっていますが,O#全体としてはまだ眠っているような感じがします.
Week3 @IND「消えたリドリー」L 24-27
AFC相手はここ10試合でわずか1勝とかなり苦戦しています.
前半は屈強なINDのOL相手にプレッシャーがかからず,ブリセットのミドルはワイドオープン,ショートはセカンドエフォートでどんどん進まれるという絶望的な状況.一方,10点差を追いかける1Qから2Qにかけてのドライブ,ライアンは1Q終盤からのドライブで敵陣28ヤードでインターセプト.開幕から3試合続いている,エンドゾーン(手前)での不可解なインターセプトに関与しているのがTEストッカー.キャリア10年の通算レシービングヤードが去年のフーパーのそれ以下のブロッキングTEになぜ投げるのでしょうか.しかも得点機で.当然,ライアンの判断ミスでもありますが,何れにせよこういう追いかける展開でのターンオーバーが3試合続くというのが試合勘のなさや準備不足を露呈しています.前半のライアンは本当に良いところがありませんでした.
このまま敗戦処理スタッツに突入するのかと思いましたが,意外にも後半最初のドライブはライアンがパスを通しまくり,追撃のTD . さらに,次のシリーズも3rd&ロングを次々に成功させTD . モメンタムをつかみ始めます.しかし,この間O#は極端にパスが多く,しかもフリオ(かサヌー)頼みという,いわゆる戦術○○というアレに近い状態.その後もTDを取り,24-27と追い上げますがD#が最後で粘り切れず敗戦.後半のライアンのパフォーマンスは素晴らしかったですが,状況を鑑みるとこれを前半でやってくれという思いが強いです.実際3rdダウンを決めるのはいいのですが,ビッグプレーがほとんど出ないので追いかける状況にも関わらずTDをとるのに時間がかかっています.また,もう少しロングのアテンプトもあっても良かったかなと思います.
結果的にスタッツとしてはシーズンベストの出来でした.ただ,序盤にエンジンがかからないこと,チャンスの場面でのインターセプトがあまりにも痛いです.OLもここ2試合で被サック1であるものの, ライアンのクイックスローが多いだけに思えます.また,コルツの最高クラスのOLを見て「OLは正義である」ことを改めて感じました.
O#全体で見ればここまではサークOCの頃よりはマシに思えますが,パスO#でのリドリー,ストッカーの起用法がイマイチ理解できません.
Week4 TEN「うわっ…今年のファルコンズ、弱すぎ…?」L 10-24
1Qはラン,パスをバランス良く使いながらシーズン初のラッシングTDも生まれ,ビハインドながら追い縋れるかという流れでしたが,1ポゼ差を追いかけるドライブでファンブルロストするなど,もう辛い…… また,TENのパスカバーが素晴らしくレシーバーがフリーになれません.結局ターゲットを見つけられないままサックを受ける場面が多く,正直何も褒められるところがありません.終盤以降はは2ポゼのまま進み,時間的にもは十分逆転可能な展開でしたが,内容的にはもう無理ゲー.4thダウンギャンブルも悉く失敗しゲームエンド.何もかもがうまくいかず,ライアンもかなりフラストレーションが溜まっている様子.
ライアン自身に関しては「投げまくった.以上!解散!」という感じで,逆転可能なスコアボードにも関わらず,他の追随を許さない圧倒的な敗戦スタッツを記録.相手のカバーがキツかったのも事実ですが,やはりパス精度が良くありません.どうやらTDとINTは連動しているらしい.前向きな要素を絞り出すとすれば,TEフーパーが今年もレシービングヤードを伸ばしていきそうだということ,ストッカーがパスに関与しなかったことが挙げられます.一方,リドリーの存在が消えかかっているのが少し心配です.
シーズン終了のお知らせかも.この敗戦で1勝3敗となりシーズンが終了しかけています.まだ開幕から1カ月しかたってないし,同地区とも1試合もやってないじゃんという方もいると思います.しかし,1ヶ月たった状態でこの惨状,同地区のライバルも着実に力を上げている現状を考えると今後の巻き返しは厳しそうに思います.HCダン・クインも2年目3年目は二桁勝利したものの,去年と今年で8勝12敗.ドラフトでQBを狙うチームならともかく,リーグ屈指のQBとレシーバー陣を抱えてこの成績では及第点以下ですし,何よりアンストッパブルD#のコールを取っているのがクイン自身というのも問題です.ダン・クインは情に厚そうで好きなHCでしたが,今のファルコンズの準備不足,勝負勘の弱さ,詰めの甘さを改善するべく血の入れ替えを行う時期は近づいていると思います.
とはいえ,ファルコンズは大好きなので残りも応援は続けますけどね.
9月のライアンまとめと10月の展望
Week4を終えてのライアンのスタッツはこんな感じです.
アテンプトは堂々の1位,ヤードはリーグ2位,タッチダウンは8位T, インターセプトは1位T.被サックに関しては去年(42)とさほど変わらないペースです.正直,スタッツも内容も良くありません.
そして,10月は
Week5 @HOU (2-2)
Week6 @ARI (0-3-1)
Week7 LAR (3-1)
Week8 SEA (3-1)
という普通にキツい日程.去年のCLE戦の如く,ARIのマレーを目覚めさせてしまうようなことがあると全敗も現実的です.また,HOU,LAR,SEAといった強豪相手になすすべなくボコられるのか,はたまた意外と善戦するのか,この試合の結果次第で以降のチームに対する期待度が大きく変わってくると思います.あとHCの去就も.
ライアン,O#に期待するのは試合の出だし.近年は先行逃げ切りでの勝利がほとんどのファルコンズですが,ここまで4試合で前半の得失点差はトータルで-51.それでは勝てなくて当然です.また,Week3, 4で空気だったリドリーの奮起にも期待したいところです.
【NFL】2019シーズン展望&スタッツ予想
今回は半分くらい趣味企画です.
オフェンス主力選手スタッツ予想
まず,オフェンス主力選手のスタッツをポジティブ,ネガティブ2通りで予想していきます.
数値は基本的には過去の成績をベースにテキトーに決めていますが,一応矛盾が生じないように調整してあります.
昨年のスタッツはこちらから
Atlanta Falcons Stats at NFL.com
QB マット・ライアン
ポジティブ予想
リドリーのブレイクによって,パス獲得ヤードはキャリアハイで5,000ヤードクラブの一員に.それに加えて,キャリアのパス成功率歴代5位の実力も遺憾無く発揮している.投げまくる分,インターセプトは去年より増加するがレーティングも高水準をマークする.
ネガティブ予想
シンプルに全体的に数字が落ちる.MVPの翌年に雰囲気は近いが,そのときよりはレシーバーが充実しているため,パス獲得ヤードは4,500を超える.
WR フリオ・ジョーンズ
ポジティブ予想
レシービングヤードは稼ぎながらも,レシーブ数は減少.困ったときのフリオ依存から脱却の兆しを見せる.また,タッチダウンも昨年と同等でキャリアで2番目の数字.
ネガティブ予想
連続1,400ヤードレシーブ記録が途切れる.素晴らしいスタッツであることは間違いないが,タッチダウンが少なく,レッドゾーンO#の苦戦が端的に表れている.
WR カルヴィン・リドリー
ポジティブ予想
序盤からTDを量産し,先発試合が増加する.シーズン最終盤は控えめになるが,2年目にして1,000ヤードレシーブを達成.序盤の勢いを保てればもっと伸びるという期待も感じさせるシーズンに.
ネガティブ予想
堅実な活躍を見せるが,ルーキーイヤーの序盤のような爆発はなく,全体的に数字が落ちる.
WR モハメド・サヌー
ポジティブ予想
リドリーの大ブレイクによってスタメン試合は減少するが,要所要所で存在感が際立つ.昨年よりも数字が下がるのは,流石にこれ以上キャリアハイを更新しないだろうという予想から.フリオへのタッチダウンパスを通す.
ネガティブ予想
昨年よりは成績は悪化するだろうという予想とリドリーがブレイクしないのダブルパンチ.ファルコンズ1年目と2年目を足して2で割ったイメージ.
TE オースティン・フーパー
ポジティブ予想
新TEコーチの下で飛躍を見せるが,レシービングに関しては緩やかな成長.アクロバティックなプレーも健在で,2年連続のプロボウル(代替)選出も視野に入る.
ネガティブ予想
成長が止まる.
RB デボンタ・フリーマン
ポジティブ予想
復帰して全試合出場は叶わないものの,9タッチダウンとエースRBとしての役割を果たす.1試合あたりのラッシュ数は例年とほぼ同じだが,健康面も考慮してレシービングが減少すると予想.
ネガティブ予想
出場すれば仕事をするが,故障の不安が終始つきまとうシーズンに.プレーオフを争う終盤に彼の不在が大きく響いてしまう.
オフェンス展望
オフェンス全体としては,オフに重点的に補強したOLがどこまで機能するかが,やはり最大のポイント.Cマック,LTマシューズという安定感のある2人に加え,RGのドラフト1巡リンドストロムもプレシーズンを見る限り良さそうです.RTは2年目のゴノ,もう一人の1巡マクゲイリーのどちらかになりそうですが,そこはまだはっきりしていません.LGはFA組のカーペンターorブラウンになりそうですがここが怪しいです.シーズン序盤は日程的にも苦戦必至ですが,同地区対決の多い終盤で形になっていて欲しいなと思います.
そして,OLとも関わってきますが,RBフリーマンの健康状態が若干不安が残ります.逆に15試合以上出場できれば,1,000ヤード走れる実力を持っているので得点力が底上げされるでしょう.また,昨年のリーディングラッシャーのコールマンは移籍したため,スミスが2番手ということになります.昨年はそこまで走っていない割に4タッチダウンと,期待の高さが伺えます.そのほかにもドラフト組のオリソンやヒル,バーナーといった面子も控えており,フリーマンへの負担を減らしつつ,うまく使い分けたいところです.
QB, レシーバー陣に関しては例年通りの活躍をしてくれれば十分です.特に,WRリドリー,TEフーパーといったところはまだまだ伸び代があります.
まとめると,O#全体としては,OCも変わり期待が高まりますが,
- OLがどこまで機能するか
- フリーマンの健康状態
- 獲得ヤードに見合う得点力
の3つがポイントです.最後の得点力はここまで言及していませんでしたが,平均獲得ヤード6位に対して平均得点10位は少し物足りません.オフェンスの顔ぶれは揃っているのであとはレッドゾーンでのライアンのパフォーマンスにかかっています.
ディフェンス展望
スタッツ予想は難しいので()今回はパスします.
ここまで目を背け続けていたD#ですが,オフも大きな補強はせずここまできてしまったという雰囲気です.
まず,ここ2年ダメダメなエッジは元サック王のビーズリー,元1巡マッキンリーが中心となり,復帰したクレイボーン,補強組のベイリー,ドラフト組のコミンスキーが控えるというラインナップ.2年前から不振が続いているビーズリーは今年FAということもあり,もう一花咲かせて欲しいところです.精神的に不安定なマッキンリーも今年二桁サックをできなかったらドレッドを切るそうです.
LBはD・ジョーンズを中心にまずまずの陣容.
エッジとともにヤバいと言われているのがDB陣. とはいえ,Sのニール, アレンらが戻ってきたこと,昨年代役を務めたケイズィーがブレイクしたことを含め,メンバー自体は(故障者が出なければ)そこまで悪くありません.また,CBも2年目オリバーの成長次第では昨年より改善される可能性は十分あります.ただ,層が薄いのは否めないため,昨年のように怪我人が続出すると詰む恐れも.
まとめると,故障者が出ないことを前提にするとビーズリー,マッキンリーの働きが何より重要になってくると思います.実際,2年前は平均喪失ヤード,失点ともにリーグトップ10に入る粘り強いD#ができていたので,ダン・クイン自らそれの再現を目指すというところでしょう.
まとめ
いよいよ開幕ということで,最後にシーズン全体を展望していきたいと思います.
まず,開幕5戦(MIN, PHI, IND, TEN, HOU)が非常にハード.基本的に格上にはあっさり負ける傾向のあるファルコンズにとって,開幕から強力DLを誇るMIN, PHIとの連戦は辛いです.プレーオフを狙うなら死んでも1-1でいきたいところ.
そのあとはARI, LAR, SEAというN西との3連戦から同地区5連戦という日程.同地区戦は4-2で終えられればベスト.
最後の3戦はSF, JAX, TBですが,この3チームがプレーオフ争いに関わっていないのであれば,光明はありそうです.
以前書いた記事では今シーズンは8-8と予想しました.10勝以上を予想する記事もちらほら見ますが,現段階での予想は9-7でいきたいと思います.理由としてはIND戦に勝つ見込みができたこと.ライアンvsラックの初対決が見られないのはとても残念ですが,その分こちらにも勝てるチャンスが出てきました.
昨年は色々あって負け越しで終わってしまったファルコンズですが,プレーオフを狙うだけのチーム力は備えていると信じています.スーパーボウル最右翼が同地区にいますが,シーズン終盤までは競り合って欲しいものです.
ファルコンズ公式ツイッターが#WallpaperWednesdayでツイートしていた画像の一部.上の4人がまさに今シーズンのファルコンズのキーマン.
【NFL】ファルコンズの1巡指名について
本日行われたNFLドラフト2019の1巡目,ファルコンズはOLの選手を2人指名.
少し前にあげた記事でJonah Williams希望,Christian Wilkins予想としましたが,それぞれ11位と13位で指名されました.
14th Chris Lindstrom OG Boston College
(画像はおなじみPFFから持ってきました.)
Jawaan Taylor,Cody Ford,Andre Dillardが残っていた状況でのOGのピックには一本取られました.(一応RTもできるそうです.)ノーマークではなかったのですが,まさか1巡で来るとはです.当初はトレードアップの噂もありましたが,何週間か前にプライベートワークアウトがあったそうで,Lindstrom自身もファルコンズでプレーしたかったようです.DL,OT予想が多い中で,実は相思相愛だったのかもしれません.ディミトロフGMは"Tough. Urgent. Athletic."と評価(よくわかりません).
ちなみにボストンカレッジといえば,そう,あのマット・ライアンの母校でもあります.
#Falcons take PFF's #1 rated guard Chris Lindstrom who allowed only 4 pressures last season at Boston College!
— PFF ATL Falcons (@PFF_Falcons) 2019年4月26日
With the 14th pick in the 2019 NFL Draft, the Atlanta Falcons select Chris Lindstrom, OG, Boston College.
— Georgia Sports Now (@GASportsNow) 2019年4月26日
Lindstrom is ESPN’s #1 ranked interior lineman in this class. pic.twitter.com/aWAkYnt6cX
気になる評価に関しては,パスブロックが良く,高い評価をしているメディアもあるという感じ.NFL公式のプロスペクトグレードは5.86で"Chance to become NFL starter".Draft Networkのプロスペクトランキングでは20位.ドラフト前の感じだと正直14位は少し高い気もしますが,ディミトロフGM曰く20位以内の3,4チームが興味を示していたとか.この順位での指名は期待の現れもあるでしょうし,私自身元々OL指名希望だったのでOKです.
ちなみにコンバインではベンチプレス以外は軒並み上位.特に40ヤード,幅跳びは共に2位.
Football: Chris Lindstrom Drafted 14th (Apr. 25, 2019)
ライアンを守ってね!!!!!
31st Kaleb McGary OT Washington
まさかのトレードアップからのまさかのOT指名.またもや一本取られました.Greedy Williamsでもとるのかと思いましたが.
Lindstrom違ってMcGaryは名前を見たことがある程度でほとんど知りませんでした.おなじみPFFソースですが,カンファレンス内ではランブロックのグレードトップ,パスブロックも年々良くなっているという感じ.また,NFLの公式のグレードは5.88とLindstromと同様で"Chance to become NFL starter".動画をざっと見た限りだと押し合いに強いが安定感が少しかけるかなという印象.コンバインの結果も優秀.垂直跳びが2位.ただ, 彼もトレードアップしてまで指名するべき選手なのかは正直わかりません. フロントを信じます.
ちなみにディミトロフGMの評価は"Toughness. Grit."
ライアンを守ってね!!!!!
という感じで1巡で2人のOLを指名というなかなかアグレッシブなピック.この指名を良く思わないファンもいるでしょうが,元々ブランクオーナーも「優先事項はO#ラインの強化」と一貫して言っていたので私はまあ良いんじゃないかなと思います.何よりライアンが気持ちよくプレーできるのが一番嬉しいことなので.
ここまで割とポジティブにドラフトを振り返りましたが,
疑問1:オフシーズンのG補強は?
実はファルコンズはオフにとジャモン・ブラウンとジェームス・カーペンターという2人のGを獲得しています.オフの至上課題みたいなものでしたから,補強はわかるのですが,さらに気になるのが普通に先発級の契約をしているということ.
疑問2:DB陣は大丈夫?
元々そこまでDBの層が厚くない上にアルフォードとプールという2人の先発選手を放出しています.一応,昨シーズン成長を見せたケイズィーと故障に泣いたニールがSではいますが,CBはトゥルーファントと...一応オリバーという感じでしょうか.正直全く足りていません.流石にこのままシーズンを迎えることはないと思いますが...
疑問3:パスラッシュは大丈夫?
今回のモックではDL予想のものを多く見かけました.というのもファルコンズはパスラッシュも大きな課題の一つでした.IDLのジャレッドは良いのですが,エッジのビーズリーは成績急降下中,マッキンリーはかなり不安定.一応オフでクレイボーンが戻ってきましたが,これで劇的に変わるはずもありません.
まとめ
ここまでは徹底的にライアンの周りを固めて,課題の山積しているD#は最低限(ですらないかもしれない)補強している状況.ドラフト指名権もMcGaryをアップして獲得したため2,3巡目がない状況.またトレードアップするのか,下位で狙っている選手でもいるのか,注目して見ていきたいと思います.