【NFLドラフト2023】ファルコンズ、遂に土俵に立つ
お久しぶりです,4月のツイート数が4回のマヨラナです.
新生活を言い訳にプロスペクトのチェックをサボっていたら,あっという間に当日になってしまいました.毎年「ちゃんと勉強しておけばよかったなあ」となるのはそろそろなんとかしたいところです.
ということで,ドラフトの結果を整理したい訳ですが,プロスペクト評に関してはTwitter上の日本人の有識者や「NFLドラフト候補名鑑2023(ベースボールマガジン社)」を参考にしていただくとして,当記事ではドラフト直前の状況を整理した上で「ドラフトによって各ポジションのパワーがどう変化したか」や「フォンテノ&Aスミスのファルコンズはどんなチームになるのか」を概観できることを目標にしていきます.
FAの現状とニーズのおさらい
ドラフト直前でのデプスチャートは下の画像の通りです.補強内容やサラリーは過去記事(https://majoranafalcon.hatenablog.com/entry/trackFA)にざっとまとめてありますので,気になる方はそちらをご覧ください.なお,53人ロースター入り確定(太字)or当落線上の選手を載せているので全選手をカバーしていないことはご了承ください.
デプスチャートを見ても明らかな通り,今年のファルコンズはFAでD#を中心に大型補強を行っています.O#もTEピッツ・WRロンドン・RBアルジーアーと若きエースを揃え,OLはマクゲイリー再契約で昨年の優秀な布陣のキープに成功.チーム全体で見ても面子が揃ってきているのがわかると思います.
これを踏まえて各ポジションについてニーズを整理すると以下の通りです.
- QB★:今年はリダーを信じろ!*トップ2が落ちてこない場合に限る
- WR:もう一人計算できる選手が欲しい
- RB★:充実度高,ファルコンズO#の核
- TE:ピッツいるしJスミス獲ったので優先度低
- OL★:LGだけ先発が不透明★
- DL★:主力ベテラン&キャンベルの弟子を用意したい
- EDGE★:数は揃えたけどエース級は不在
- LB:先発級不在,アンダーセンだけでは流石に不安
- CB★:ヘイワード放出,オクーダ先発で大丈夫?
- S:ベイツ取ったけど実はデプスペラペラ
「何順で指名するか」と「そもそもドラフトで補強べきか」はさておき,太字で示したポジションは開幕までにはなんとかしたい部分です.
一方で,「ドラフト1巡の使い方」となるとBPA主義のフォンテノGMがどのポジションを指名しても不思議ではないというのも事実です.特に★付きは1巡8位にふさわしいプロスペクトがいそうなポジションを示しています.
ドラフト指名のまとめ
1巡全体8位 ビジャン・ロビンソン RB テキサス大
From ATX to ATL
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月28日
Welcome, @Bijan5Robinson!
・今ドラフト最高のタレントの一人
・RBとしては全てを兼ね備えている
・スロットレシーバーとしての能力も○
・アルジーアー,パターソンとの分業による負担軽減
2巡全体38位 マシュー・バージェロン OL シラキュース大 (トレードアップ)
Some more OL talent, eh?@MatthewkBerger1
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月28日
・アスレティック&バーサタイルなラインマン
・大学では4年間主にLTを務めるもシニアボウルでG適正判明
・ゾーンブロッキングに強み
・ファルコンズではLGの先発候補
3巡全体75位 ザック・ハリソン EDGE オハイオ州立大
O-H!
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月29日
A-T-L!
・元5星のエリート
・高い身体能力と理想的なフィジカルツール
・カタログスペックの割にサック数が伸びていない
4巡全体113位 クラーク・フィリップス CB ユタ大
🔒 @ClarkPhillips21 🔒
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月29日
・2022シーズン6INTのボールホーク
・アンダーサイズかつ身体能力に疑問符
・NFLではニッケル?
7巡全体224位 ディマーコ・ヘラムス S アラバマ大
The Tide's leading tackler is coming to the 🅰️
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月29日
7巡全体225位 ジョヴォーン・グウィン OL サウスカロライナ大
Come on down from SC, @Red__58!
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) 2023年4月29日
感想
ファルコンズのビジャン指名がサプライズだったというファンは一定数いるのではないでしょうか?ここしばらく「1巡はEDGE!」と言いながらTE→WR→RBと指名している訳ですから.さらに2巡でもOLを指名ということで,O#ないしランゲームを盤石なものにする方向性の指名をしたということになります.D#にニーズのポジションが多いのも紛れもない事実なので賛否あって当然ですが,私は「活躍すればオッケー」というドラフト観なのでその可能性が非常に高いビジャン指名は素直に嬉しいです.そして,ビジャン1巡となると2巡で先発LG候補の指名も納得できますし,3巡のEDGEも「ポテンシャルお化けをキャンベルの下で勉強させよう」という意味合いが読み取れます.
総じてなかなか満足度の高いドラフトだったのではないでしょうか.答えが出るのは1年後ですが,少なくとも今年のルーキー達が来シーズン以降に更なる楽しみを与えてくれることは間違い無いでしょう.
ドラフト後のファルコンズはどうなった?
FAでの大型補強,ドラフトを経てファルコンズのロースターのパワーはどうなったのでしょうか?下の画像は現時点での各ポジションの強さを"私の感覚で”評価したグラフになります(STは面子が同じなので省略).決して定量的な評価に基づくものではなく,あくまでチーム内での各ポジションの相対的な強さのイメージ図だと思ってください.
黄色で示した伸び代部分を考慮しないと,懸念材料はQB,WR,LBでしょうか.QBはリダーを信じるしかありませんし,WRも一応補強している訳ですが,LBに関してはまだ手付かずの状態なので,ドラフト後の補強はマストです.近いうちに昨年のスターターだったエバンスとの再契約があるかもしれません.
こうして図解してみると,フォンテノGMのチーム作りが見えてきます.補強資源が潤沢にあった中で,決して1人に大金は叩かず,バランス良く穴を埋める.そして,ドラフトでは現チームのアイデンティティであるランゲームに厚みと一貫性をもたらす指名しました.前任とは異なり,リスクマネジメントもしっかり考慮されています.
まとめ
オフシーズンにできることは”ほぼ”やったのではないでしょうか?O#は若手タレント軍団と化していますし,D#も遂に平均以上のロスターに仕上がったと思います.もう「タレントレベルガー」という言い訳はできません.リダーもAスミスも明確に結果を求められるフェーズに突入しました.2017年以来のプレーオフ進出に向けて,ファンとしても気合を入れて応援していきたいと思います!
【4/29一旦終了】ファルコンズ再建記録2023
来シーズン地区優勝予定(笑)のファルコンズの補強の備忘録です.キリの良いタイミングで随時更新していく予定です.誤植等あればご指摘いただけると幸いです.
更新履歴↓
3月14日:合法タンパリング初日の動きを追記
3月15日:合法タンパリング二日目の動きを追記,細かい誤植の修正
3月31日:色々追記.引越し&新居のインターネット環境の整備に時間がかかったため更新が遅れてしまいました.
4月15日:色々追記.
4月29日:ヘイワードカット,その他細かい修正
FA解禁直前の妄想デプスチャート
出発点として,独断と偏見で現時点におけるデプスチャートを作りました.人数が多いとややこしくなるので現段階で来年の53人に生き残る可能性が低そうな選手は外しています.あくまで妄想のデプスチャートなので,現時点では1番手の選手でもアップグレードしたいポジションの場合は2番手以降に配置しています.
また,DCの変更によりスキームが変わる可能性がありますが,とりあえず昨年のままにしています(参考:https://www.espn.com/nfl/team/depth/_/name/atl/atlanta-falcons).
*括弧内の数字は「2023シーズンで何年目か」を表す.
青枠:2022シーズンをベースに53人ロースターを構築した場合の各ポジションの枠
赤枠:優先的に補強したい枠
太字:現時点でロースターに残る可能性が高そうな選手
細字:ロースター当落線上の選手
青字:再契約した選手
FA解禁後のデプスチャート(4月29日更新)
赤字:FA契約,青字:再契約,緑字:トレード,紫字:引退リストからの復帰
FA加入
契約内容:4年64M 注目度:★★★★★
ひとこと:今オフの目玉補強.数週間前に(代理人繋がりで)ファルコンズの主力選手と会食するビデオが投稿されたこともあり外野は勝手に移籍を確信していましたが無事に来てくれました.サラリーも思ったより上がらずこの補強は勝利と言って良さそう.奥はベイツに任せた.
・デビッド・オンニェマタ DT (from セインツ)
契約内容:3年35M 注目度:★★★★
ひとこと:新DCライアン・ニールセンのNOコネクション1号.長年DLで孤軍奮闘してきた"#97 DT グレイディ・ジャレット"にとってはようやくまともな相方になりそう.17年から安定した成績を残してはいるもののサラリーは若干高めか.
・ケイデン・エリス OLB (from セインツ)
契約内容:3年21.5M 注目度:★★★★
ひとこと:ニールセンのNOコネクション2号.2022シーズンから頭角を表して7サック(この時点で去年のファルコンズの誰よりも多い).顔馴染みのDCの下でさらなるステップアップに期待.ちなみにパスラッシャーをDEではなくOLBを補強したので,スキーム自体の大きな変更はなさそう?
・タイラー・ハイネキ QB (from コマンダーズ)
契約内容:2年14M 注目度:★★★
ひとこと:実はアトランタ出身のそこそこやれるバックアップ.リダーがダメでもシーズン諦めないぞというAスミスの気概を感じる.初めは2年20Mと報じられたが6Mはパフォーマンスに応じたインセンティブ.結果的に2年14Mならマリオタより安いので良い補強と言えそう.
・カレイス・キャンベル DE (from レイブンズ(引退))
契約内容:1年7M 注目度:★★★★★
ひとこと:オフに引退を表明したオールプロ3回(1st1回 2nd2回),プロボウル6回選出の大ベテランがまさかのファルコンズにて復帰!DLの主力としてはもちろんのこと,全体的に若いDL/EDGE陣にエリートDLのマインドをたたき込んで欲しい.ちなみにファルコンズに実績のあるベテランEDGEが加入したのは2016年のドワイト・フリーニー以来ですが,その年はビック・ビーズリーがサック王.
・マック・ホリンズ WR (from レイダース)
契約内容:1年2.5M 注目度:★★★★
ひとこと:WR2候補.昨シーズンは690Yds 4TDでキャリアハイの成績.それだけ見ると単年2.5Mは安く感じるがそれまでの5年間では750Yds 6TDなのでリスクを考えると妥当な契約か.活躍したのが実質1年かつブxxxx・エxx-xの例があるのでWR2として過度な期待はできないが,最低限ランブロッカーとしても使えそうなのは朗報.
・スコッティ・ミラー WR (from バッカニアーズ)
契約内容:1年1.23M 注目度:★★★
ひとこと:(ファルコンズでは)先発級のスロットレシーバーを補強.ブレイディが移籍してからはnewエデルマンになりそうな雰囲気があったが2021シーズンは怪我で9試合のみの出場,2022シーズンも185Yds 0TDと奮わず.バッカニアーズのビッグネームWR陣に押し出された感も若干ありそうなのでファルコンズで心機一転主力として活躍して欲しい.
・マイク・ヒューズ CB (from ライオンズ)
契約内容:2年7M 注目度:★★★
ひとこと:2018年の1巡.スタッツ(https://www.pro-football-reference.com/players/H/HughMi00.htm)を見た感じはパスカバーは期待出来なさそうだが,NBとして49ersに移籍したオリバーの穴を埋める存在になって欲しい.
・ジョー・ガジアーノ DE (from チャージャーズ)
契約内容:1年1.01M 注目度:★
ひとこと:DEのデプス要因.
・タエ・デービス LB (from ブラウンズ)
契約内容:1年1.23M 注目度:★
ひとこと:LBのデプス要因.
・ジョシュア・マイルズ OT (from カーディナルス) new!
契約内容:1年1.16M 注目度:★
ひとこと:OLのデプス要因.
・バド・デュプリー OLB (from タイタンズ) new!
契約内容:1年最大5M 注目度★★★★
ひとこと:元ファルコンズのEDGEビック・ビーズリー,ダンテ・ファウラーと同じく2015年の1巡組.スティーラーズ在籍時の2019年2020年に大活躍したものの,タイタンズに移籍して2年間で成績低下.単年かつサラリーもそこまで高くなさそうなので,少し贅沢な頭数要因といったところか.
再契約
・キース・スミス FB
契約内容:1年2.35M 注目度:★★
ひとこと:安定択.
・ブラッドリー・ピニオン P
契約内容:3年8.65M 注目度:★★★
ひとこと:2022シーズンから特に変える理由もなかったので再契約できて一安心.
・カレブ・マクゲイリー RT
契約内容:3年34.5M 注目度:★★★★★
ひとこと:元ドラ1.最初の3年は内容が悪く5年目オプションも行使されなかったが4年目の2022シーズンで大きく成長.「『実質活躍したのが1年だけ』かつ『マーケットバリューが高め(spotracで17.7M)』ということでタグ(18M)を張って一旦様子見したい,でもキャップヒットが増えるとFAで柔軟な動きができない」という悩ましい状況をフォンテノGMが見事に解決.市場に出てからの再契約なので本人も自身の評価に納得せざるを得ない,そしてチームも安く戻ってきてくれてハッピーという一番理想的なシナリオに.後は今年と同等かそれ以上の活躍をしてくれれば完璧.
・コーネル・アームストロング CB
契約内容:1年1.23M 注目度:★★
ひとこと:CBのデプス要因.昨シーズンは先発の怪我により出場機会が増加.控えとしては及第点の内容だった.
・ジャーメイン・イフェディ RT
契約内容:1年1.32M 注目度:★
ひとこと:OLのデプス要因(RT2番手).
・リアム・マカロー LS
契約内容:1年870K 注目度:★
ひとこと:特になし(良い意味で)
・カダレル・ホッジ WR new!
契約内容:1年1.2M 注目度:★★
ひとこと:WRのデプス要因.去年は4-5番手としてはそこそこの活躍.
トレード
・ジョヌ・スミス TE (from ペイトリオッツ)
対価:7巡 注目度:★★★★
ひとこと:テネシー印のTE.2020シーズンはAスミスの下で448Yds 8TDの活躍.レシーブできるTEも余裕があれば欲しかったところなので7巡で取れたのは美味い.現段階では10Mのキャップヒットが発生するがリストラクチャするらしい.
・ジェフ・オクーダ CB (from ライオンズ) new!
対価:5巡 注目度:★★★★
ひとこと:2020年の全体3位.ドラフト時点では世代で頭ひとつ抜けた完成度で,文句なしのナンバーワン評価だった記憶.しかし,プロでは全く結果を残せず,ルーキー契約が終わる前にファルコンズへトレードされる形に.現状はヘイワードの控えの位置になりそうだが,同期のテレルと両サイドを守ることになったら激アツ.
復帰
・エディ・ゴールドマン DT
注目度:★★★
ひとこと:昨シーズンオフに契約していましたが開幕直前に突然の引退.1年を経て再び現役復帰.来シーズンはオンニェマタの控えになりそうだが,先発経験は6シーズンで73試合と豊富.
【ファルコンズオフ会 -真の戦略会議編-】概要
今年も「(真の)ファルコンズオフ(シーズン戦略)会(議)」を開催します!
開催概要
- 日時:3月4(土)20:00-(終了時刻未定)
今年も例によって終了時刻は未定です.毎回気づけば5-6時間話すのが恒例となっていますが,入退室は自由にしていただいて構いません.皆さんの都合の良いタイミングで参加していただければと思います.
- 場所:オンライン discordの専用サーバーにて
discordのサーバーは以下のリンクからお入りください.discordを使用したことがない場合はアカウントの作成が必要になりますが,メールアドレスで簡単に作成可能です.
当日時間になりましたら「戦略会議室」という名前のボイスチャンネルにお越しください.テキストチャットで参加したい場合は,テキストチャンネル「第3回戦略会議室」がありますのでそちらをお使いください.使い方などに関してご不明点があれば私のTwitter(@majoryan0923)のDMまで.
- 参加方式:自由
参加希望者は上のリンクのdiscordサーバーに入っていただければOKという形で,参加登録等は行いません.また,「話だけ聞きたい」「参加したいけど声が出せない」という方は聞くだけやテキストチャットオンリーでの参加も勿論OKです.是非気軽にご参加ください!
- トークテーマ
前回までは4-5のテーマを1時間弱ずつ話すという流れでしたが,今回は「真の戦略会議」ということで,キャップを考慮した上でFAやドラフトを妄想しながら「2023年の理想の53人ロースター」を考える企画をやりたいと思います.その中で各ポジションの振り返りや同地区の動向などにも触れていく予定です.話が逸れるのはいつものお決まりなので,話したいことや聞きたいことがあれば遠慮なくお申し付けください.
- 最後に
気づけば今回で3回目(Twitterのスペースを含めると4回目)となります.特に今回は「キャップ地獄からの解放」&「チームが再建期」ということで,より戦略会議らしいイベントになると思います笑.私自身も"一応"ブログを通して情報を発信している身ですが,まだまだ知らないこと・わからないことばかりなので,皆さんの知識やアイデアを共有していただけると幸いです.
ファルコンズファンもそうでない方も楽しめるような熱いイベントになると思うので,どんどんご参加ください!
NFLファンの皆様のご参加をお待ちしてます!
【通信簿2022-23】今シーズンのファルコンズを振り返る D#&ST編
後半はD#&ST編です.O#編はこちらから.
評価はポジションごとに加え,スターター級(& スナップ率が高い)の選手は個人評価も入れています.ポジションの評価に関してはスタッツメインかつ控えの選手の評価も考慮するので,個人の評価の平均となっていないことに注意してください.
評価方法は単純に5点刻み100点満点で採点し,90点以上でS,80点以上でA,70点以上でB,60点以上はCでここまでが合格ライン,59点以下は不合格でFとします.点数の横の括弧は昨年との比較.採点はあくまで"NFLの平均"を基準として行なっていますので,例えファルコンズの中でマシな方でも点数は低いことが多々あります.でもルーキーは甘めです.
スタッツはPro Football reference,ESPNからとってきています.D#に関しては,両サイトで若干数値の違いがあるので,ESPN参照のシーズン成績を載せています.手入力なので間違いがあるかもしれませんがご了承ください.
ディフェンス
失点/G:22.7(23位)
トータルYds/G:362.1(27位)
パスYds/G:231.9(25位)
ランYds/G:130.2(23位)
DL
45点 F (+5)
RDE #97 グレイディ・ジャレット 75点 B(+5)
ファルコンズDLで唯一の1人でプレーを破壊できる男.今年も試合終盤のクラッチなサックが3回くらいありました(1つは何故かペナルティを取られましたが).6サックはチームトップでキャリアでも19年の7.5について2番目Tの数字.数年前から孤軍奮闘の状態がずっと続いていますが,今オフこそ最高の相棒を手に入れられるはず()
LDE #95 テイクアン・グラム 55点 F
2021年の5巡.繰り上がりスターターということで懸念要素の一つでしたが,(数字は伴っていないものの)予想に反して頑張っていたと思います.しかし,Week11の後にIR入りして無念のシーズンエンド.フルシーズンでもう少し結果が出せれば来季のスターターも安泰でしたが,まだ物足りないのでこの点数に.
NT #98 アブドゥラ・アンダーソン 45点 F
開幕スターターのアンソニー・ラッシュのカットを受けてスターターに.ラッシュよりは良かったと思いますが,実力的にはデプス要因なので来シーズンはNTのアップグレードはマスト.
OLB
サック数は21で31位.昨年から3つ増えました!()
20点 F (+15)
#9 ロレンゾ・カーター 45点 F
安いダンテ・ファウラー.2番手のEDGEと思えば中の中か中の下くらいの実力.カーター自体の成績云々より現状このレベルがエースパスラッシャーという層の薄さがヤバい.単年契約なので,オフにわざわざ引き戻す必要はなさそう.
#92 アデトクンボ・オグンデジ 35点 F (-5)
2021年の5巡.グラムと同じく繰り上がりでスターターとなりましたが,オグンデジはシーズンを通して苦戦.順当に行けば来年はST要因かなあ.
#47 アーノルド・エビケティ 60点 C
2022年の2巡ルーキー.スナップ数的にはオグンデジとほぼ同じですが,エビケティの方がポジティブなプレーも多かったです.来シーズンは伸び代込みでエビケティで固定したいところ.最低限今年のカーターのスタッツは越えたい.
#51 ディアンジェロ・マローン 50点 F
2022年の3巡ルーキー.シーズン中盤から終盤にかけて出番増加.良いプレーも時折見せましたが,インパクトを残せたかと言われると微妙なところ.とりあえず来シーズンはオグンデジと2番手争いすることになりそう.
LB
50点 F (-10)
#54 ラシャーン・エバンス 55点 F
オルオクンの穴埋めとして単年契約.チームトップの159タックルを記録するもオルオクンからの大幅なグレードダウン感は否めない.スタッツはむしろ去年のディーボに近く,サラリー面を考慮するとこれくらいの点数が妥当かなというところ.今オフにFAのILBが若干弱いので再契約候補には入りそう.
#3 マイカル・ウォーカー 45点 F (-20)
昨シーズンまで限られたスナップで結果を残し,今シーズン満を辞して先発となりました.元々評価の高かったパスD#では6PD, 2INTという数字を残しましたが,終盤にルーキーのアンダーセンとの序列が入れ替わる形となりました.
#44 トロイ・アンダーセン 45点 F
2022年2巡ルーキー.完全な原石タイプで今シーズンはプレーの読みの部分でLBとしての経験の浅さが露呈.それでもタックル自体は鋭く,大器の片鱗は見せました.STではパントブロックも記録.終盤からはLB1としてスナップを増やして実戦経験を多く積みました.来シーズンはまずは不動の先発の地位を確保したいです.
CB
40点 F (-25)
#24 A.J. テレル 65点 C (-25)
昨シーズンのオールプロ2ndも今シーズンは苦戦.怪我により昨シーズンより3試合少ないですが,INTは3→0,PDも16→9と大幅に減少,その他のスタッツも軒並み悪化.特に6TDを献上とだいぶやられてしまった印象です.それでもCBのスタッツは逆サイドの相方でだいぶ変わりますし,トータルのパスD#が重要なのでそこまで心配していません.
#23 ケイシー・ヘイワード 50点 F
オフの補強の目玉も怪我で6試合のみの出場に.その間の内容は割と良かったですが,怪我のリスクと年齢を考えるとカット(5M浮く)の可能性もあるかも.
#34 ダレン・ホール 45点 F
2021年の4巡.今年はDBの怪我が多かったこともあり,Week7-13はほぼフルスナップで出場.ほぼ無抵抗でやられていた昨シーズンと比べればパスカバーは多少改善されましたが,タックルがあまりにも消極的なのが悪印象.
#21 コーネル・アームストロング 50点 F
こちらも先発の怪我で出場機会が増加.中盤と終盤の計6試合でほぼフルスナップ.初めて出た試合ではベンガルズのチェイスにボコられましたが,それ以降はそこまで案外悪くありませんでした.カバレッジのスタッツもホールより上で控えとしては及第点のレベルだと思います.
#26 アイゼア・オリバー 75点 B
昨シーズンは好調ながら怪我に泣きましたが,今シーズンは12試合に出場し素晴らしいパフォーマンスを見せました.元来のタックルの強さがニッケルで存分に発揮されています.今オフFAですが,ぜひ再契約したいところ.
#37 ディー・アルフォード 60点 C
CFL出身のUDFA.キャンプ→プレーシーズンと続けて結果を残して開幕ロースターに.ニッケルとしての出場がメインですが,Week4では勝利を決めるINTも.CBはボロボロでしたが,ニッケルは何故か安定していました笑
S
60点 C (±0)
#27 リッチー・グラント 65点 C
2021年の2巡.今シーズンがスターター1年目.シーズン終盤の息切れ感はあったものの,全試合ほぼ全スナップ出場できたのは立派だと思います.シーズン序盤のようなパフォーマンスが1年続けられればスターターとしては平均以上のSになれるでしょう.
#32 ジェイリン・ホーキンス 60点 C
グラントと同じく今シーズンから先発.INTなどのビッグプレーに絡む"Ball Hawkins"は今年も健在でしたが,完全に空気になる試合も多いのが難点.ちなみに"安定感"については去年の通信簿でも触れていました.文句なしのスターターと呼ぶにはもう一声欲しい.
スペシャルチーム
K
70点 B(-10)(ヤンウェイ・クー)
昨シーズンと比較してFG成功率は93.1%→86.5%,PAT成功率は100%→94.3%と悪化.長期契約したばかりなのでもう少し頑張って欲しいですが,勝負の年ではない今シーズンに成功率が悪いのはまだセーフ.
P
65点 C(-10)(ブラッドリー・ピニオン)
平均は45.9Ydsでリーグ25位.シーズン通してパントで得をした場面は多くなかった一方で,損をしたと感じる場面もそこまでなかったのでこの評価.今のチーム状況的には現状維持で問題なし.
PR
85点 A(エイブリー・ウィリアムス)
パントリターン平均Ydsは16.2Ydsでリーグトップ .2位が13.2Ydsなので頭ひとつ抜けています.正直文句のつけようはほとんどありませんが,強いて挙げるとすれば平均の割にビッグリターンは多くないところ.来シーズン以降ファルコンズ自体が強くなれば自ずとプロボウル以上も見えてくると思います.
D#とSTのまとめ
昨年と比較すると
【D#】
DL:40点 → 45点 (+5)
OLB:5点 → 20点 (+15)
LB:60点 → 50点 (-10)
CB:65点 → 40点 (-25)
S:60点 → 60点 (±0)
【ST】
K:80点 → 70点 (-10)
P:80点 → 65点 (-15)
PR:NA → 80点
となりました.D#に関してはDLとOLBの評価が上がってはいるものの,改善というよりは僅かにマシになった程度でまだNFLの水準には遠く及ばない印象.LBはオルオクンの移籍の穴は埋まらず,CBはテレルの不調&ヘイワードの故障で評価を下げました.STは評価が下がっていますが,今シーズンダメだったというわけでもないのでそこまで心配する必要はないでしょう.PRも素晴らしい内容でした.
以上を踏まえてオフシーズンのD#の優先事項は,全ポジションのグレードアップは大前提として
・DLの整備(最優先!)
・エースパスラッシャーの確保(最優先!)
・DBの層の拡充
あたりでしょうか .DLとEDGEはドラフトとFAで2人ずつは確保したい.まずはNFLのスタータークラスの選手を揃えるところからです.DBは今シーズンほとんど仕事をしなかったヘイワードやフェントンの去就に注目.Sもデプスがペラッペラなので補強したいですし,ホーキンスに変わる先発をFAで獲得するのもアリだと思います.
まとめ
全ポジション評価のまとめです.過去2年の結果も載せていますが,こうして見ると一貫して良い状態を維持するのがいかに難しいかが分かります.来シーズンはFを無くしてフル単を目指したいですね.
今年はライアン&フリオのパス時代からランヘビーへというO#の転換期のシーズンでした.キャップ地獄によりなんとかチームとしての形を保っている状態でしたが,若いタレントの台頭やOLの改善は来シーズンに向けて前向きな要素です.QB次第ではリーグ上位も狙えるポテンシャルは秘めていると思います.D#も穴だらけですが,補強資源はあるのでなんとか平均レベルのラインナップを作りたいです.現状NFC南には地区優勝大本命が不在なので来シーズンは本気で地区優勝に期待したいです.ダメだったらQB指名しましょう.
【通信簿2022-23】今シーズンのファルコンズを振り返る O#編
今回は独断と偏見で2022-23年のレギュラーシーズンの通信簿をつけていきたい思います.昨年も同じような振り返り記事を書いていますので,昨年と比べて見たい方はこちらからどうぞ.
評価はポジションごとに加え,スターター級(& スナップ率が高い)の選手は個人評価も入れています.ポジションの評価に関してはスタッツメインかつ控えの選手の評価も考慮するので,個人の評価の平均となっていないことに注意してください.
評価方法は単純に5点刻み100点満点で採点し,90点以上でS,80点以上でA,70点以上でB,60点以上はCでここまでが合格ライン,59点以下は不合格でFとします.点数の横の括弧は昨年との比較.採点はあくまで"NFLの平均"を基準として行なっていますので,例えファルコンズの中でマシな方でも点数は低いことが多々あります.
スタッツはPro Football reference,ESPNからとってきています.D#に関しては,両サイトで若干数値の違いがあるので,ESPN参照のシーズン成績を載せています.手入力なので間違いがあるかもしれませんがご了承ください.
オフェンス
得点/G:21.5(15位)
トータルYds/G:318.6(24位)
パスYds/G:158.8(31位)
ランYds/G:159.9(3位)
QB
30点 F (-10)
#1 マーカス・マリオタ 30点 F
開幕からBye Weekまで13試合に先発.一時期は週間MVPを受賞して地区首位になったこともありましたが,彼自身のパフォーマンス自体は落第点.ランのスタッツを見ればわかるようにモビリティを活かす場面は多く見られたものの,肝心のパサーとしての能力が低すぎました.ただ,ブリッジQBであることを考えればこんなものかなという感じ.
#4 デズモンド・リダー 55点 F
2022年の3巡ルーキー.シーズン前半から「リダー出せ」の声が多かったですが,結局4試合のみの先発ということになりました.スタッツ自体は試合を追うごとに改善されていきましたが,最初の3試合は0TD/0INT,最後の試合もバッカニアーズD#が主力を温存していたことには留意しておきたいところ.しかし,4th Downや3rd & longでクラッチなパスを通す場面が随所に見られたのは高評価です.また,武器である脚はマリオタの怪我で控えが実質いない状態だったのであまり使われませんでした.
凄く良い4試合だった訳ではありませんが,「試合毎に内容が良くなっていったこと」「重要な局面でのパスを通せたこと」の2点はとりあえず来年の先発を任せられるくらいの要素にはなるでしょう.来年はキャップ地獄からの解放で今年より戦力が充実しているはずなので,そこで結果を出せるかが勝負だと思います.(最低勝ち越しかなあ)
WR
45点 F (+5)
#5 ドレイク・ロンドン 75点 B
2022年の1巡全体8位.フィジカルの強さとキャッチ力が高く今年に関してはロンドン抜きのパスO#は考えられませんでした.ルーキーのレシーブ数のフランチャイズ記録も更新し,PFFグレードではルーキーWRとして最高評価でした.
ちなみにマリオタ先発時は試合平均6.2Tgts 41Ydsだったのに対し,リダー先発の4試合は試合平均9Tgts 83.3Ydsとスタッツに明確に違いが出ています.ピッツ離脱によるしわ寄せの影響が大きいですが,そのような状況で数字を残せたことは来年に期待が持てると思います.来シーズンはパサーの成長次第ですが,プロボウル以上を狙えるでしょう.
#17 オラミデ・ザキーエス 60点 C
後述のエドワーズが全く使い物にならなかったおかげでWR2としてキャリアハイの成績を残しました.特にマリオタとの相性が抜群に良く,プレーが崩れたときのメインターゲットになっていました.しかし,リダーが先発になってからは存在感が消失.試合平均で比較すると,マリオタ先発時で3.4Tgts 2.5Rec 36.Ydsに対し,リダー先発時は4.3Tgts 2Rec 13.8Ydsとロンドンとは対照的にスタッツが悪化.今年FAですが来年どうなっているのかは正直想像がつきません.WR2としては厳しそうです.
#89 ブライアン・エドワーズ 0点 F
誰?
その他
単年FA組の"#14 デミアー・バード"はWeek7-8で活躍し,ディープスレットとして一瞬期待されましたが,そこからは下降線."#12 カダレル・ホッジ"もWeek1-2で38Yds→57Ydsと見せ場を作りましたが,シーズン通しての活躍はできませんでした.
RB
90点 S (+50)
開幕前は今シーズンも例年通りランO#は苦戦すると思っていましたが,2020年から比較してラン獲得Ydsは95.8(27位)→85.4(31位)→159.9(3位),平均Ydsは3.7Yds(31位)→3.7Yds(30位)→4.9Yds(4位)と衝撃的なジャンプアップ.
#25 タイラー・アルジアー 85点 A
5巡ルーキー.ファルコンズに待望のエースRB登場です.ファルコンズとして1,000Ydsラッシャーは2016年のフリーマン以来,ルーキーとしては1979年のウィリアム・アンドリュース以来で彼の持つルーキーのラン獲得Ydsのフランチャイズ記録も更新しました.ちなみにPFFグレードはルーキーRBで1位です.タイプとしてはブラウンズのニック・チャブに近いと思っています.
シーズン序盤はパターソン,ハントリーとバランスよく併用される形(7試合 324Yds, 平均3.86Yds)でしたが,中盤からパターソンやハントリーの怪我などもありRB1としての起用が増え,内容も次第に良くなっていきました(9試合 711Yds, 平均5.64Yds).カレッジ時代からの強みである「Yards after contact」も遺憾無く発揮しました.
(ちなみに名前の呼びはカタカナだとアルジーア(ー)が一番近いです.当ブログでは最初に見たカレッジ時代の実況からそのままアルジアー呼びを続けていますが,とりあえず"ジ"にアクセントをおけばアルジアでもアルジーアでもアルジアーでもアルジーアーでもOKだと思います.決してオールゲイエではありません.)
#84 コーダレル・パターソン 80点 A (-5)
オフェンシブウェポンとして活躍した昨シーズンとは異なり,今年はほぼRBに専念.31歳ということもあり,衰えによって数字は落ちると予想していましたが,ランのスタッツは「16試合 618Yds 平均4.0Yds 6TD」→「13試合 695Yds 平均4.8Yds 8TD」と3試合少ないながらほぼ全てでキャリアハイを更新.しっかりTDに絡んでいるのも流石.また,リターナーとしてもNFL歴代1位となる通算9度目のキックオフリターンTDも記録.ベテランとはいえ来シーズン以降もまだまだ一線級の活躍が期待できそうです.
#42 ケイレブ・ハントリー 70点 B
2021年のUDFA.デミアン・ウィリアムスの怪我によりWeek2からロースターに昇格しました.パワーラン系で倒れ方が上手く,3番手としては十分すぎる内容だったと思います.シーズン中盤までは上の2人と併用され特にWeek8では16carry 91Ydsという活躍も見せましたが,終盤から出番が減り,最終的にはWeek15でアキレス腱断裂でシーズンアウト.アキレス腱の場合は通常復帰まで9-12ヶ月かかるみたいなので来年の開幕は怪しそうです.
#6 デミアン・ウィリアムス 0点 F
誰?
TE
65点 C (-10)
#8 カイル・ピッツ 60点 C (-20)
昨シーズンはルーキーながらチームトップの1,026Ydsレシーブを記録し,さらなる飛躍が期待された2年目でしたが,シーズン通して大暴れする試合はなく,Week11でMCLを断裂しシーズンエンド.1年目から成績を大きく落とし不本意な2年となりました.
しかし,今年に関してはピッツが気の毒に思えるレベルでマリオタが酷すぎました.下のツイートのビデオだけで320Yds以上のパスがオーバースローになっているようで,RACを考慮するとそれ以上損しているということになります.これを考慮すれば17試合換算で1,000Ydsペースだったので本当に気の毒です.
ピッツ自体が悪い訳では決してないので,来年はリダーがしっかりパスをヒットさせることを祈ります.
For the "Pitts was a bad pick, he hasn't produced" crowd:
— FFYT🎱 (@_FootballFilms_) 2023年2月7日
There was 320+ yards and a TD of overthrows in this vid and that's if you don't count potential RAC (even for the walk in TDs)
That's another 1k yard season over a 17 game span btw (Pitts only played 10 games) pic.twitter.com/FG1TLPj8XB
#46 パーカー・ヘッシー 60点 C
まさに縁の下の力持ち.昨シーズンまではプロでの実績ほぼ無しの状態で,今シーズンのTE2だったので懸念要素ではありましたが,(ほぼ)ブロッキング専門で全試合に出場し,リーグ3位のランO#を支えました.レシービングの方は物足りないですが,ランヘビーなチームにしていくならこれでも良いかなと思います.プルイットもいるし.
#85 マイコール・プルイット 65点 B
10月にアクティブロースターに昇格.アーサー・スミスHCのテネシーコネクション.プロ8年目,経験豊富なブロッキングTEでヘッシーとは異なりエンドゾーンでのパスターゲットとして使えます.今シーズンも16レシーブに対して4TDと渋すぎる活躍.今年でFAですが,そこまで給料も高くならなさそうですし,再契約しても良いのではないかと思っています.
OL
80点 A (+50)
RBと並んで昨シーズンから劇的に改善.PFF評もランブロックが1位,パスプロが8位とリーグ屈指のユニットに成長.
#Falcons PFF Offensive Line 2022-2023 (Grade, Rank/Out Of)
— Evan Birchfield (@EvanBirchfield) 2023年1月9日
OT Jake Matthews - 77.2, 17/141
G Matt Hennessy - 75.4, 8/136
C Drew Dalman - 65.9, 15/57
G Chris Lindstrom - 95.0, 1/136
OT Kaleb McGary - 86.6, 4/141 pic.twitter.com/IYADVjcOqc
#70 LT ジェイク・マシューズ 75点 B (+10)
気づけばはチーム1の古株&高級取りに.オールプロ級のラインマンではありませんが,怪我なく安定したパフォーマンスを続けてくれるのは有難いです.キャリアでの欠場がルーキーイヤーの1試合のみというのは立派.現段階で後釜を用意する必要もなさそうです.ただ,来年のキャップヒットが28Mとちょっとお高いのでオフのリストラクチャ候補.
#68 LG イライジャ・ウィルキンソン 55点 F
開幕スターターとして9試合に先発.シーズン中盤から終盤にかけて故障が目立ったことと,Week17-18で先発したヘネシーが良かったこともあり,来年も先発である可能性は低いでしょう.オフにFAですが,選手としてはド平均なので再契約するべきかは微妙なところ.
#61 LG マット・ヘネシー 70点 B
2020年の3巡.昨シーズンはCとして全試合に先発するも,開幕前にダルマンとの先発争いに敗れて控えに.ウィルキンソンの故障を受けてLGとして先発したWeek9, 17, 18では上々のパフォーマンス.個人的には現段階での来年のLGはヘネシーで良いと思ってます.
#61 C ドリュー・ダルマン 65点 C
2021年の3巡.スナップに安定感がないのは終始気になっていましたが,先発1年目としてはまずまずの出来.来シーズンはユニット内で一番多かったペナルティを減らしたい.
#63 RG クリス・リンドストロム 95点 S (+10)
2019年の1巡.初のプロボウル&オールプロ2nd選出と飛躍の1年に.PFFグレードも衝撃の全選手中トップ.正直所属チームがファルコンズでなければ余裕でオールプロ1stだったと思います.パスプロも勿論ですが,ランブロックが圧倒的で,RTマクゲイリーとの右サイドはファルコンズO#最大のストロングポイントになりました.
#76 RT カレブ・マクゲイリー 85点 A (+55)
2019年の1巡.ルーキー契約最終年で才能開花.昨シーズンから最も成長した選手と言っても過言ではありません.1年目から相手のパスラッシャーに苦戦し続ける様子を見てきたので,今シーズンT.Jワットなどを封じ込めている様子には感動しました.5年目オプションを行使していないため,オフにFAとなりますが最優先で契約延長したいところ.サラリーがどこまで高くなるか恐ろしいですが.
まとめ
昨シーズンとのポジションごとの評価を比較すると,
QB:40点 → 30点 (-10)
WR:40点 → 45点 (+5)
RB:40点 → 90点 (+50)
TE:75点 → 65点 (-10)
OL:30点 → 80点(+50)
となり,全体としては昨シーズンより改善したと言えると思います.QBとTEのマイナスはほとんどがマリオタが原因です.来年はQBリダーの成長次第ですが,RBアルジアー,WRロンドン,TEピッツに加えてリーグ上位のOLと楽しみな要素が多いO#になると思います.現段階でのオフシーズンの優先事項は
・RTマクゲイリーとの再契約
・WRの補強(ドラフト1人+FA)
・マリオタカット(12M確保)→バックアップQBの獲得
あたりでしょう.ちなみにSpotracではマクゲイリーのマーケットバリューが17.7Mなので20Mまでは見ておきたいです.キャップスペースに余裕があるとはいえ,D#に投資しなければならないので,特にWRなどはドラフト中位での指名も視野に入れたいですね.
次回はD#編です.かなり闇が深いので暗い内容の記事になると思います.
大切なお知らせ
お久しぶりです.
修士論文との戦いのため2ヶ月ほどブログをお休みしていましたが,ようやくひと段落ついたので近々更新を再開します.
とはいえ既にオフシーズンなので定期更新にはならないと思いますが,現段階では
・ロースター通信簿2023
・デズモンド・リダーのルーキーシーズン4試合振り返り
あたりの内容を投稿予定です(まだ何も書いてない).
最後にもう一つ告知を.2月か3月に今年も「ファルコンズ オフシーズン戦略会議@discord」を開催予定です.詳細は後日,当ブログと私のTwitter(@majoryan0923)でお知らせしますので,楽しみにお待ちください.
では,今オフ,そして来シーズンも当ブログをよろしくお願いいたします.
【MattyIce通信2022】Week13 vs スティーラーズ
現実と向き合う時
(*デズモンド・リダー先発決定前に書いた記事です)
シーズンも終盤となり,各所からeliminatedという言葉が聞こえてくる時期となりました.ファルコンズはコンテンダーとは程遠いチームであるにも関わらず,様々な理由でなぜかプレーオフ戦線に生き残っている状況.
Week13の相手はスティーラーズですが,先週までの戦績はファルコンズの方が上.数字上の格下相手との対戦,つまりドラフトレースにおいては重要な一戦です.フランチャイズの歴史で見てもかなり苦手な相手なので早いところアーサースミスの目を覚まさせてくださいな.
試合結果・感想
試合展開・内容が先週のコマンダーズ戦と全く同じで語ることがほとんどなし.今のファルコンズO#もといパサーとしての"#1 QB マーカス・マリオタ"の限界については既に答えが出ているので13得点しかできなかったことについても驚きはありません.
D#に関しては言うことなし.当然悪い意味です.
この敗戦を受けて5勝8敗でByeを迎えることになります.何故かまだ地区2位ですが,ドラフト順位は全体10位まで上がってきました!もう少し上げたいのが本音ですが,この位置ならEDGEやDLの2番手クラスなら手が届く可能性はありますし,QBの3番手も現実的です.地区優勝の可能性もほとんどゼロなチーム状況なので,(若干手遅れ感がありますが)次戦のWeek15からルーキー"#4 QB デズモンド・リダー"のお試し期間に突入しそうです.もしこの状況でもマリオタが先発なら来年のドラ1はもうQBで良いです.
注目ポイント
- 最後のマリオタ劇場?
シーズン前半戦はロングパスの精度(特に中央から左)があまりにも悪かったため,ここ2試合はショートパスの割合が増えていましたが,この試合は多めでした(リンク参照).私個人としてはこのコールはマリオタをベンチに下げる上での最終確認だと勝手に解釈しています.しかしながら,通ったのは"#5 WR ドレイク・ロンドン"への1本,惜しいパスも"#12 WR カダレル・ホッジ"への1本のみでそれ以外は全てオーバースローと結局雑なパスは変わらないままでした.
Lowest percentage of targets deemed catchable this season (PFF)
— Ian Hartitz (@Ihartitz) 2022年12月5日
30. Commanders (74%)
31. Bears (73.4%)
32. Falcons (71.5%)
感覚的に分かってはいましたが,今シーズンの「キャッチ可能とみなされたレシーバーの割合(= レシーバーがキャッチできるパスを投げられているか否か)」がリーグワーストとのこと.HCアーサー・スミスはQB交代に関して確定的な発言はしていませんが,同時にあらゆる可能性があるという趣旨のコメントを残しています.来週がByeなのでリダーにとってはとっては長い準備期間を取れる良いタイミングですが果たして.
- 19年のドラ1コンビ,完全覚醒か?
"#63 RG クリス・リンドストロム"と"#76 RT カレブ・マクゲイリー"の生え抜きドラ1コンビが素晴らしいパフォーマンスを続けています.リンドストロムについては特にランブロックに優れ,シーズン序盤から安定したパフォーマンスを見せています.
Chris Lindstrom has been DOMINANT 🤯 pic.twitter.com/XEQ4sZxxYK
— PFF (@PFF) 2022年12月6日
一方のマクゲイリーですが前半戦は「これまでに比べれば良い」レベルでしたが,11月に入って覚醒.この試合も(今季は不調っぽいですが)T.J.ワットとのマッチアップでしたが問題なしでした.5年目オプションは行使されませんでしたが,今のファルコンズの「タレントよりライン戦」リスペクトのO#を見ると契約延長して残って欲しいところ.
Top-5 #Falcons PFF Offensive Grades vs. Steelers (Week 13)
— Evan Birchfield (@EvanBirchfield) 2022年12月5日
1. RG Chris Lindstrom - 95.8
2. RT Kaleb McGary - 91.5
3. RB Caleb Huntley - 80.8
4. WR Drake London - 80.2
5. RB Cordarrelle Patterson - 73.1
- なんでホームゲームなのにテリブルタオル回ってんねん
次戦への期待
Week14は救いと癒しのBye Weekです.ドラフト的な意味でのライバルチームの動向や好調チーム同士の試合をピュアな気持ちで楽しみたいと思います.
そしてBye明けはセインツ(4勝9敗)とのアウェーゲームです.QB1の座がオープンなのでプレビューも何もできない状況ですが,仮にリダー登場で「初先発+アウェーでセインツに勝利」なんてことがあった場合はシーズン終盤戦が楽しみになるかも.
【朗報】デズモンド・リダー登場
この記事を書き終えてから数時間後,全てのファルコンズファン待望のニュースが!
Falcons to start QB Desmond Ridder in Week 15. (via @RapSheet) pic.twitter.com/qepptTq85m
— NFL (@NFL) 2022年12月8日
今年の3巡74位,シンシナティ大から指名された"#4 QB デズモンド・リダー"がついに先発昇格です.大方の予想通りBye明けのタイミングでのQBスイッチとなりました.このタイミングで"#8 TE カイル・ピッツ"が不在なのはルーキーQBにとっては辛いですが,13/20 170Yds 2TD 1INTくらいのスタッツが残せれば十分合格点ですし,今の効率の良いパスO#ならば通すべきパスを通せればこれくらいのスタッツにはなると思います.
ところで,当ブログでは開幕後から当記事まで毎週くどいくらいリダーリダーと書き続けているので「リダーってそんなに良いの?」という疑問を持たれる方が多いかもしれません.念のためコメントしておくと,私のこの喜びは彼に対する期待以上に「リダーがNFLで通用するか,あるいはその見込みがあるかを実践で判断することによって来年以降のドラフトFAの妄想が膨らんで楽しい!」の意味合いが強いです.現役選手の例を見ても2巡指名以降でフランチャイズQBと呼べるのはほんの一握りです.当たったら儲け物くらいの気持ちで,温かい目で応援したいと思います.Let's Ridder