自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week7 vs @ベンガルズ

 まあ,こんなもんでしょう

 

 Week7はベンガルズのホームへ.

 何故かファルコンズは3勝3敗なのでもし勝てば2017年以来の貯金生活ということになります.ちなみに貯金チャレンジは11連敗中らしい.

 ベンガルズは攻守にバランスの取れたチームですが,特にQBバローとWRチェイス,ボイド,ヒギンズを擁するパスO#はリーグ屈指の陣容です.一応National Tight End Dayということで元ファルコンズのTEハーストも要警戒.

 そのため,ファルコンズD#の中では大崩れすることの少ないDB陣には期待したいところですが,"#29 CB ケイシー・ヘイワード"がIR入り,さらに"#37 CB ディー・アルフォード"も欠場ということで純粋に枚数が足りない可能性.2年目の"#34 CB ダレン・ホール"と先週復帰した"#26 CB アイゼア・オリバー"あたりでどこまで穴埋めできるかというところ.前者は厳しいだろうなあ......

 

試合振り返り

1Q

 キックオフから4プレー目にWRボイドに縦をぶち抜かれて60YdsのTDを献上."#27 S リッチー・グラント"が転んでボイドが独走する形になったが,おそらく転んでなくてもTDされていたでしょう.さらに追い討ちをかけるように"#24 CB A.J. テレル"がハムストリングの故障でoutに.両先発CBがいなくなった中で,ベンガルズのWR陣を止められるはずもなく何も止められない状態に.O#は一切見所なし.0-14

 

2Q

 1Qから続くベンガルズのドライブ,WRチェイスに素晴らしいパスをヒットされてまたもやTD.止められるビジョン一切なし.0-21

 3ポゼ差まで離されてようやくこちらのO#にもエンジンがかかります.「ランと最低限のショートパス中心」といういつものスタイルで1本返します.ルーキー"#25 RB タイラー・アルジアー"はキャリは初のTD.おめでとう!7-21

 返しのD#では2サックでるも2nd / 3rd & Longをいとも容易くフレッシュされ,息をするようにTDを献上.7-28

 その後,"#1 QB マーカス・マリオタ"が"#14 WR デミアー・バード"へロングパスをヒットさせて75YdsのTD.14-28

 その後は"#35 RB エイブリー・ウィリアムス"の素晴らしいパントリターンが飛び出しFGを決めて前半終了.17-28

 

3Q

 2Qの追い上げで,ハイスコアリングゲームを一瞬期待しましたが,いきなり3凡.D#はテレルの代役"#22 CB コーネル・アームストロング"のパスブレイクによって4th Downを止め,モメンタムがこちらに来そうでしたが,その返しのO#も3凡.

 この後の見せ場はルーキー"#51 OLB ディアンジェロ・マローン"がキャリア初サックを記録したことくらい.17-35

 

4Q

 なんと両チームでドライブ1本ずつ笑.ファルコンズは9プレー23Ydsという渋い内容でパント.そこから残り8分をベンガルズに使い切られてそのまま試合終了です.

 

感想

 清々しいくらいにボコられました.

 戦前は「前半にD#が最低2回ターンオーバーを決めてこちらが先行する形」しか勝算はないと踏んでいましたが,1Qから4ドライブ連続でTDを献上しているようでは流石に無理でした.言い訳が立つとすればテレルとヘイワードという先発CB2枚の不在でしょうが,この試合のO#の出来を考えると2人が健在でも難しかったでしょうね.

 正直なところ実力差通りの結果だと思います.先週の記事で「早いところ大量失点して現実に向き合いたいという気持ちです笑」と書きましたが早くも実現しました.

 しかし,「マリオタがマリオタであること」「D#が終わっていること」は開幕前から既にわかっていたことなのでこの敗戦に対してショックという気持ちはありません.何度も述べていますが,これまでが幸運でした.

 

オフェンス

パスO#

 パスO#に惚れてファルコンズファンになった身としてはこの惨状は辛いものがあります.

 トータルで124Yds.これでもライアン時代の半分くらいですが,バードの75Ydsを除くとたったの49Yds.そもそもアテンプトが13って......

 "#8 TE カイル・ピッツ"と"#5 WR ドレイク・ロンドン"がいるのに何故?というのは皆が思っていることです.それでも,3ポゼ差の場面でラン中心のO#を展開せざるを得ないくらいにはマリオタのパスは信頼されていないのでしょう.マリオタはクリーンポケットでもスクランブルしてしまうくらいパスに消極的なQBなので素人目で見てもコールし辛いのはわかります.しかもスクランブルの判断も別に良くないという.パスプロも決して悪くないので(タックルがお漏らしする場面が2回ほどありましたが)言い訳にはできません.どうすんだこれ

 ハンドオフマシーンやるならもはやQBがマリオタである必然性は一切ないので,"#4 QB デズモンド・リダー"を早く出して欲しいところ.頼みますアーサースミス.

 

ランO#

 ラン107YdsはWeek2の90Ydsに次いで2番目に悪い数字.ただこの試合に関してはランゲームには責任はありません.

 "#25 RB タイラー・アルジアー"と"#42 RB ケイレブ・ハントリー"はこれまではスナップを均等に分け合っていましたが,この試合はアルジアー中心.ビッグゲインこそありませんでしたがキャリア初TDを記録.首脳陣はきっとアルジアーの方が期待できると考えているのでしょう.私もそう思います.

 

総括

 極端なランヘビー+マリオタが信頼されていないため,O#の選択肢が狭まっている印象.バードのTDは奇策のようなものなので,実際O#の力だけでTDを奪ったのはたったの1回です.それ以外は全てパント.シーズンも中盤に入り,ここからの対戦相手はさらに厚いラン対策を敷いてくると予想される中,アーサー・スミスはどうするつもりなのかは非常に興味深いところです.個人的にはもう道は「マリオタのパスをもう一度信じるか」と「リダーに賭けるか」かの2つしか残ってないと思うのですが.(リダー出せ)

 

ディフェンス

パスD#

 OTでもガベージタイムでもなく,500Yds近くパスを投げられかつ成功率80%以上の時点は何も褒められるところはありません.

 QBバローはWeek7の週間MVP確定ですね.おめでとうございます.

 テレルとヘイワードがいないと481Ydsも投げられるんだなというのが素直な感想(二人が健在でも300Yds以上は投げられたと思いますが).代役のホールとアームストロングは想像していたよりは悪くないパフォーマンスでしたが,相手WRが何枚も上手でした.

 

ランD#

 この試合はパスD#が完全崩壊していたので,評価するのが難しいです.実際,前半はランが5car, 16Ydsの一方でパスは21/25, 345Yds, 3TDとそもそもラン必要ない状態でしたし,後半のランも3ポゼ差での時間潰しだったのでこのスタッツで「ラン止めてたよね」とは流石に言えませんね.

 

気になったポイント

 上で述べた通り前の試合後にヘイワードがIR入り.この試合でテレルがハムストリングを負傷.テレルに関しては前の試合も途中でサイドラインに下がっているので長引かないか不安なところです.さらに試合終盤では"#32 S ジェイリン・ホーキンス"も頭の負傷で試合を離れています.控えでもアルフォードがハムストリングで欠場だったのに加え,"#28 CB マイク・フォード"もパントの際に負傷しています.

 Sは仮にホーキンスが離脱しても昨年先発だった"#23 S エリック・ハリス"がいるのでまだ耐えていますが,CBに関してはホールとアームストロングでは心許ないのに加えてデプスも痛んでいるので,ゼロパスラッシュと相まってパスD#が完全崩壊する可能性もあります.

  • 何の意味もないサック

 この試合,ファルコンズにしては珍しく3サックを記録.サックまでいかなくともパスラッシュがかかる場面は普段と比べれば多かったです(まあそれでも0が0.1になる程度の違いですが).問題はその後で,3Qは1ドライブ中に2度もサックがあったにもかかわらず,

1回目("#97 DT グレイディ・ジャレット"):2nd & 16 → パス2本でフレッシュ

2回目("#9 OLB ロレンゾ・カーター"):2nd & 19 → パス1本でフレッシュ

と全く効果なく結局TDまで持っていかれました.ダンクイン体制のときからそうでしたが,こういう"勝負勘"みたいなものってなかなか身に付かないんですねえ(溜息)

 

総括

 トータル534Yds,3rd Down成功率 7/11,Yds/Play 8.1Ydsとボッコボコ.決して下振れとかではなくこれが現実です.優秀なパサー相手かつテレルの故障が長引くようであれば,しばらくこの惨状が続くと思います.ここからアジャストできるだけのタレントレベルがないので......涙

 

スペシャルチーム

 リターナーのエイブリーは開幕から安定したリターンを見せていましたが,この試合では今季初のビッグゲイン.プロボウル選出のためにももっと知名度上がれ!

 KとPは問題ないので特にコメント無し!

 

次戦への期待

 Week8はホームでのパンサーズ戦(2勝5敗).パンサーズはHCの解任やマキャフリーというスーパースターのトレードなど完全に再建モードに突入しており,珍しく下馬評はファルコンズ有利.と思いきやWeek7ではバッカニアーズ相手に21-3で快勝し,ファルコンズの惨状込みで正直分からない勝負になっています.

 パンサーズは(パス)O#が特に苦戦していたようで,パスD#が崩壊しつつあるファルコンズとは逆矛盾対決になります.Week7で先発したQBウォーカーの調子は良さそうなので,テレルが欠場となるとやや向こうに分があるかもしれません.とはいえベンガルズと比べればWRのグレードは落ちるので,控えのホールやアームストロングが出ることになった場合もある程度頑張ってくれると信じたい.同地区対決ということもあり,1ポゼ以内の競った試合になるのではと予想しています.

 あとはリダーが出てくるか否かという点にも注目.ここから先はランのみでは勝てません.無茶投げINTを覚悟してもリダーを使うのか,ネガティブだけど経験のあるマリオタでいくのか,アーサースミスには早いところ声明を出して欲しいですね.

 

画像とか

www.espn.com