自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week8 vs パンサーズ

 低次元の死闘

 

 Week8はホームに同地区のパンサーズを迎えました.

 TNFでバッカニアーズが敗れて3勝5敗となったため,試合前の時点ではファルコンズは暫定地区首位(笑)になりました.

 一方で,対戦相手のパンサーズはWeek7終了時点で現在2勝5敗.しかし,パンサーズがこの試合でファルコンズに勝つと3勝5敗となり,さらに同地区対決の戦績でパンサーズが地区首位に浮上するという奇妙な構図.つまるところ首位攻防戦(笑)です.

 

 怪我人情報ですが,スターターでは"#24 CB A.J. テレル"と"#32 S ジェイリン・ホーキンス"がアウト.DB陣は陣は完全に野戦病院となっています.

 パンサーズの方はRBハバードがアウトでランは先週118Yds走ったフォアマン一本になりそうな雰囲気.ファルコンズと比べれば故障者は少なめですが,マキャフリーとアンダーソンの移籍でO#の頭数が足りていない気もします.ファルコンズのD#も大概終わってますが,流石に大量失点することはないと信じたい.

 

試合振り返り

1Q

 開始2プレー目で"#1 QB マーカス・マリオタ"の"#14 WR デミアー・バード"へのロングボムがインターセプト

両チーム攻守にこれといった見せ場はなく,得点はパンサーズのFGのみ.ファルコンズインターセプトの後はパント2回.0-3

 

2Q

 2Q開始直後に"#8 TE カイル・ピッツ"のTDで逆転.しかし,直後のD#ではパンサーズRBフォアマンを止められずにあっさりTDを献上.

 O#はイマイチ調子が上がなかったものの,前半終了間際に"#9 OLB ロレンゾ・カーター"のピック6により再逆転.

 内容的にはファルコンズ45パンサーズ55くらいの内容でしたが,運よくリードして前半を終えます.14-10

 

3Q

 3Qに入ってもがっぷり四つの展開.ファルコンズO#はパントとTDが1回ずつ.後者のドライブでは,ラン中心で"#8 TE カイル・ピッツ"と"#5 WR ドレイク・ロンドン"を効果的に使いながらというドライブで,最後は"#25 RB タイラー・アルジアー"へのスクリーンが綺麗に決まりました.今シーズン全体で見ても内容の良いドライブでした.

 D#はパント1回FG1回.FGは敵陣での3rd Downから33Ydsのパスを通されたのが効いており,D#ギリギリ踏ん張れていました.21-13

 

4Q

 ここから試合が荒れ始めます.3Qから続くパンサーズのドライブ,テレルの控え"#22 CB コーネル・アームストロング"がWRムーアを止められず一気に自陣まで進まれます.その後,4th & Goalまで粘りますが最後は止められずパンサーズTD.2ptも成功して同点に追いつかれます.

 ここからファルコンズFG→パンサーズTD→ファルコンズTDと点を取り合い,31-28でリードした状況で2minに入ります.例年ならここから逆転されるのがいつものパターンですが,敵陣25Yds,3rd & 9で"#54 LB ラシャーン・エバンス"が値千金のサック.その後の4th Downコンバージョンも(ギリギリでしたが)止め,敵陣でのターンオーバーを奪ってそこからFGで6点差に.

 残り36秒,TOなしという状況で"普通のチームなら"ほぼ勝利を確信する状況.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい?

 0.01%でも負け筋を回収する,まさかの"ファルコニング"発動です......

 残り時間12秒,TO1つという状況はマリオタではあまりにも厳しい条件です.このまま,敗北を確信していたところで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んん!??

 Week7までXP成功率100%だったパンサーズのKピニエイロがまさかのミス.TD後のDJムーアがアンスポーツマンライク・コンダクトによる15Yds罰退が効いたか.

 ということで試合は思わぬ形でOTへ.

 

OT

 ファルコンズが先攻.P.J.ウォーカーがイケイケの状態だったので,サイドラインに押しつけたまま試合を終わらせたいところでしたが......

 マリオタがこの日2つ目のインターセプト.しかも1本目とほとんど同じ状況.INT後のリターンで20Yds付近まで戻されてほぼ終戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.........

 

 我々は夜更かしして何を見せられているのだろうか.リアルタイムで観戦しているときは勝ち負けどうでも良いからさっさと終われとずっと思ってました.

 突然舞い込んできたチャンスにマリオタが奮起します.リードオプションから30Ydsのビッグランで一気にFGレンジへ.

 そして最後は"#7 K ヤンウェイ・クー"が41YdsのFGを成功させて勝利.

 

 

感想

 疲れました.

 

オフェンス

パスO#

 個人的にはマリオタのパフォーマンスは今シーズンでも1,2の出来だったと思います.特に,プレッシャー下やプレーが崩れた場面でも,辛抱強くレシーバーを探して投げ切って通すということができた点が良かったです.こういった身体能力を生かすプレーはライアンではできなかったことなので,マリオタの良さが出せたと言えるでしょう.

 インターセプトも2つありましたが,2本ともバードへのロングパスでした.ターンオーバー自体は良くないですが,ディープのアテンプトが増えるのは歓迎ですし,レッドゾーンでのファンブルとかよりは全然マシです.

 そして,上で名前の挙がったバードは先週から出番増加.4Qには持ち味のスピードを生かして2試合連続のTD.彼がディープでのメインターゲットとして加わったことでパスO#がより活性化することに期待.

 

 ピッツは2試合連続のTDを含む80Ydsの活躍.マリオタがしっかりしてればこれくらいは平常運転です.

 

ランO#

 ランではビッグゲインもあった"#42 RB ケイレブ・ハントリー"がシーズンベストの91Yds.一方の"#25 RB タイラー・アルジアー"は3rec,46Yds,1TDとパス方面で貢献.2人とも知名度はありませんがよく頑張っています.

 

総括

 マリオタがパスを通せるとやはり得点できますね.ピッツの2試合連続TD,バードという新たなターゲットの登場,そして次戦からはおそらく"#84 RB コーダレル・パターソン"が復帰するのでO#自体ポジティブな要素は多いです.

 4勝4敗ですが地区首位になってしまったので,ここからByeまで全敗とかでない限りは"#4 QB デズモンド・リダー"の登場の可能性は低いかなと思います.個人的には1日でも首位に立てただけ満足なのでもうリダーで良いんですけどね...(敗北者のメンタリティ)

 

ディフェンス

パスD#

 P.J. ウォーカーのスタッツは前半は6/15 67Yds 0TD/0INT,後半(とOT)は13/21 250Yds 1TD.パスの精度がイマイチだったのに加えてパスディフェンド(PD)が7つもあり,普段のように成功率7-8割ということはありませんでした.

 317Yds投げられていますが,ヘイルメリーの62Ydsを除けばまあ妥当なスタッツかと思います."#34 CB ダレン・ホール","#22 CB コーネル・アームストロング"という控えCBコンビでしたが,特にアームストロングは狙われていましたね.やられる場面も多かったですが,びたびたカバーからのPDもあったので控えの仕事としてはギリギリ合格点かなといったところ.

 

ランD#

 Week7まで試合あたりのラン平均喪失Ydsは"上から"リーグ5位でしたが,相手のO#の平均キャリー数が5番目に少なく,1キャリー当たりの喪失Ydsは上から14位と平均的なので別にランD#が強いというわけではないのが実情.

 結局この試合では(P.J. ウォーカーの前半ラストプレーを除くと)150Yds近く走られており,「走ればある程度はゲインできる」状態.とはいえビッグゲインを許す場面は多くなく,しっかり止められている(当社比)場面もあったので思ったよりスタッツ伸びたなーという印象.ネガティブYdsだったりノーゲインのプレーがなかったのが効いてそうです.

 

総括

 ラン,パス,得点全てでリーグで下から数えた方が早いパンサーズO#相手にトータル478Yds,34失点(実際は38)はかなり厳しいです.ドライブの中でよく止めた(当社比)場面があってもその後の2nd & Long をパス1本でフレッシュされたり,3rd Downで長いのを通されたりと本当に止めるべき場面で粘り切れていません.非常にストレスフルな内容です.

 ちなみに8試合を終えてTFLは27回/8試合は29位(試合換算では31位),Yards per play 6.3Ydsは31位(直近3試合では6.9Ydsで最下位),相手O#1st Down獲得数31位,3rd Down コンバージョン被成功率30位,D# EPA/Play 31位とのこと.ターンオーバーで誤魔化されていたファルコンズD#もいよいよ本領発揮です.

 

スペシャルチーム

 リターナー,キッカー,パンターは盤石です.

 特にクーはXP含めて7/7と圧倒的な安定感を発揮.週間MVPもあるのではないでしょうか.

 

次戦への期待

 現在十数連敗中の貯金チャレンジの相手はチャージャース戦(4勝3敗).チャージャースはオールインのシーズンながら怪我人続出で苦戦している印象.それでも勝ち越しているのでなんだかんだ自力は高そうです.離脱中の主力組もシーズン後半に戻って来れる可能性を考えると,プレーオフに向けてファルコンズには絶対に負けられない状況だと思います.

 主力ではWRマイク・ウィリアムスがアウト,WRキーナン・アレンとWRジョシュア・パーマーはBye明けで出れるか否かというところでレシーバーの状態が万全ではないようです.こちらもDB陣が死んでいるので,QBがハーバートな分向こうが有利かなといったところ(アレンやパーマーが万全なら普通に終わり).

 一方でファルコンズO#はマリオタがパスを通せるかにかかっています.通せなかったらスコアできないので負けです(それならそれでリダーが近づくので良いというのは内緒).

 厳しい戦いにはなると思いますが,仮に勝ってしまうと貯金を持った状態でパンサーズ→ベアーズ→コマンダーズ→スティーラーズと勝率5割以下のチームとの対戦が続くのでひょっとするとひょっとするかもしれません.NFLはそこまで甘くないと思いますが.

 

画像とか

www.espn.com