自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2021】Week12 vs @ジャガース

壮絶な譲り合いの果てに

 

 過去2試合で3得点68失点という観測史上最悪級の2週間を過ごしたファルコンズ .Week12ではJAX(2勝8敗)のホームに乗り込みました.どん底の状態で迎える(成績上は)格下相手との対戦ということで,この試合が再浮上のきっかけとなるか転落に拍車をかけるのかチームの真価が問われます.

 

試合の感想

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 どちらが良かったかというよりはどちらが悪かったかで決まった試合でした.ファルコンズとしてはパスO#が機能不全を起こしている中で今シーズンベストのランゲームを組み立てられたのは大きな収穫です.また,ジャガースD#,STが3rdDownや4thDownで反則をしてくれたおかげでドライブが続いた場面が3回くらいあり,それはもろに勝敗に直結していたと思います.3Qで21-3と大きくリードしている中,1ポゼッション差まで高速で追い上げられたのはいつものファルコニズムを感じましたが今週もぎりぎりセーフ.

 HCアーサー・スミスのゲームマネジメントは相変わらず怪しい.時間管理もそうですが,4QのO#はもう一捻り工夫した方が良いと思います.今のD#に託す展開は絶対に安定しないのでやめて欲しいです.

 

オフェンス

WR

 ジャガースが先週のパッツのようなトップクラスのDB陣を擁している訳ではないということを考えると,もう少し頑張って欲しいなという気持ちです.

 現状の1番手WR#14ゲイジは62Yds,1TDと決して悪くはないんですけど,相手の脅威となるようなビッグレシーブはありませんでした.

 他のメンツも#4シャープはグラブは安定しますがショートかミドル限定,ザキーエスはディープのターゲット向きですが球際が怪しくINTに絡みがちと訳ありな状態でフリオ&サヌー&ゲイブリエルの16年を思い出すと涙が出そうです.

RB/FB

 ランはトータル149Yds平均5.1Ydsと今シーズンベスト.これまでスクリメージラインを越えれば万々歳だったことを考えると大きな成長です.次の相手がリーグトップクラスのランD#を誇るバッカニアーズとの対戦なのでそこが試金石でしょう.

 RB#28デービスはブリッツピックの上手さやパスでの貢献がありますが,肝心のランがまあ出ない.2番手と思えばギリギリ平均くらいの内容.

 この試合はFB#40キース・スミスの活躍が光りました.あまり本ブログで取り上げることはありませんが,実は彼結構やれるんです.

CP

 絶対的エース.ランパス合わせて135Yds,2TDとキャリアベスト級の活躍でした.ボディバランスが非常に安定しているのに加えて,パスキャッチも上手く,何も言うことなし.

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TE

 #8ピッツがここ3試合おとなしいです.シーズン序盤はレシーブ数/ターゲット数が高いおかげでYdsを稼げていたのですが,ここ最近はカバーが厳しくなった分,分母の減り以上に分子が大きく減ってスタッツが伸び悩んでいます.上手く使えていないような気もするのですが,レシーバー陣が微妙なのも事実なので難しいですね.どこかで覚醒するタイミングが来ると良いのですが.

OL

 内容は悪くなかったと思いますが,これは相手依存が強いのでこれでよし!という話にはなりません.これくらいの内容が次のバッカニアーズ戦でできればだいぶポジれそうです.

O#総評

 序盤から中盤にかけてランでゲームを支配できていたのは良いと思いますが,やはりパターソンの個人技頼みであること,そして4Q全く機能しないことは変わらず.特に4Qの得点力のなさは顕著で,結局3Qまで完璧でも4Qがダメで負けることは多々あるのでこの部分は早く修正して欲しいです.

 

ディフェンス

DT&EDGE

 結局DT#97ジャレットだけという状態に戻ってきました.

 FAバストのEDGE#6ファウラーは古巣相手ということでサックを決める場面もありましたが,それ以外は「いたの? 」というレベル.どうやって11.5サック決めたのか教えて下さいアーロン・ドナルドさん.

LB

 このポジションもシーズン序盤と比べると最近は内容が悪いですね.

 LB#54オルオクンはタックル数はリーグ3位ですが,やられる場面が目立ち始めています.ちなみにPFFの評価は活躍し始めた昨年からずっと悪いです.

 また,主戦力のLB#45ジョーンズが欠場.代役は昨年スナップ数は少ないながらもPFFから非常に高い評価を得た#3ウォーカーが努めました.しかし,タックルミスが目立ち良いパフォーマンスだったとは言えない内容でした. 

DB

 CB#24テレルという絶対的なエースを確立できたことで,パスD#全体が良くなってきていると感じます.

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 逆サイドのCB#22モローもはじめの方は今年のシェフィールド枠と評価していましたが,最近はだいぶやらかしも減ってきて安定しています.

 Sの方はデプスチャートの3番手にCPの名前が載るほど層は薄いですが,悲観するほど悪いという訳でもないのでとりあえずはこれでいいかなという感じ.

D#総評

 14失点ではありますが,しっかり守れていたかと言われると微妙です.むしろジャガースO#の出来に助けられた印象の方が大きいです.とはいえ,D#のタレントレベルの低さを考えるとこれでも上出来だと思います.先週のパッツ戦もそこそこ頑張っていましたし,DCピーズはやはり有能.強力なパスラッシャーが一人でもいれば面白くなりそうですが.

 

ライアンのパフォーマンス

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 3試合連続でパスが200Ydsを超えなかったのは私が見てきた中では初です.そもそも200+Ydsパスの連続記録を持ってるくらいですからいかに不調かよくわかると思います.WR陣の層が...と何度も書いていますが,もちろんライアンも良くないです.

 不調時特有の「ロングパス投げられない病」が再発しています.これも100回くらい書いているのでくどいかもしれませんが,どこからでもTDを狙っているぞという脅威が全くないのでD#も体感守りやすいのだと思います.

 また,INTの場面はピッツへの無茶投げでこれはフリオ時代の不調時を思い出します.消極的なパスの結果としてのINTは見てる側としてもダメージがでかいので,もう少し積極性を取り戻して欲しいです.ピッツとのホットラインが安定してくれば......

 

シーズン4000Ydsまで後6試合で1383Yds

 

次戦への期待

 Week13はホームにNFL版銀河系軍団バッカニアーズ(8勝3敗)を迎えます.戦力差的にもチーム力的にも圧倒的に負けており,また今シーズンはホームスタジアムで1勝していないのでぶっちゃけ無理ゲーです.ブレイディによくあるプレーオフへの帳尻合わせとしか思えない,たまにあっさり負けるアレに期待するしかありません.正直勝ち負け以上にライアンのパス4000Ydsで頭がいっぱいです.不調脱出のきっかけを掴んでくれることに期待します.

 

画像出典元

https://nextgenstats.nfl.com/