自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week2 vs @ラムズ

 逆ファルコニングならず......

 

 Week2の相手は昨年の覇者ラムズ.Week1はビルズに圧倒されていた印象ですが,地力はファルコンズと比べれば別格.

 若手の活躍はもちろんのこと,先週良かった「OL」「ランゲーム」「パスラッシュ」が王者相手にどこまで通用するのか期待の1戦です.

 

試合の感想

 3Qまでは実力差がそのまま出たような展開.しかし,後半はSTやD#のビッグプレーによって流れが一転.最大25点差のビハインドを1TDで逆転のところまで追い上げました.久しぶりにチームに"勝てそうな雰囲気"が漂っていましたが,最後の最後でマリオタが決めきれず.勝ちに慣れていないのが露呈する形となってしまいました.

 負けはしましたが,個人的には満足度の高い試合です.強敵との試合でファルコンズの長所短所が明確になってきたのも大きいです.

 

オフェンス

良かったところ
  • #5 WRドレイク・ロンドン

 ドラ1ルーキーのロンドンはチームトップの8rec / 86Yds / 1TDの活躍.2pt Conv.でもTDレシーブを決めています.ルートランの上手さや身体能力の高さはこの2週で証明できたと思います.タフな場面でのターゲットも多く,すでにエースレシーバーとなっています.

 

  • 崩れなかったOLとランブロック

 先週はパスプロテクション,ランブロックともに昨シーズンと比べて大幅に改善されたように感じたOLでしたが,どうやらまぐれではなかったようで安心しました.ポケットが瞬間崩壊するシーンもありましたが,全体的にO#を展開するには十分なレベルになったと思います.ただ,"#67 C ドリュー・ダルマン"のスナップがやたらと低いのが気になります.

 毎年リーグ最底辺だったランに関しても,ここまでの2試合はネガティブヤードやノーゲインのキャリーが非常に減っています.これまでのようなノーゲインのランx2→3rd & 10で苦しむ場面が減ったのは大きな成長.

 

良くなかったところ
  • #1 QB マーカス・マリオタ

 スタッツはパスが17/26, 196Yds, 2TD, 2INT, Rate:81.6 ,ランは6car, 16Yds.

 こんなもんだよなという感想です.先週今週とQB次第では勝てた内容でした.それを勝ちきれなかったのはマリオタの限界なのかなと思います.

 長年ライアンのパスを見てきたファンからするとパスの精度はやはり物足りません.この試合でも通ればビッグプレーという場面でやや高いパスが少なくとも3本はありました.

 何より厳しいと感じたのはINTを恐れてパスが消極的になる場面があることです.ポケット外やプレッシャーのかかる場面ではリスク覚悟で投げ込むのではなく,脚に頼ってしまうことが多いように感じます.脚と言ってもラマー・ジャクソンやカイラー・マレーのような卓越したモビリティがあるわけではないので,有効にはたらくことは少ないです.最後もヘイルメリーを投げることさえできないのはちょっとなあ......

 レシーバーの成長もあるので,INTされても良いのでもう少し積極的なパスが見たいところです.このままだと「リダー出せ」ムードが強くなっていくでしょう.

 

  • #89 WR ブライアン・エドワーズ

 今年ドラフト5巡とのトレードでレイダースから獲得したエドワーズは,開幕前はWR2の位置付けでしたが,ここまで2試合で1rec, 2Ydsと沈黙.一方,オフにFAで補強した,"#12 WR カダレル・ホッジ"は2試合で5rec, 95Ydsと頑張っているので,なんとかなってはいます.

 

総評

 昨年と比べると明るい要素は多いですし,マリオタの能力はわかっていたことなので今のところは満足のいく内容だと思います.

 ピッツは2試合で38Ydsとスタッツは伸びていませんが,フィールド上での存在感は変わりません.AスミスHCもこのことに関しては"It's not fantasy football"の一言.戦術ピッツみたいにしたくないんだろうなと思います.でもエンドゾーンでのターゲットはもっと増やして欲しいところ.

 この試合ではルーキー"#25 RB タイラー・アルジアー"がNFLデビュー.10car, 30Ydsは数字は良くはありませんが,初戦からある程度の数キャリーできたのは収穫です.

 

ディフェンス

良かったところ
  • 4Qの粘り

 チームディフェンスという観点では1-3Q前半までは良いところは全くありませんでした.基本的にDLがラムズOLを全く押し込めず,やりたい放題されていました.

 しかし,28-3となってからはINT→FG→パントブロック→ファンブル→セーフティ*.ラムズ側のミスとスコアより時間消費が重要なドライブだったということもあり,抑え込んだとは言えませんが,モメンタムがファルコンズに来た状況でズルズル失点しなかったのは良かったと思います.

*セーフティはパントブロックのリスクをケアしたインテンショナルでした.マクベイ賢い!

 

良くなかったところ
  • DLのクオリティの低さ

 上にも書きましたが,安定のゼロ・パスラッシュ,スポンジのようなランブロックとライン戦は完敗です."#97 DT グレイディ・ジャレット"と並ぶ1番手の"#94 DT アンソニー・ラッシュ"はダメかもしれない.来週以降は"#98 DT アブドゥラ・アンダーソン"のスナップが増えるのではないかと思います.

 

 良くないというより惜しい部分です.特に"#32 S ジェイリン・ホーキンス"と"#3 LB マイカル・ウォーカー"らはボール嗅覚に優れてはいるものの,タックルを派手にかわされる場面も目立ちます.プレーの安定感を高めて2017年のキアヌ・ニール&ディオン・ジョーンズになって欲しい.

 

  • #23 CB A.J. テレルが昨年より少し苦戦?

 テレルは2試合で既にエンドゾーンで3つTDを許しています.ちなみに昨年はゼロ.そもそも,ゼロパスラッシュなのでCBが苦戦するのは当然ですし,良くないというのはあくまで"昨年と比較して"なので今の時点では特に心配していません.

 

総評

 トータルの喪失Ydsは337Ydsなので数字上は崩壊していませんが,守っていると言えるかはかなり怪しいです.3Qまででラムズのパントがないという時点で察していただけると思います.原因は明らかなタレント不足なので今年は致し方なし.

 

スペシャルチーム

 "#7 K ヤンウェイ・クー"は44Ydsを失敗.残念ではありますが,これを珍しいと思えるくらいまで信頼できるようになったのは感慨深いです.このミスで下手に調子を崩しさえしなければOKです.

 "#13 P ブラッドリー・ピニオン"はこの試合もかもなく不可もなくという成績.

 

 4Qはドラ2ルーキーの"#44 LB トロイ・アンダーセン"がパントブロック.D#のドライブでは目立った活躍はできませんでしたが,STで大仕事をやってのけました.ちなみにパントブロックはフランチャイズでは1990年以来.

総評

 この試合はアンダーセンのパントブロックに尽きます.STのビッグプレーも久しぶりですし,アンダーセンのゲームチェンジャーとしてのポテンシャルが垣間見えたのは非常に嬉しいことです.

 

今週のビッグプレー

 ここまでで紹介しきれなかったビッグプレーをいくつか紹介.

  • 抜群のボール嗅覚,"#3 LB マイカル・ウォーカー"

  • カバーではダメダメだった"#34 CB ダレン・ホール",名誉挽回のFF

 

次戦への期待

 次戦はアウェーのシーホークス(1-1)戦です.シーホークスフランチャイズQBのウィルソンと別れており,今シーズンの期待値ではファルコンズに近しいチームです.今シーズン数少ない同格相手に,ドラフト的にも重要な一戦となりそうです.