自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2022】Week5 vs @バッカニアーズ

怒りのドラフトレース再突入

 

 2連勝で迎えるWeek5,2連敗中のバッカニアーズのホームに乗り込みました.

 一応天王山ですが,ファルコンズは"#84 RB コーダレル・パターソン"のIR入りに加えて"#8 TE カイル・ピッツ"がハムストリングの怪我でアウト.ベストメンバーでも戦力差のあるバッカニアーズ相手に飛車角落ちの状態で挑むことになります.また,ブレイディとの相性も非常に悪く,フランチャイズとして屈辱の通算0勝10敗.

 勝てる見込みは極めて低いですが,先週良かったOLおよびラン攻撃がどこまで通用するかを確かめるには絶好の相手です. 

 

試合前情報

 "#94 DT アンソニー・ラッシュ"をカット.昨シーズンと途中から加入した巨漢NTでランストップでの貢献に期待していましたが,これといって良いプレーもなくただの置物でした.オフにカットだろうと思っていたのですが,このタイミングはちょっと意外.

 

試合振り返り

1Q

 オープニングドライブはお互いパントを蹴り合う静かな立ち上がり.2度目のバッカニアーズのドライブで先週に続いて4th Downギャンブルを止めてターンオーバー.モメンタムがこちらに来そうなところで,"#1 QB マーカス・マリオタ"が"#5 WR ドレイク・ロンドン"に25Yds近いパスを通して一気に敵陣へ!と思いきやOL謎のホールディングを取られて結局パント.0-0

2Q

 D#はバッカニアーズO#を止められず,時間をしっかり使われながら10失点.一方のO#は2minに入って,敵陣25Ydsまで進むも2nd&10でサックで-9Yds,その後のFGも失敗というグダグダっぷり.おまけに残り20秒からバッカニアーズFGレンジまで進まれてさらに3失点.0-13

3Q

 序盤は攻守に見どころなし.3ポゼ差まで突き放されてからは,バッカニアーズが時間消費を優先したのかコンサバな感じになってくれたので止まるようにはなりました.終盤に入ってマリオタのパスへの信頼がなくなったところで先週と同じくラン攻勢開始.0-21

4Q

 開始早々"#35 RB エイブリー・ウィリアムス"の美しいスピンムーブからのTD."#67 C ドリュー・ダルマン"のランブロックも素晴らしかったです.

その後も,残り約5分でマリオタのフェイバリットターゲット"#17 WR オラミデ・ザキーエス"にTDレシーブが飛び出してついに1ポゼ差.さらに,2ptも成功させてTD1本で逆転というところまで持ち込みます.

その間D#は2回のドライブでいずれも3凡.3Qとは打って変わってバッカニアーズがパスを多投してくれたおかげで時間も消費せずに反撃の流れを作ることができました.

 残り4:38からのバッカニアーズのO#.ここを無失点で切り抜ければタイムアウト3つと丁度良い残り時間で逆転勝ちの可能性.そのためにD#のビッグプレーでなんとかパントに抑えたい!という場面で......

 "#97 DT グレイディ・ジャレット"のサック キタ―――(゚∀゚)―――― !!

 このプレーでモメンタムを完全に掴んだファルコンズは返しのO#でマリオタが覚醒.ロンドンへのロングボムを通して一気に敵陣へ.そして最後に"#24 RB タイラー・アルジアー"が押し込んで逆転TD!残り時間13秒タイムアウトなしという状況で最後にブレイディがヘイルメリーを投げますが,"#27 S リッチー・グラント"がINTを決めて試合終了.

 11試合目にしてついにブレイディ撃破!いや〜再建真っ只中の今のチームで勝てるとは思いませんでした笑.21点差の逆転なんて記憶にありません.Aスミスの終盤のプレーコールも素晴らしかったです.これで地区首位,もしかしたらプレーオフもあるかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 すみません,ジャレット以降は全て茶番です.ジャレットのサックはラフィンザパサーの判定を受けて1stDown更新となり,結局時間を使い切られて終わりました.

 

 

感想

 良い部分,悪い部分ありましたが,最後のジャレットのサックがラフィンザパサーになるという謎のジャッジに全て持っていかれました.

これまで怪しい判定は何度も見てきましたがこれはトップクラスに酷い.サックそのものがペナルティの一種なのではと思うレベルです.終わったことなのでもう擦りませんが(この後すぐ擦ります),こういうのは審判の匙加減ではなく基準をはっきり決めて欲しいところ.

 

 仮にサックだったとして,ファルコンズが勝てていたかと言われたら多分ノーです.それでも,最後こちらがボールを持って試合を終えることが個人的には重要と考えていました.マリオタが2minでどこまでできるのか,ちゃんとパスを通せるのか,ロンドンをうまく使えるのか等,HCアーサー・スミスがどのようなO#を展開するのか楽しみにしていたので,それが煮え切らない判定で消されたのは非常に残念です.マリオタが決められなかった場合にファンが待ち望んでいる"#4 QB デズモンド・リダー"の先発タイミングにも影響があったかもということを考えるとね......

 負け自体は構いませんが,後味の悪い結末となりました.シーズン終了したときに,「この1敗のおかげで良いドラフト順位になったね」と言える日が来ることを切に祈ります.

 

以下擦りタイム.

パターソン様のTwitterのアイコンが

ファルコンズ公式Twitterのヘッダーが

実はアトランタ出身だった

たまにはまともなことも言う

サックを知らなかった説

 

オフェンス

パスO#

 ピッツがいない影響は間違いなくありましたが,今のファルコンズのパスO#はこんなものです.マリオタのパスは相変わらず微妙で,コントロールが雑.試合の中で徐々に信頼を失っていっているように見えます.

 パスプロは5サック献上."#70 LT ジェイク・マシューズ"がお漏らしする場面がありましたが,それ以外はアサイメントミスっぽいのがあったり,相手のパスカバーが良かったり,何故か"#46 TE パーカー・ヘッシー"がDTヴィタ・ヴェアと対峙していたりと他に原因があるのでパスプロ崩壊という訳ではなさそうです.

 ロンドンはスタッツは伸びていませんが,素晴らしいキャッチがありました.こういう難しいパスをワンハンドで簡単に獲って見せるのは大エースの器という感じ.

 

ランO#

 リーディングラッシャーがマリオタというのは一旦置いておいて,先週ほどではないですが,ある程度はランゲームを展開できました.マリオタを除いた平均3.75Ydsはこれまでを見ていると少し寂しいですが,エースRB抜きかつバッカニアーズ相手ということを考慮すれば自信を持って良い結果でしょう.

 Yds after contactに優れる"#25 RB タイラー・アルジアー",走路の間をするする抜けていくのが上手い"#42 RB ケイレブ・ハントリー"と,各々の個性もしっかり出ていたと思います.

 

気になったポイント
  • "#67 C ドリュー・ダルマン",本日のスナップは異常なし
  • "#89 WR ブライアン・エドワーズ"さん,アクティブ復帰も見せ場なし
  • 元QB"#15 TE フェリペ・フランクス",ターゲットになるもレシーブならず

 

総括

 トータル260Ydsですが,D#がずるずる進まれるのでO#のポゼッションが少なかったのは事実.ピッツとパターソン抜きも考慮すれば妥当な数字かなと思います.

 ラン主体で1st Down,2nd Downまでにフレッシュできる場面が多いのは非常にgood.逆に,パスで3rd&ショートを作ることができていないのはバッカニアーズO#と比較して感じたことです.そもそもこれができていれば3Qまでにもっと得点できるはず.ただ,これに関してはQB次第で劇的に変わる部分だと思うので,今年は苦しいですが我慢です.

 また,パスプロとランブロがバッカニアーズのような相手にもある程度通用することがわかったのも大きな収穫です.

ディフェンス

パスD#

 ファルコンズ戦のブレイディはいつもこんな感じのスタッツです.INT未遂がいくつかあったのでそれを拾えていればというのはあります.
 "#24 CB A.J. テレル"はマイク・エバンス相手に苦戦.テレルの動きも良くはなかったですが,エバンスが凄すぎたという方が正しいと思います.それでも同地区で毎年2回当たる訳なので,もう少し頑張って欲しいというのが本音.本当に頑張らないといけないのはパスラッシュだけど.一方,テレルの相方の"#29 CB ケイシー・ヘイワード"は良い感じです.

 ちなみに,サックはゼロでした.ブリッツも届きませんでした.

 

ランD#

 ブレイディのニーダウンを除けば平均3.6Yds.数字としては悪くないですが,基本的にガンガンパスを投げてくる中で,ランによって3rd&ショートを楽々更新されたり,1st & 2nd Downでコンスタントにゲインされて3rd&ショートを作られたりする場面が多く,ランが止まったという印象は全くなし.ランストッパーいないので致し方ありませんが......涙

 

気になったポイント
  • 主力の故障によって,2巡ルーキーの出番増加!なお

 "#3 LB マイカル・ウォーカー"と"#92 OLB アデトクンボ・オグンデジ"の故障により,試合中盤は2巡ルーキーの"#44 LB トロイ・アンダーセン"と"#47 OLB アーノルド・エビケティ"のスナップが増えました.

 アンダーセンはボールキャリアーへの反応が遅れたり,タックルミスがあったりはしましたが,3Qでは良いタックルも見られたので良かったです.LBの経験値が少なく,時間がかかりそうなロマンタイプではありますが,エネルギッシュなプレーは見ていて楽しいのでもっとスナップを増やして欲しいです.エビケティは特にこれといって目立つシーンはなし.

  • やっぱりタックル軽すぎ問題

 同じことを毎週書いてますが,ブレイディのパスチャートが顕著だったのでここでも言及しておきます.ブレイディは350Ydsも投げてますが,アンダーニースへのパスが中心でした(下図参照).タックルが基本的に軽いのでランアフターキャッチが止まりません.この試合に限った話ではなく,基本的にチェックダウンやスクリーンなどはゴリゴリゲインされます.スタッツ以上に止められていないと感じる原因はおそらくここにあると思います.

 シーズン中の解決はおそらく無理なのでオフでFAでDLとLBを補強するのが正解でしょう.

  

総括

 上に書いた通り,ランアフターキャッチでゴリゴリ進めるので,序盤に相手に上手くポゼッションされる状況は変わりません.(そのおかげで点差が広がっていないというのはありますが) 優秀なCBが2人いるというのもその状況に拍車をかけています.

 後半はラフィンザパサーのドライブを除けば4シリーズのうち3回で3凡でした.これがファルコンズのアジャストの結果なのか,バッカニアーズがやる気なかっただけなのかは素人の私ではわかりません.ただ,D#からモメンタムを掴む展開ができたことは前向きに捉えて良い部分と思います.それだけにやっぱり最後のラフィ(以下略) 

 

スペシャルチーム

 "#7 K ヤンウェイ・クー"は52Ydsを失敗.その直後にバッカニアーズにFGを決められているので,クーが成功してキックオフで無失点に抑えていれば6点得してたというのは内緒.

 "#35 RB エイブリー・ウィリアムス"は素晴らしいパントリターンがありました.ここに関しては言うことなし.

 "#13 P ブラッドリー・ピニオン"のパントは可もなく不可もなくといった感じですが,ルーキーのアンダーセンがあわや今シーズン2度目のパントブロックかというラッシュを見せていたのが印象的.STは全体的に見ても高水準だと思います.

 

 

次戦への期待

 Week6はホームに49ers(3勝2敗)を迎え撃ちます.シャナハンのくだりはいつも書いているので省略.Week5(MNF除く)終了時点で,喪失Ydsリーグ1位,パスD#3位,ラン2位,失点2位,サック数1位と圧倒的なD#を誇ります.O#もWRにボール持たせて走らせるコールが多くファルコンズD#では太刀打ちできなさそう(うちと相性が良いO#がある訳ではありませんが).

 おそらくずっと49ersにポゼッションされることになると思うので,O#で10-13点とって,D#が30点以内に抑えれば合格かなと思います.相手DLは今週よりもさらにグレードアップすると思うので,どこまでOLが走路を開けるか,どれだけアルジアーとハントリーが走れるかにも注目です.

 

最後に

 ディーボこと"#45 LB ディオン・ジョーンズ"がブラウンズへトレードとなりました.内容はディーボ+2024年ファルコンズの7巡と2024年ブラウンズの6巡です.地味.

 ディーボはファルコンズがSBに進出した年にドラフト2位でファルコンズから指名を受けました.スピードが武器の軽量LB(DBっぽい)として6年間ファルコンズを支えました.2017年にはプロボウルにも選出され,同年サンクスギビングでのサヨナラINTに代表されるように,勝負強いプレーが多かったです.

 生え抜きのスター選手として大型契約も結びましたが,最近は動きにキレがなく,タックルミスが目立ったりと精彩を欠いていました.絶賛再建中のファルコンズにとっては早いところ受け取り手を見つけたい状況でした.

 27歳と年齢的にはまだやれる年齢ではあるので,ブラウンズでの復活に期待してます.

 

 

画像とか

www.espn.com

nextgenstats.nfl.com