自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【MattyIce通信2020】Week8 vsパンサーズ

こんな内容でも勝ちは勝ち.

 

先週,逆転TDをとってしまったことで負けるという新境地に達したファルコンズ.今週はシーズン2度目のプライムタイムということで,ネタにされるような内容だけはご勘弁.相手はWeek5で完敗を喫したパンサーズ.RBマキャフリーは結局欠場でしたが,好調ブリッジウォーター率いるパスO#は非常に強力.ただ,ファルコンズの調子自体も少しずつは上向いています.同地区相手にスイープされるわけにはいかないのでなんとか勝って欲しいところ.

 

試合の感想 

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  試合内容としてはD#は粘り強く守り,レッドゾーンO#が機能すれば圧勝していてもおかしくはありませんでした.その一方で,試合展開としてはO#のターンオーバーをTDにつなげられる,D#にはダーティなプレーが出て,PATを外し,逆転負けの準備は整ったと言わんばかりの展開でした.最後の最後まで相手に勝ち筋を残してしまうあたりがこのチームの弱さなのだと毎週痛感させられています.

 

オフェンス

良かったところ
  • WRフリオ・ジョーンズ,相変わらず最強.この試合も7Rec,137Ydsとやはり試合に出れば確実に活躍してくれますね.一方で,カルビン・リドリーが2Qで負傷退場した影響もあると思いますが,TDは相変わらず少ない.

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良くなかったところ
  • レッドゾーンO#.これに尽きると思います.最初のドライブではパス3本でレッドゾーンへ進入するもそこから1stダウンを更新できずに結局FG.このように,レッドゾーンまでは順調に進むものの,そこから違うチームになったかのように急ブレーキがかかるドライブが非常に多い.試合全体ではニーダウンを除く8度のドライブで6度得点するもTDは2つのみでした.トータルYds6位に対して,レッドゾーンでのTD率はリーグ26位の53%(去年は25位),得点は14位と壊滅.ライアンが見逃すこともありますが,基本的にはレシーバーがオープンになることがほとんどなく,明らかにプレーコールに問題ありという感じです.

 

ディフェンス

 あまりにもパスラッシュがかからないため,ブリッツを連発.結果的に上手くいった場面も多かったですが,そう長くは続かないと思ってます.FAで補強したDEダンテ・ファウラー(ここまで2サック)も期待に応えられているとは言えませんし,この試合欠場したDEタック・マッキンリーもファルコンズでの未来は明るくないので,来年のドラフトのトップニーズになるでしょう.

良かったところ
  • 4thダウンを2度止める.ファルコンズはD#が弱いというイメージを持たれがちですが,それはパスD#と失点の話であってランD#はリーグ6位.今シーズンは4th&1とかのランプレーはほとんど止めている印象です.流石に舐められすぎた.
  • CBブリーディ・レ・ウィルソン,チームを救う.特に4Qでの活躍が光りました.最後のドライブで3rd&17を通されて以降,完全に同点になる雰囲気が漂っていた中でインターセプト.今日のヒーローです.
良くなかったところ
  • ペナルティが多い.特に,3Qのブリッジウォーターに対する,DEファウラーのキッキング,DEハリスのレイトヒットなどのダーティプレーが残念でした.ハリスはその後退場処分となりましたが,一時的にブリッジウォーターがサイドラインに下がったというのも,勝負に影響してしまったかなと思います.どちらのチームも気分が悪くなるのでこういう悪質なプレーはやめて欲しい.

 

スペシャルチーム

クーちゃんは4本のFGを全て成功させたものの,PATをまたもや外し,結果的に相手に細い勝ち筋が残ってしまいました.クーちゃんが信頼を勝ち取りきれないのはこういうところです.危うく戦犯になるところでした.

 

ライアンのパフォーマンス

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  3試合連続でパス成功率70%,YPAはシーズントップとTDを除いてスタッツは上々.相変わらずロングは出ませんが,10-20Ydsのパスがしっかり通せていたのは良かったと思います.

  クォーターバッキングに関しては結果的には勝てたものの,D#のブリッツが成功し,さあ逆転という展開で最初のパスがインターセプトされる,さらに,レッドゾーンO#ではフリオを狙って,ワイドオープンのリドリーを見落とすというミスもありました.それでもMIN戦以降,パフォーマンス自体は良くなっています.しかし,TDパスがあまりにも出ない.2017年に近いもどかしさを感じます.

 また,この試合では珍しくTDランを記録. 

その結果,NFL史上5人目のパス50,000+Yds,ラン1000+Yds,10+ラッシングTDを記録した選手となりました.

 

同地区の様子

タンパベイ・バッカニアーズ(6-2) 
ニューオーリンズ・セインツ(5-2) 
カロライナ・パンサーズ(3-5)  ATL L 17-25

 

次戦への期待

 来週はホームでのブロンコス戦.相手もけが人が多いこともあってとても調子が良いとは言えない様子.上げてから落とすのがファルコンズですが,是非ホームでの初勝利に期待したいところ.しかしながら,最近のファルコンズ若いQBを覚醒させがちなのでそこだけは注意したい.

 あとは,ライアンにTDパスがもっと出て欲しい.ここまで12TDですが,結局8試合のうち2試合で4TDを投げているので,残りの6試合では4つのみということになります.ライアンのシーズンアベレージは25-30くらいなので最低限ここまでは戻せるといいですが......

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://nextgenstats.nfl.com/ 

【MattyIce通信2020】Week7 vsライオンズ

 上げてから落とす,それがファルコンズ

 

 先週ようやく初勝利を上げたファルコンズですが,今週はホームにライオンズを迎えます.O#は本来の力を取り戻しつつあり,D#にも粘り強さが出てきました.ここからプレーオフという可能性はかなり低いですが,ここから勢いに乗って1つでも多く勝っていきたい!そんな状況でしたが,願いは届かず.またもや劇的な逆転負けを喫しました.負けるならもう少し普通に負けようよ......

 

試合の感想 

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 試合はロースコアで進み,ラストドライブで時間を使い切ってFGで勝ちとなるはずが,RBトッド・ガーリーが勢い余ってエンドゾーンに入ってしまいTD.結果的に相手に1分の攻撃権を残し,D#に試合を託す展開になりました.ライオンズはタイムアウト0でTD以外許されない展開の中,恐ろしい速度で進まれ,まさかの逆転負け.ライオンズのQBスタフォードは逆転の多いことで有名ですが,それでもこの試合は勝たないといけなかったし,ダン・クインを解任してもこういう形で負けたのは非常に残念.

 

オフェンス

 スーパーボウルの時からですが,ファルコンズのO#はかなりアグレッシブ.チームの調子が良ければこれは大量得点での勝利につながるのですが,そうでないと基本的に相手に逆転の隙を与えてしまいます.先週は,4thDownギャンブルから2つのTDを奪うなど,良い方向に働きましたが,この試合はそのアグレッシブさが完全に裏目に出る形となりました.

良かったところ
  • TEヘイデン・ハーストとライアンとの息が少しずつ合ってきた.
  • 不屈のWRラッセル・ゲイジ,一度ロッカールームへ下がるも復活し,最後のドライブでクラッチパフォーマンス.

  • 昨年のドラ1OL2人がかなり安定.

良くなかったところ
  • 試合中盤までのランO#.ガーリー自体がパワーで突っ込むというよりは一回ブレーキを入れてOLの間を抜けていくスタイルの走りなので,ランブロックが微妙だと全くゲインできない途中までラン平均1.5Ydsでした.
  • ハースト以外のTE2人,ルーク・ストッカーとジェイデン・グラムが相変わらず酷い(特に前者).現状は完全にブロッキングTEとしてプレーしていますが,ブロッキングも良いとは言えない.さらに,レシーブに関しては今シーズン通してストッカーが2rec8Yds,グラムが1rec7Ydsと実質貢献ゼロ.去年もストッカーがターゲットになってINTされる場面が複数あり,レシーブでは全く期待できないのは明らかにもかかわらず,この試合でエンドゾーンのターゲットになる.意味不明.
  • 4th&5,敵陣13Ydsでのギャンブル失敗.
  • 最後のガーリーの場面.明らかにTDしてはいけないことをわかっている動きだったので一概にガーリーが悪いとは言えません.そもそも,なぜこの場面でニーダウンではなく攻撃したのか.ニーダウンでも敵陣10Ydsなので,FGとしては安全圏です.

 長く書きましたが,ガーリーの場面でダウンできていれば確実に詰め切れていたので,そこまでネガティブな要素は多くないと思ってます.TEに関しては先週も同じですし.

 

ディフェンス

良かったところ
  • SSキアヌ・ニールが冴えていた.2017年にプロボウルに選出されて以来怪我などもあって思うような結果が出ていませんでしたが,この試合はプレーへの反応もタックルも抜群に良かったです.ブリッツからのサックもありました.
  • 自陣3Ydsの地点での4th&2と止める.これはDEダンテ・ファウラーの今季のベストプレーでしょう.
良くなかったところ
  • CBケンドール・シェフィールドがボコボコにされている.反対側のA.J. テレルが良い分,シェフィールドがやられているのが目立つ.
  • テレルのキャリア初サックが審判に消される.
  • 最後のドライブ,完全にザルでした.物理的に逆転不可能だと決めつけていたのかと疑うようなコール.

 正直,個人単位でマズいと感じたのはシェフィールドくらいで,D#全体としては最後のドライブを除いてかなり粘り強く守れていたと思います.最初のTDもテレルのサックが成立していればFGでしたし,それ以外の失点は最後を除いて全てFG.ようやくD#できるようになりました.負けたけど.

 

スペシャルチーム

 ホフリッチャーは相変わらず微妙.気になって調べてみたところ,パントの平均距離がリーグワーストらしい.ルーキーには甘い私ですが,ドラフトで指名したPなんだからもっと頑張って欲しい.

 

ライアンのパフォーマンス

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 相変わらずロングパスはアテンプト含め少ないですが,終わってみればなんだかんだで300+Yds,成功率70%越えとスタッツとしては上々.2試合連続レーティング100オーバーも今シーズン初.ただ,レッドゾーンO#が弱く,TD数が伸びないという慢性的な課題は克服されないまま

 パフォーマンスの方は,ワイドオープンなレシーバーへのパスが上ずる場面があったものの,危険なパス自体はありませんでした.パントに終わるドライブも多く,4Qでのファンブルロストというやらかしもありましたが,そこはうまく守備と噛み合いました.それでも,13プレー89Yds,14プレー98YdsのロングドライブをTDに導くなど,ゲームメイクとしては良かったと思います.ラストドライブも落ち着いてパスを通し,Game Winning Driveを成功させたはずだった......

 PFFグレード89.1,ESPNのQBRも88.2と完全にエリートのパフォーマンス.

 

同地区の様子

ショックでファルコンズの試合以外結果しか見てません.

タンパベイ・バッカニアーズ(5-2) LV W 45-20

 正直NFCで一番強いと思ってます.

ニューオーリンズ・セインツ(4-2) CAR W 27-24

 強いんだけどいろいろ大変そう.

カロライナ・パンサーズ(3-4)  @NO L 24-27

 セインツ相手に対等に撃ち合っている時点で相当やれるチームというのは明らか.

 

次戦への期待

 次戦は今シーズン2度目のプライムタイム,TNFでパンサーズのホームに乗り込みます.2週間前は完敗でしたが,その時よりチームの状態が上がっているのは事実.パンサーズとしては絶対的エース戦略級RBマキャフリーが復帰できるのかというのも大きなポイントですが,彼なしでも好調のQBブリッジウォーターを中心にO#は強力です.ファルコンズのD#が先週,今週のような出来であれば20-25点の勝負にはなってきそうですが,勝つのは正直厳しそう.また,今日の試合でハムストリングを痛めながらプレーしていたエースWRフリオ・ジョーンズの状態も気になります.

(↓彼がいるのといないとでは明らかにライアンのパフォーマンスが違います)

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 今シーズン3度目のあり得ない逆転負けを見せられて試合後はブチ切れてました.4勝3敗でプレーオフ争いをしててもおかしくないわけですからね.(先週の記事で私は訓練されたATLファンなのでとかほざいてましたが,まだまだ未熟です)

 それでもこうして感想を文章に起こしたり,映像やスタッツを見返すと意外と前向きな要素も見つかって次戦が少し楽しみになる,完全に中毒ですね.

あぁ,勝ち試合が見たいなあ.

 

画像出典元

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【MattyIce通信2020】Week6 vsバイキングス

THAT'S OUR QB. (言いたいだけ)

 この1週間はHC&GM解雇から,コロナで施設閉鎖など本当に色々なことがありました(他にもあります).そんな中で無事に試合が行われるということに感謝.

 しかし,相手はバイキングス.私はかなり苦手意識を持っている相手ですが,実際HCマイク・ジマーの対ファルコンズ の戦績は4勝無敗ということで記録としても天敵であることがわかります.

 正直勝敗はいいから,ライアンが来年以降も希望を見出せるようなパフォーマンスをしてくれることだけを期待.

試合の感想 

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 こんなに気持ちの良い月曜日はいつぶりだろうか.Time of possession(TOP)40:07で試合を終始コントロール.特に,D#はバイキングスQBカズンズが乱調気味だったというのもありますが,完全に別のチーム.O#もコンスタントに点をとり,終わってみればシーズン最多の40得点.去年の@NO戦を想起させる激変ぶり.これが解任ブーストなのか?

 

オフェンス

 OCコエッターのコールに関しては基本的に懐疑的なスタンスをとってきました.しかし,今日の試合で改めてわかったことがあります.それは,彼のコールはフリオ・ジョーンズありきなのではないかということ.D#がリーグ最低クラスのファルコンズにとっては攻撃が最大の防御.先にも述べましたが,試合序盤中盤に関係なくTOPを意識したコールをしています.去年はパスプレー率が65.4%とリーグトップでしたが,今シーズンはW6終了時点で59.6%で10位.この試合もパス40,ラン37とほぼ1:1です.しかし,RBの大幅グレードアップは事実ですが,戦術の核になるほど強力ではありません.ここ数試合はフリオ・ジョーンズが欠場,あるいは怪我を抱えての出場ということで,ライアンの調子も上がらない,レシーバーもピリッとせず,ランゲームを展開してもなかなか得点が伸びない状況でした.

 要するに「あれだけパスO#が強いのに,RBにはガーリーがいる!?」という状況になって初めて,コエッターのTOPを意識したコールが効果を発揮する,そして,そのためにはフリオが不可欠な状況にあるということです.

 プレーコールの細かいところに関しては3rdダウンでドローで失敗が2回続くというかなり香ばしいものがありましたが,その後は修正し,全体としてはかなり良かったと思います.

良かったところ
  • フリオは最強.

  • 普段以上にPass Yds After Catch(YAC)でのゲインが多かった.(今シーズン全体ではライアンのYACはリーグ10位とパスヤードに比べればかなり低い.)
  • 4thDownで3/3,うち2つでTDと博打に大勝利.ただ,ビハインドで敵陣深くならわかるが,フィールド中央付近でも構わずギャンブルしにいくので少し不安になる.欲を言うならば,ギャンブルしなくても良い状況にしたいところ.
  • レシーバーがオープンになることが多かった.

良くなかったところ

 

ディフェンス

良かったところ
  • A.J.テレル,キャリア初INT.タックルがファルコンズのCBとは思えないくらいしっかりしている.さすがうちのCB1.

  • LB陣がキレッキレ.ディオン・ジョーンズ,フォイ・オロウクン共にタックル,パスカバーが抜群に良かった.特に,オロウクンは先週の記事でも書きましたが,確かな成長を感じています.
  • 4th&Goalを止める.
  • DEアレン・ベイリーが消えたタックの穴をよく埋めれていた.

バイキングスのRBダルビン・クックが欠場だったとはいえ,ランを32Ydsに抑えたのは見事.

良くなかったところ
  • CB2のケンドール・シェフィールドが地味に酷い.
  • 問題児オリバーがやらかしていない.そもそもこの試合はCB3だったw

 

スペシャルチーム

クーちゃんは4/4で安定.接戦や厳しい展開でこれが続けば信頼を勝ち取れそう.

KRブランドン・パウエルは良いリターンもありましたが,ファンブルで帳消し.

 

ライアンのパフォーマンス

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 久しぶりに勝ちゲームで会心のパフォーマンス.パス精度も好調で,今シーズン毎試合1,2個はあった危険なスローもこの試合では見られませんでした.また,上の画像を見てわかる通り,パスヤードは371Ydsですが,10Yds手前のパスが非常に多いです.これは,先に述べたようにYACがかなり出ていたということで,先週まではWRへの窮屈なパスが多かったO#としては良い兆候だと思います.実際,勝ってるチームのQBはYPA高いですからね.

 ブリッツに対しても最初は無抵抗でサックをくらいましたが,2度目はしっかりとロングゲインにつなげることができましたし,ライアンのスクランブルも良かったですし,全体を通して素晴らしいゲームメイクだったと思います.

↑これぞホットラインと言わんばかりのビッグプレー.

 

 一つ気になるのが,これがライアンが復調したからなのか,はたまたフリオ・ジョーンズが復帰したからなのかということ.おそらく,両者が相乗効果的に絡み合った結果なのだと思いますが,これで来季以降の先発も安泰というレベルまでは来ていないと思っています.もちろん,サラリーキャップ問題も依然として残っています. 

 それでも,オーナーのライアンの立場に関する意味深な発言やTank for Lawrenceが現実味を帯びる中で,ここまでのパフォーマンスをしてくれたのは本当に嬉しい.

 そしてついに来ました!約4年ぶり週間MVP!!!!!

 

同地区の様子

タンパベイ・バッカニアーズ(4-2) GB W 38-10

 平均38得点のGBを相手に完勝.前の試合ではO#のペナルティが目立っていましたが,この日はほぼ完璧に修正.RBロナルド・ジョーンズは相変わらず好調で,グロンコウスキーにもTDが飛び出し,さらにはD#も鬼と目立った欠点が見当たらない.強い.

ニューオーリンズ・セインツ(3-2) Bye
カロライナ・パンサーズ(3-3)  @CHI L 16-23

 今のO#にマキャフリー復帰したらかなり強そう.

 

次戦への期待

 今週は今シーズン初めて次戦以降に期待の持てる内容でした.O#もフリオの復帰で本来のパワーが戻りつつあり,D#も若手,中堅,ベテランまで活躍.そんなファルコンズは次戦でライオンズ(2勝3敗)をホームに迎えます.ライオンズはO#にはタレントが揃っており,D#にやや難がある,ファルコンズの尖りかたをよりマイルドにしたようなチームという印象があります(スタッツを見ると意外とそういうわけではないらしい).実際,今シーズンの3敗も全て逆転負けということで謎に親近感が湧いています.O#突然の機能不全やD#のテンパリがなければ互角以上の戦いはできると思っていますが,私もそれなりに訓練されたファンなので,MIN戦ような内容が3試合くらい続かなければ過度な期待はしません.(頼む,勝ってくれ......)

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://nextgenstats.nfl.com/ 

Dan Quinnのファルコンズを振り返ろう

 Week5のパンサーズ戦に敗れ開幕5連敗となったファルコンズ.その試合終了後,ついにHCダン・クイン,GMトーマス・ディミトロフの解任が発表されました.

 ここ数年のチームの状態を見れば解任はやむなしですが,GMディミトロフは私がファルコンズファンになったきっかけでもあるQBマット・ライアンを指名していますし,HCクインは全てのチーム関係者,ファンの夢であるスーパーボウルへチームを導きました.

 そこで今回の記事では,ダン・クインがHCに就任してからのファルコンズの栄光と破滅の歴史をさくっと振り返っていきたいと思います.本当はGMディミトロフが就任してからの十数年間を振り返りたいのですが,見てない期間が長いのでここでは省略します. あと,今シーズンは毎週記事も書いているので省略します.

2015年8勝8敗(地区2位)

私がファンになる1年前

ドラフト

赤字はプロボウラー.太字はレギュラーに定着した(怪しいのもある)選手.

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 D#のプロボウラー2人を指名.そのうち,LBビック・ビーズリーは16年にリーグ1位のサック数を記録したものの,その後はイマイチなシーズンが続き,今年タイタンズに移籍しました.一方で,DTグレイディ・ジャレットは毎年成長を重ねリーグ有数のDTに.昨年初のプロボウルに選出されNFLでもファルコンズD#では唯一のランクイン.

主な補強

(この時期における選手の知名度がわからないのでおそらく抜けがあります.)

 この年新加入のDEブルックス・リード,DEエイドリアン・クレイボーンらは4年間で60試合出場しファルコンズを支え?ました.

 また,神ことKマット・ブライアントやこの年プロボウルに選出されるFBパトリック・ディマルコと契約延長.

レギュラーシーズン

(スマホだと見づらいです.すみません.)

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見てないので何も言えませんが,大変なシーズンだったというのは伝わってきます.

スタッツ

OC:カイル・シャナハン/DC:リチャード・スミス

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 全体的に平均かそれより少し下くらいの数字.8勝8敗も納得できる.

プロボウラー

WRフリオ・ジョーンズ(オールプロ)

RBデボンタ・フリーマン

CBデズモンド・トゥルーファント

FBパトリック・ディマルコ

ピックアップゲーム

Week16 vsパンサーズ

 この年で唯一フルで見た試合です.パンサーズのパーフェクトシーズンを阻止した試合.特に動画2:00あたりのフリオ・ジョーンズのモンスターキャッチは印象に残っている方も多いのではないでしょうか.
ハイライト:Falcons Spoil Panthers Perfect Season | Week 16 Highlights | NFL

 

2016年11勝5敗(地区優勝,スーパーボウル進出)

ドラフト

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 上位3人がプロボウルに選出されるという素晴らしいドラフト.しかしながら,SSキアヌ・ニールは故障が多く,LBディオン・ジョーンズはプロボウルイヤー以降は下降気味,一番成長していたフーパーはブラウンズへ移籍.太線の二人もレギュラーとして3,4年プレーしましたが移籍しています.

主な補強

 Cアレックス・マックWRモハメド・サヌーWRテイラー・ゲイブリエルとこの年のO#を支えた選手たちを補強.チームのO#にもフィットしていて,この年から見始めた身としては,この3人が新加入だったというのはかなりの驚きでした.その他にも,晩年ではありましたが,DEドワイト・フリーニーもいましたね.

レギュラーシーズン

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連敗の少なさがこの年の強さを表しています.

スタッツ

OC:カイル・シャナハン/DC:リチャード・スミス

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 やはり16年と言えばNFL史上歴代8位の平均得点33.8を誇るハイパーオフェンス.ここ数年底辺に沈んでいるランO#もこの年は5位.全盛期のRBデボンタ・フリーマンとテビン・コールマンのコンビは熱かった.一方,D#はスタッツこそ凄惨ですが,今のようなザルではなく,要所での粘り強さ,ビッグプレーがあった印象.

プロボウラー

QBマット・ライアン(MVP)(最優秀攻撃選手)(オールプロ)

WRフリオ・ジョーンズ(オールプロ)

OLBビック・ビーズリー(オールプロ)

Cアレックス・マック

RBデボンタ・フリーマン

Kマット・ブライアント

 

2016年はライアンの年.パサーレーティングは15試合以上先発したQBでは歴代4位の117.1,さらに13人にTDパスを投げ分けるというNFL記録も樹立.YPAも驚異の9.3と,NFLの歴史に残る活躍でMVPと最優秀攻撃選手を受賞.

プレーオフ

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ピックアップゲーム

Week4 パンサーズ

 私がファルコンズファン,ライアンファンになったきっかけの試合.1試合で500&300はやっぱりおかしい.

ハイライト:Panthers vs. Falcons | NFL Week 4 Game Highlights

Week8 パッカーズ

 勝負強いライアンが見られる試合.個人的にサヌーと言ったらこの試合が思い浮かびます.

ハイライト:Packers vs. Falcons | NFL Week 8 Game Highlights

フルゲーム:Green Bay Packers vs. Atlanta Falcons Week 8, 2016 FULL Game

カンファレンスチャンピオンシップ パッカーズ

 私の観戦歴の中で間違いなく一番ファルコンズを強いと感じた試合です.学校の試験をサボって家でライブ観戦してたのが懐かしい.今でもファルコンズが連敗しているときには見返しています.

ハイライト:https://www.youtube.com/watch?v=4uiEGZx9Wxs

フルゲーム:Green Bay Packers vs. Atlanta Falcons 2016 NFC Championship Full Game

(あと,負け試合ですが,Week6のSEA戦では滅多に見れない激昂するダン・クインを見ることができます.)

 

2017年10勝6敗(地区3位, ディビジョナルプレーオフ敗退)

この年からホームがメルセデスベンツスタジアムに変わりました.

ドラフト 

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 お世辞にも成功とは言えないドラフト.1巡のタックは怪我が多く本来のポテンシャルが発揮できておらず,3巡のライリーは特に目立った活躍がないままイーグルスへトレード.一方で,5巡のSケイズィーはシーズンエンドのキアヌ・ニールの代役として先発に昇格した2018年にリーグトップタイのインターセプト7を記録.

主な補強

 プロボウル2度選出のDTドンタリ・ポーや,KRアンドレ・ロバーツなど.後者はあまり活躍していた印象がありません.

 前年に比べると補強は控えめですが,まあ前年スーパーに出た面子がほとんど残っていると考えれば......ね()

レギュラーシーズン

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 10勝してますが,正直運が良かっただけに思えます.Week1, 3, 11, 14あたりは負けていてもおかしくありませんでした.あと,3連勝からの3連敗というのがなんともクインらしい.

スタッツ

OC:ティーブ・サーキジアン/DC:マークアンド・マニュエル

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 鬼才シャナハンに変わる新OCサークの下,平均得点は33.8→22.1と大幅ダウン.3rdDown成功率がリーグトップ(44.7%)であるのに対してレッドゾーンTD%が23位(49.18%)と時間をかけてFGみたいな展開ばかり.前年が凄すぎたというのももちろんありますが,O#は普通に酷かったと思う.一方,D#は前年の終盤あたりからですが,かなり粘り強さが出てきており,D#のおかげで勝てたという試合も多かったように思えます.

プロボウラー

WRフリオ・ジョーンズ

Cアレックス・マック

LBディオン・ジョーンズ

Sキアヌ・ニール

プレーオフ

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 フリオが最後取っていたらと思う一方,もしファルコンズが勝っていたらNEがスーパー制覇してただろうなぁ.

ピックアップゲーム

Week14 NO

 ディオン・ジョーンズのキャリアゲーム.当時は試合を見る前にネタバレをくらって複雑な気持ちになりました.

ハイライト:Saints vs. Falcons | NFL Week 14 Game Highlights

ディビジョナル・プレーオフ @LAR

 17年のNFCイーグルスのウエンツ,ラムズのゴフという2年目のQBが主役だった中で,ウエンツが負傷したこともあり,ラムズに対する期待はかなり高かったと思います.そういう状況で手堅く勝てたというのは本当に気持ちよかった.すぐ後に真の主役はフォールズということが判明するのですが.

ハイライト:Falcons vs. Rams | NFL Wild Card Game Highlights

 

2018年7勝9敗(地区2位)

ドラフト 

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 1巡のリドリーは素晴らしい選手ではありますが,たまに存在感が皆無になる試合があるのが課題.今年は好調なのでこれを維持してプロボウルまでは行って欲しいなぁ.6巡の二人はしっかり主力になっていて嬉しい.あとは2巡のアイツが......

主な補強

ジャスティン・べセル,ブランドン・フスコ,何かしたっけ?

レギュラーシーズン

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 このシーズンは印象的に残っています.WAS戦でフリオにシーズン初TDが飛び出し,それまで崩壊していた守備も大幅改善して完勝して勝率5割復帰!次戦のブラウンズ(2勝6敗1分)でプレーオフ争いへ!と意気込んでいたところ,メイフィールドを覚醒させてしまい,そこから泥沼の5連敗.そこからドラフトモードに切替ようとしたところで3連勝してしまい一番微妙な形でシーズンを終えるという.

スタッツ

OC:ティーブ・サーキジアン/DC:マークアンド・マニュエル

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 当時のエースRBフリーマンの長期離脱でランO#が死亡D#は前年プロボウラーのディオン・ジョーンズ,キアヌ・ニールの長期離脱で崩壊.O#は前年に比べれば大分良くなったように思えるかもしれませんが,それはシーズン中盤までで,Week10からの5連敗中は最高で20得点.らしいといえばらしい.

 シーズン終了後にOC,DCともに解雇.サークに関しては当然ですが,マニュエルはもう少し待ってあげてもよかった気がしています.

プロボウラー

WRフリオ・ジョーンズ

TEオースティン・フーパ

Cアレックス・マック

Tジェイク・マシューズ

フーパーとマシューズが初選出.

ピックアップゲーム

Week3 NO

 私が現地観戦した試合であり,サークO#の全盛期.負け試合ですが,強力なパスO#で激しく撃ち合うというのが私の好きなファルコンズなんですよね.

 観戦レビューはこちら.(ちなみに,レビュー内でも触れてますが,セインツのテイサム・ヒルが初めて活躍した試合です)

majoranafalcon.hatenablog.com

 

ハイライト:Saints vs. Falcons Week 3 Highlights | NFL 2018

Week9 @WAS 

 このシーズンのピーク.年に数回あるかないかの攻守が噛み合った試合.ここからの5連敗したのが不思議でしょうがない.

ハイライト:Falcons vs. Redskins Week 9 Highlights | NFL 2018

 

2019年7勝9敗(地区2位)

ドラフト

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 1巡のOL2人には長くチームを支えてもらいたいです.他は......もう少し待ちましょう.

主な補強

 ドラフト1巡でOLを2人指名しましたが,なんとFAでも2人補強しています.それが,OGジェイモン・ブラウンとOGジェームス・カーペンター.ぶっちゃけるとこの補強は大失敗.カーペンターはまだLGとして出場していますが,ブラウンは今シーズン開幕前にリリースされました.

 唯一の当たりであろうKRバーナーはリターナーとして活躍しました.リターンTDを記録し,週間MVPを受賞しています.

レギュラーシーズン

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 この年で一番辛かったことといえば文句なしでライアンの怪我.6連敗中もスタッツだけはよかったのでギリギリ精神が持っていましたが,ラムズ戦で怪我して発狂しそうになりました.

 そして,もう一つ辛いことはチームを長年支えてきた神ことKマット・ブライアントとの別れ.実は18年に一度別れているのですが,新Kとなるはずだったタヴェッキオが誤算で,急遽ブライアントが呼び戻されたという状況でした.安定感抜群だっただけに,その終焉を見るのはとても辛いものがありました.

スタッツ

OCダーク・コエッター/DC-(ダン・クインが兼任,なお)

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 D#が思ったより悪くないように見えますが,これは罠です.泥沼の連敗を含むWeek8までは平均失点31.3.後半の8試合の平均失点は17.4なので見事に立て直した言えますが,Week8の時点で実質プレーオフ進出の芽は積まれた状況でしたので,素直に評価はできないですよね.

 O#はRBフリーマンの超絶劣化が誤算となり,誇張抜きにパスしかない状況に.あと,手厚く補強したOLもFA組はダメダメ,ドラフト組もリンドストロムの怪我で壊滅.ライアンの被サック数はキャリア最多の48

プロボウラー

WRフリオ・ジョーンズ

TEオースティン・フーパ

DTグレイディ・ジャレット

PFFでかなり評価の高かったジャレットはようやく選出.

ピックアップゲーム

Week10 @NO

 おそらくNFLファンの99.9%がセインツが勝つと予想していたでしょう.私もそうだった.この試合は戦略に一貫性があり,ライアンも勝負強かった.唯一の残念な点がこの試合を勝ってドラフト順位が下がったこと.

ハイライト:Falcons vs. Saints Week 10 Highlights | NFL 2019

Week15 @SF

  SFのHCがシャナハンということもあり,個人的に楽しみにしていたゲーム,シーズンが始まるまでは.当時リーグ最強の一角SFに虐殺される気しかしていなかったのですが,劇的な逆転でアップセット.ライアン&フリオのホットラインが久しぶり輝きました.

ハイライト:Falcons vs. 49ers Week 15 Highlights | NFL 2019

 

まとめ

 ファルコンズのダン・クイン時代は5連勝で始まり,5連敗で終わったということになります.6シーズンでレギュラーシーズンは43勝42敗,プレーオフは2度出場して3勝2敗でした.スーパーボウル出場という実績は絶大ですが,シャナハンのおかげという声もありますし,DC出身としては強力なD#を築くことはできませんでした.勝ちゲームも基本的に心臓に悪い展開ばかりでしたし,負けが込むとなかなか修正できないというのはHCとしてはなかなかに厳しかったかなあと思います.

 それでも私がNFLを見始めたときの最初のHCとして私のずっと記憶に残ると思いますし,人柄も(詳しくはありませんが)結構好きでした.次の職が見つかったときには密かに応援したいと思います.

 

さらばダン・クイン,今までありがとう

【MattyIce通信2020】Week5 vsパンサーズ

 本日は同地区のパンサーズをホームに迎えます.パンサーズは開幕前こそタンクするなんていう声もありましたが,蓋を開けてみれば2勝2敗と善戦.NFC南地区ではファルコンズだけが置いてけぼりをくらっています.

 なんとか今シーズンの初勝利を手に入れたいところですが,エースWRフリオ・ジョーンズがハムストリングを痛めて欠場.ライアンもここ2週はかなり低レベルなパフォーマンスが続いており,O#全体に不安が残りますが果たして......

試合の感想 

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 破滅.5週間でついにD#と(パス)O#の両方が崩壊.点差だけ見れば1ポゼ差ですが,最終盤は逆転不可能な状態だったので実際は完敗です.パンサーズはエースRBクリスチャン・マキャフリーが欠場でしたが,うちのD#にはそんなことは一切関係なかった.

 試合後,GMトーマス・ディミトロフとHCダン・クインが解雇ファルコンズの一つの時代が幕を閉じました.この件に関しては,2016年以降の内容になってしまいますが,また別で振り返りの記事を書こうかなと思っています.

 

オフェンス

良かったところ
  • トッド・ガーリー好調を維持.この日は14回のキャリーで121Yds,1TDと大活
    躍.ファルコンズのRBが100Yds以上走ったのはなんと2018年Week15(コールマンの145Yds)以来.それはそれでやばいな.ラン全体としても平均6.6Ydsは今シーズン最長.フリオのいない中でランを出せたというのは好材料

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ガーリーは通算75TDに史上4番目の速さで到達!

良くなかったところ
  • TEやRBへのパスによるゲインがあまりにも乏しい.加えて,WR以外のレシーブが少ないおかげで,WRへのパスも窮屈になってしまっている印象.
  • ロングパスが通る期待が全く持てない.DPI狙いでもビッグゲイン狙いでも良いから奥へのパスやサイドライン際へのふんわりがもっと欲しいし,通らずとも狙ってるぞという意思表示はして欲しかった
  • TDパスを狙いに行く姿勢が見えない.
  • ライアン(詳しくは後述)

 

ディフェンス

良かったところ
  • LBフォイ・オロウクンはタックルも良いし,パスカバーもしっかりこなせている. 数少ない成長を感じられる選手,と思っていたがPFFの評価はそこまで高くない.
  • SSキアヌ・ニール,FSリカルド・アレンが怪我から復帰.
  • ドラ1CB A.J.テレルがコロナから復活.ルーキーには甘いです.
良くなかったところ
  • DEタック・マッキンリー,復帰するもすぐに1Qで負傷退場.サックを量産するタイプではありませんが,彼がいる方が明らかにパスラッシュがかかる.今年は期待していただけに怪我で出場すらできないというのは本当に残念.
  • CBアイゼア・オリバーがもはや逆の意味でビッグプレーメーカーとなっている.今のファルコンズD#を悪い意味で代表する選手.
  • パワーランが相変わらず止まらない.特にこの試合のような,まだ逆転可能な点差での4QのD#で,ランでズルズル進まれてしまうのでO#の時間がほとんど残らない.

 

スペシャルチーム

相手のキックリターンはよく抑えてたし,クーちゃんもFG,PAT全て成功だったのでまあ良かったんじゃないでしょうか.

 

ライアンのパフォーマンス

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 Tank for Lawrenceと言われても仕方がない内容.ファンブルロスト,エンドゾーンでワイドオープンのターゲットを見逃す,終盤のレッドゾーンO#でインターセプト等QBのやらかしを詰め込んだかのようなパフォーマンスでした.

 特に印象的なのが上で述べた2つ目のやらかしで(4Q14:57あたり),おそらくターゲットだったリドリーに投げられないと判断し,オープンになっていたTEヘイデン・ハーストをスルーしてすぐに投げ捨てたのだと思いますが,別にサックを受けてもFGは安全圏というポジションでしたし,TDを取れば3点差まで迫れるという場面でした.消極的だし,もう少し勝利への執念を見せて欲しかったなあ.

 上で述べたことと関連して,TE陣との呼吸が全然合っていないのも問題点.やはり,ハーストは去年のフーパーと比較すると,まだ信頼を勝ち取れておらず,パスO#に厚みが出ない要因の一つになっている.しかし,これに関してはシーズン中に改善する可能性も十分あるので,震えながら見守りたい.

 そして何よりまずいのが,ライアンがキャリア最長の29ドライブ連続TDパスなしと勝負強さを完全に失っているということ.現状のパスO#は私自身の観戦歴では一番悪い状態に思えます.もちろんフリオの怪我やOCにも問題はあると思いますが,この試合のようなパフォーマンスが続けば本当に来年の先発は安泰ではないでしょう.

 

同地区の様子

タンパベイ・バッカニアーズ(3-2) @CHI L 19-20

 O#のペナルティで自滅という形だったので,TB的にはもったいない敗戦でしょう.でもこういう試合がブレイディをさらに進化させるのではないかという嫌な予感もしてます.

ニューオーリンズ・セインツ(3-2) LAC W 30-27 OT

 Kの差がモロにでた試合.それにしてもラッツの安定感すごいなぁ.

カロライナ・パンサーズ(3-2)  @ATL W 23-16

 ファルコンズを倒して地区優勝争いに参入. もういっそ上2チームも倒してぐちゃぐちゃにして欲しい.

 

次戦への期待

 来週は敵地でのバイキングス戦.正直に言うと,個人的にNFCで一番対戦したくない相手.過去2度の対戦では攻守ともにライン戦で完全敗北しボロ負けしています.バイキングスは今シーズン1勝4敗と負けが混んでいますが,ファルコンズほど内容が悪い印象はありません.おそらくチーム力の差をまざまざと見せつけられるゲームになると思います.フリオが復帰してO#が復調すれば良いのですが,したらしたらで複雑な気持ちになりそう.

 しかし,個人的に勝敗以上に重要なのがライアンの立場.ローレンスもかなり魅力的ですが,私はライアンを諦めません.ここからの復調に期待します.

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://nextgenstats.nfl.com/ 

【MattyIce通信2020】Week4 vsパッカーズ

 開幕3連敗に加え,シーズン終盤にチーフス,バッカニアーズx2,セインツx2が残っているのでもう既に終戦モードです.

 本日の相手は開幕3連勝中のパッカーズ.実力は相手が上ですが,エースWRデヴァンテ・アダムス,2番手のアレン・ラザードが欠場.パスD#が貧弱なファルコンズ にとっては願ってもない展開ですが,こちらもSSキアヌ・ニール,FSリカルド・アレン,CB A.J.テレルという先発級3人に加え,前回テレルの代役で活躍したCBダクエズ・デナードもIR入りで欠場.おい

 もう勝ち負けはどうでもいいからプライムタイムでの公開処刑だけは避けてくれ!

試合の感想

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 虚無.惜敗の後に強敵に惨敗するというのは2年前のPIT戦,去年のLAR戦を思い出す.言い換えればこういうシーズンがずっと続いているということ(2018は4-4から5連敗,2019は1-1から6連敗).HCダン・クイン体制の終焉としてふさわしいゲームになったのではないでしょうか.

 あと,印象的だったのがパッカーズQBアーロン・ロジャーズの表情.中盤あたりから終始余裕の笑みを浮かべていました.余裕な内容だったのは事実ですが,もし相手がマホームズやウィルソンだったら違っただろうなと思うと悲しくなります."点差だけ"を見ればまだまだ逆転可能ということはファルコンズがここ2週で証明していることです.

↓現地のファンも目が笑ってない

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オフェンス

良かったところ

  • WRフリオ・ジョーンズが通算レシーブ数でフランチャイズリーダーに
  • 今までで一番RBトッド・ガーリーの個人としての凄さが出てた.ボディバランスが去年のフリーマンと比較にならないくらい強い.
良くなかったところ
  • 前半はFGのドライブ以外は3つ全て3凡. 「ランが出ない→ショートパス→パス失敗」みたいな流れが多く,プレーコールの工夫が感じられない
  • 試合全体を通して,パスO#が消極的.後半はエンジンがかかってきたが,肝心なところでパスで勝負!とはならなかった.
  • ランもガーリーの個人技を除けば効果的とは言えない
  • 好調WRカルビン・リドリー,まさかのレシーブ0.終盤,エンドゾーンでレシーブできなかった場面では泣きそうな顔になっていた.
  • フリオ・ジョーンズが怪我で離脱.
  • OLはよくわからないけどWeek2までの方が良かったような気がする.特に左.

ダン・クインだけではなくOCコエッターも更迭するべきだと思います.このO#の面子ならもっとやれるはず.

 

ディフェンス

良かったところ
  • 4th&Goalを止めたこと.
良くなかったところ
  • フロント7には良いプレーが見られるが,良いD#につながらない.

  • 分かってはいたものの,DB陣がお話になっていない.RBへのパスが異常に通る.

  • 相変わらずタックルが軽い.
  • SSケイズィー(シーズンエンド),ホーキンスが怪我で後ろが誰もいなくなった.
  • DEタック・マッキンリー,行方不明

 結局いつも通りということです.

そしてこの日のザル・オブ・ザ・ゲームがこちら.

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写真左でファルコンズの選手2人が同じパッカーズの選手をカバーしたことで,一番右のRBが完全にオープンになっており,そのままTD.このレベルとまでは行かずとも,相手の動きにつられてオープンの選手が生まれてしまうというシーンが多々あります.ファルコンズD#10人で守ってる説が自分の中でありましたが,おそらくこういうことが頻繁に起こっているからなのだと思います.

 

スペシャルチーム

Pは前回ほど酷くはなかったですね.Kはクーが怪我のため,代役のフライがNFLデビューとなったが1度PAT失敗.Kって本当難しいポジションだなあ.

 

ライアンのパフォーマンス

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 先週に引き続き,困ったときのフリオができない状況で,今週も微妙なパフォーマンス.ガべージタイムを除けばショート以外ほとんど通っていない印象.実際,精度も微妙だし,2INTくらいしていてもおかしくなかった.加えて,前半のFGに終わったドライブでは3rdダウンでワイドオープンのリドリーに投げられず.それでも,レッドゾーンO#はもっとパスで勝負して欲しかったし,2ミニッツやラストドライブでTDを狙う姿勢を見せて欲しかった.正直あまり信用されてないのかなと思ってしまうレベル.もちろん私は信じていますよ.

 

一方で,スクランブルの判断,ブロッキング等のパスに関係の活躍が目立ちました.

 

同地区の様子

タンパベイ・バッカニアーズ(3-1) LAC W 38-31

 ライブで見てました.強いですね.チャージャースのQBハーバートも大器の片鱗を感じさせるパフォーマンスでしたが,後半はブレイディが勝つことが決まっていたかのような展開でした.

ニューオーリンズ・セインツ(2-2) @DET W 35-29

 0-14から華麗に逆転勝ち.コンスタントに得点を狙えるチーム.心臓に悪いドライブが多いファルコンズとは違いますね.タンパとの対戦が素直に楽しみ.

カロライナ・パンサーズ(2-2)  ARI W 31-21

 もしかして......結構強い?

 

次戦への期待

 来週は今シーズン最初の同地区対決,ホームでのパンサーズ戦です.開幕前は勝ちで計算していましたが,0-4となった今では勝てる気がしません.D#の30失点はもはや前提となっているので,O#が何点取れるかにかかってくるでしょう.

 気持ちは早いですがドラフトのトップ5指名権も現実的になってきました.Tank for Lawrence に気持ちが傾いているファルコンズファンもいると思いますが,そうはならないと信じたい!

 

画像出典元

https://www.atlantafalcons.com/photos/

https://nextgenstats.nfl.com/ 

【MattyIce通信2020】Week3 vsベアーズ

 先週のDAL戦の記事が,当ブログでも歴代1, 2位を争うアクセス数を記録しました.試合内容がアレということもあり複雑な気持ちではありますが,読んでくださった方,Twitterの方でシェアしていただいた方,本当にありがとうございます.

 ということでブログのモチベーションは維持出来そうだなと思っていたのですが,ファルコンズがそうはさせてくれません.悪夢再び.

試合の感想

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 毎週記事を書くにあたって試合を見返しているのですが,今日は出来ませんでした.なので,適当なことを書いていたらごめんなさい.

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 戦前はファルコンズ有利との予想が多かったですが,上の図の黄色で示したように攻守共に主力選手が欠場.特にファルコンズO#のNo.1プレーヤーWRフリオ・ジョーンズ,今シーズン好調のDEタック・マッキンリー,LBフォイ・オロウクンの不在により,これまでと同様なゲームプランを展開することが難しい状況でした.また,ドラ1CB A.J.テレルがコロナ陽性で欠場,RTカレブ・マクゲイリーの代役マット・ゴノがリーグ最高峰のOLBカリル・マックを止められるのかなど不安材料が山積.

 というわけであまり期待せずに観戦していましたが,O#は珍しくランでのビッグゲインが飛び出し,D#は良くはないもののそれ以上に相手のQBミッチ・トゥルビスキーの内容が悪く,終始ファルコンズペースで試合が進みます.さらに,ここまで2試合で得失点差-28(0得点28失点)という鬼門の3QではO#が10得点,D#はトゥルビスキー,そして彼に代わって途中出場のニック・フォールズから1つずつインターセプトを奪います.4Qの時点で26-10でリード,O#がしっかり時間を潰せば,圧倒的に有利な展開です,普通のチームなら.しかし,先週から何を学んだのか,オンサイドのルールを勉強しただけなのか,まるで勝ち方を忘れてしまったかのように華麗に逆転され敗北.4Qで7つのペナルティというのも控えめに言ってアホ.

 これで地獄の開幕3連敗.普通のチームなら2勝1敗.HCダン・クインはもう解任秒読みでしょう.4Qで15点差以上のリードがある状況での逆転負けがシーズンに2度というのはNFL史上初.まだWeek3ですよ.

 心配なのが選手のメンタル.良いプレーをしているにもかかわらず,勝てないというのはかなり精神的にもダメージが大きいはず.ましてや,NFLの歴史に残る屈辱的な記録を作ってしまったわけですから,チームが崩壊してもおかしくありません. 

オフェンス

 リドリーは相変わらず素晴らしいパフォーマンスでしたが,絶対的エースの不在,頼れる3番手ゲイジの途中離脱によりWRとしては全体的に物足りない内容です.その状況で,しっかりランゲームを展開できたことは良かったと思います.

 しかし,4Qの拙攻で全て台無し.ベアーズに初めてリードを奪われるまでの3ドライブは全て3&アウト,攻撃時間はたったの2分50秒.限界まで前向きに捉えればアグレッシブという言葉で形容できますが,正直プレーコーラーが壊れたとしか思えない.

「 フリオがいたらなあ」というたらればは考えたくもありませんでしたが,この結末では仕方ありません.  

ディフェンス

 先に述べたとおり基本的には平常運転です.下の2枚の写真を見てもらえればまあ大体どんな感じだったかわかると思います.

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↑QBトゥルビスキーの45Ydsラン.ファルコンズD#が総力を挙げてサポート.

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↑どう足掻いてもインターセプトにしか見えない画像.もちろんコンプリートです.

 シーズンに1度あるかないかのお笑いプレーが1試合に2度起こるファルコンズD#ですが,良い部分ももちろんありました.けが人が多い中で,DB陣の代役として出場したCBデナード,レ・ウィルソンはいずれもインターセプトを記録するなど存在感を示しましたし,NFLデビューとなったドラ2DTマーロン・デヴィッドソンにも良いプレーがありました.しかし,終盤DLの要であるDTグレーディ・ジャレットが故障,さらにはデナードも故障しD#はパニック状態.こういう展開になると案の定CBアイゼア・オリバーがやらかす.完全に病気.


スペシャルチーム

 クーは安定感が出てきたなと思ったところでやらかすので信頼を勝ち取れない.今日も4点損しています.パントも終始微妙でした.

 

ライアンのパフォーマンス

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 3Qまでは別段良くも悪くもないパフォーマンスでした.とはいえ,流石に成功率が低すぎる.OLが崩壊しかけていたというのも事実ですが,これでは「所詮フリオ・ジョーンズがいなければ......」と言われても言い訳できません.特にひどいのが4Qで,先に述べた通り,逆転されるまでの3ドライブは全て3&アウト,攻撃時間はたったの2分50秒でパス7本全て失敗.さらに最後のドライブでは2ndダウンで時間もタイムアウトも残っている状況で強引に投げてインターセプト

 この4Qのパフォーマンスは私が見た中でもトップ3には入る酷さでした.全く進む気がしなかった.

 

同地区の様子

タンパベイ・バッカニアーズ(2-1) @DEN W 28-10 

けが人が続出しているDEN相手に手堅く勝利.ブレイディのスタッツも改善されてきて,独走体制に入る気がしないでもない.

ニューオーリンズ・セインツ(1-2) GB  L 30-34

マイケル・トーマスの不在に加えてブリーズもロングパスが出ず,D#もペナルティが多いなど,うちほどではないが状況は良くない様子.とはいえ,カマラが絶好調なので,彼一人でファルコンズD#はぐちゃぐちゃにできそう.

カロライナ・パンサーズ(1-2)  @LAC W21-16 

マキャフリー不在の中シーズン初勝利おめでとう.これで未勝利がファルコンズだけに.

 

次戦への期待

 来週は今シーズン最初のマンデーナイトゲーム.アウェーでパッカーズ(3-0)との対戦で,「3試合で122得点しているパッカーズO#」vs「3試合で108失点しているファルコンズD#」という地獄絵図.いくらなんでも無理ゲーが過ぎる.全米の前で公開処刑だけは勘弁してほしい.次戦への期待でもなんでもないですねw

  

画像出典元

https://nextgenstats.nfl.com/